小泉首相「信頼される国を創る」 8・15全国戦没者追悼式 全国で5万人が平和の祈り
全国戦没者追悼式で黙礼される天皇、皇后両陛下=8月15日、東京・九段の日本武道館
終戦記念日の八月十五日、政府主催の全国戦没者追悼式が天皇、皇后両陛下ご臨席の下、東京・九段の日本武道館で行われた。三権の長をはじめ政府関係者、遺族ら五千五百人が参列し、両陛下は霊前に「おことば」を述べられた。参列者は軍人軍属二百三十万人、一般邦人八十万人を含む三百十万人の全戦没者に献花をして冥福を祈った。全国の自治体、民間団体、約二百カ所でも追悼式が行われ五万一千四百人余が参加、この日、日本全土は平和への熱い祈りで覆われた。
祭壇には一万四千本の白と黄色の菊が「全国戦没者之霊」の標柱を囲む。両脇には天皇、皇后両陛下から賜った生花が手向けられている。両陛下のご入場で式典が開始。国歌斉唱に続き小泉純一郎首相が、不戦の誓いを堅持することを約し、「平和を大切にする国家として、世界から一層高い信頼がえられるよう、全力を尽くす」と式辞を述べた。・・・
比叡山宗教サミット17周年
世界平和祈りの集い
平和の広場で平和の祈りをささげる各宗教代表16人。中央袈 裟姿が渡辺恵進天台座主=8月3日、比叡山延暦寺境内
世界の宗教者が比叡山に集い宗派を超えて平和を祈る「比叡山宗教サミット十七周年世界平和祈りの集い」(天台宗国際平和宗教協力協会など主催)が八月四日、延暦寺境内の「祈りの広場」で開かれた。この集いは一九八七年同日に開催された「比叡山宗教サミット」を記念し、毎年行われているもので、青少年を含め約七百人が参加。渡辺恵進天台座主は平和祈願文の中で、テロや紛争の一刻も早い終結を訴えた。西郊良光天台宗宗務総長は開式の辞で、次のように述べた。「八六年十月、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の呼びかけにより、世界の宗教指導者がイタリアのアッシジに集い世界平和を祈った。これに参加した故山田恵諦天台座主は、宗教の壁を超えて祈り続けることの大切さを痛感し、目本でも平和の祈りの集いを行うべく発願し、比叡山開創千二百年の八七年八月三、四の両日、『比叡山サミット』を開催。これは日本宗教史上特筆すべき出来事であった。以来十七年が経過したが、イラクでは大義なき戦争と報復テロにより、尊い人命が日々失われ、イラク民主国家建設も危ぶまれている。そのような中、イラクの人質救出に際しては聖職者が大きな役割を果たし、これまで積み上げてきた宗教間の対話が国家を超えて機能しつつある。異なった宗教間の対話と祈りの積み重ねがやがて平和の礎となり、世界の恒久平和につながる。比叡山サミット十七周年を機に私たちの責務を再確認し、真摯(しんし)な祈りをささげたい・・・
<2面>
- キリスト教会にテロ イラク
11人死亡、アルカイダ系の仕業か
- 「クムラン神話」覆そうという動き
死海文書の真実は?
<3面>
- 広島とNYグラウンドゼロを訪問
IARF日米宗教青年交流プログラム
- 連載・神道つれづれ 神職・「にっぽん文明研究所」代表 奈良泰秀
朝鮮神宮のこと 「檀君国師堂」建立に向けて
<4面>
- 京都国立博物館特別展覧会
神々の美の世界―京都の神道美術― 上田正昭氏が講演「京の社と神々の世界」
- 小豆島のキリシタン 中
各所に残る信仰の痕跡 高山右近潜伏の地を確定
<5面>
- 靖国神社 戦没者追悼中央国民集会
「代替施設建設断念」を
- 辯天宗の夏祭、盛大に
夜空を彩る三千発の花火
- シンポジウム異宗教対話
「靖国への思い」で神仏基が討論
<6面>
- 人 日本山妙法寺福岡久山道場住職 今中妙信法尼
ご縁の仏舎利塔をお守りして
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