「信仰」がブッシュ再選後押し 民主党地盤にも支持広がる
ワシントンで勝利宣言するブッシュ米大統領とローラ夫人=11月3日(ロイター・サン提供)
ジョージ・ブッシュ米大統領が再選された今回の選挙で「信仰」が影響したことは確か。「出口調査」に基づく分析では、民主・共和両党間の「神ギャップ」とでも言うべきものが浮き彫りになった。主要な宗教グループのほとんどに共和党支持が広がり、これまでは民主党の強力な支持層だった黒人プロテスタントにまで共和党が食い込んでいる。
公共放送PBSテレビの「週刊・宗教と倫理ニュース」番組のために行われた出口調査によると、礼典によく出席する人ほど、ブッシュ氏に投票する傾向が見えた。一方、自分を「世俗的」とした人や無宗教の人はほとんどがジョン・ケリー氏に投票した。これは前回二〇〇〇年の選挙で示された傾向を踏襲している。 「宗教ギャップが一層明確になった。これは今後数年間の米政治の特色になろう」と、アクロン大学のジョン・C・グリーン教授が同番組で語った。・・・
一神教めぐる公開シンポ 米宗教指導者らが議論 同志社大学
一神教をめぐり討論が交わされた公開シンポジウム =11月13日、京都市上京区の同志社大学
同志社大学(京都市上京区)一神教学際研究センター主催の公開シンポジウム「現代アメリカのユダヤ教・キリスト教・イスラム教が直面する諸問題」が十三日、同大で開かれ、米国で異宗教間の交流活動を進めるユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖職者らが講演やパネル討論を行った。 最初に、森孝一・同研究センター長が「宗教は理念であるとともに、実体として存在する。今回は、学者ではなく、三つの一神教の宗教リーダーによる議論を通して学ぶことが目的だ」とあいさつ。「宗教が内政と外交に大きな影響力を持ち、世界の安全保障のカギを握っているアメリカを正確に理解するためには、宗教、特に中東生まれの一神教についての理解が欠かせない」と述べた。 続いて講演に入り、まず小原克博・同大神学部教授が、日本における一神教理解について研究発表。9・11テロ以降、一神教についての議論が高まっている時代状況に触れ、「とかく一神教は環境破壊や戦争につながりやすい、二十一世紀には多神教のよさこそ見直さねばならないという言説は心に響きやすいが、一神教とはこんなものだというイメージで勝手に考えていることが多々ある」とし、「問題は対立を助長する固定的、否定的なイメージだ。・・・
<2面>
- アラファト議長が死去
「重大な損失」とキリスト教指導者
- モーセの無念が胸を突く
ヨルダン・カナンを望むネボ山
<3面>
- 国柱会創業120年記念式典
創始宣言に還り成就邁進を誓う
- 連載・神道つれづれ
神職・「にっぽん文明研究所」代表 奈良泰秀 伊都能売神社の建立を
<4面>
- 21世紀COEプログラム講演会
多神教の一神教批判は間違い 同志社大学
- 連載・十字架再考
イエスの苦悩の理由―キリスト教の解釈
<5面>
- 第6回伊勢神宮まがたま祭
外宮勾玉池の浄化・整備を 宗教を超え世界平和を祈願
- インドのモディ博士来日
ハリウッドで映画『仏陀』を製作
<6面>
- 人・真言宗善通寺派六萬寺住職 今雪真善師
生きている人のための寺に
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