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社説
  平成17年2月5日号
 

愛・地球博に「天空鎮守の森」
社叢学会が出展、「千年の森」も
テーマは「森に生きる日本文化」

シンボルタワーの頂上につくられた「天空鎮守の森」=社叢学会のホームページより

 

 

  三月二十五日から半年間、愛知県において「自然の叡智」をテーマに開かれる今世紀最初の国際博覧会「2005日本国際博覧会」(略称「愛知万博」・愛称「愛・地球博」)に、NPO法人社叢学会(上田正昭理事長)が「森に生きる日本文化」を主題に、「天空鎮守の森」と「千年の森」、映像作品シリーズ「日本は森の国」を出展する。同出展実行委員長の薗田稔同学会副理事長(京都大学名誉教授、秩父神社宮司)にその趣旨を聞いた。

 社叢学会は平成十四年、鎮守の森をはじめ社寺林、塚の木立、沖縄のウタキなどについて、学問の境を超えて調査・研究し、地域に密着した新しい学問の創造と社叢の保存を目的に設立された。三年後の愛知万博が環境、自然をテーマに開かれることから、薗田氏は学会としての出展を提案、理事会で承認された。
 「平成十七年は伊勢神宮の式年遷宮事業も始まり、六月には御杣山(みそまやま)神事があります。万博は、自然の中に神を敬う日本の伝統文化を、内外の人たちに知らせるよい機会だと思いました。地球環境を守るための森林の保護・育成は世界的な課題ですから」と薗田氏は語る。

「千年の森」は長久手会場の東ゲート近く、丘陵の尾根に沿って約二千平方メートルの広さでつくられる。ほとんど雑木林だったところに常緑針葉樹・広葉樹を植え込み、土地本来の植生で豊かな森にした。森の奥には、四個の巨大な木曾石を組み合わせた磐座(いわくら)が据えられている。会期後は、万博記念公園の森としてそのまま生かされる。
 「神が鎮まり、神聖さを感じるポイントです。ここでは何かを見るというより、中を歩きながら、森の静けさを味わってもらいたい」・・・

 

 

                   薗田稔社叢学会副理事長

 

 

西田天香師『天華香洞録』
一燈園生活創始100周年記念し翻刻


『天華香洞録』と西田多戈止当番(天香師の遺影の前で)

 

  懺悔・無所有の理念を実践する宗教的生活共同体「一燈園」(京都市山科区)の創始者・西田天香師(一八七二―一九六八)は墨文字で書いた覚え帳『天華香洞録(てんかこうどうろく)』三十六冊を残したが、その膨大な内容が十年がかりで六巻計三千六百ページの活字本に翻刻された。
 昨年における一燈園生活創始百周年の記念事業の一つ。同園が解説書一巻を加えセットで刊行した。明治から昭和にかけて「無所有・托鉢」の生き方を貫き、倉田百三ら多くの文化人、宗教家、経済人に影響を与えた天香師の心の軌跡が分かりやすく伝わる貴重な出版だと関心を集めている。
 天香師は、滋賀県長浜の商家に生まれ、青年時代に北海道開拓事業に従事したが、現地での紛争に人間の醜さや罪業の深さを感じて苦悩し、帰郷。人生の根本問題を解決すべく寺のお堂にこもって断食を決行する中、乳飲み子と母親の姿に触れ、争わないで生きることができる道のあることを大悟した。
 以後、「無一物・路頭」を原点とした「懺悔・下坐」の奉仕、「許されて生きる」托鉢の行を主宰。大正十年に出版した著書『懺悔の生活』が大きな反響を呼んで同師の名は一挙に世に知られるようになった。共同体としても発展し、他家の便所掃除や労力奉仕は同園の伝統となり、現在は幼稚園から高校までを含む教育機関や各種事業も営んでいる。
 『天華香洞録』は、「天香さんが路頭生活を決意した明治三十七年から大正十五年までの思索と体験の積み重ねを、和綴本に毛筆で綴った日記とも覚え書きとも言えるもの」(同園の代表、西田多戈止当番)で、他者に開示する性格のものではなかったから、結構、赤裸々で時に辛らつな表現も見られるという。・・・

 

<2面>

  • シーク教
    同性婚禁止の宗教令
    容認のカナダで教徒に混乱の懸念

  • スマトラ沖大地震
    被災児連れ去り人身売買の危険

<3面>

  • インド洋巨大津波災害 慰霊
    故バルマ博士の追悼兼ね開催
    インド文化協会

  • 神道つれづれ 22回
    穢れと大祓え

<4面>

  • 本紙講演会 下 戦後60年、失われる信仰心
    國學院大学教授 石井研士
    高齢者も宗教に興味なし

<5面>

  • 引きこもり&ペアハウス開設
    高齢者のやさしさに心開く若者
    香川・喝破道場

  • 松本健一氏に司馬遼太郎賞
    『評伝北一輝』などの活動評価

<6面>

 

  • 人・アフルルバイトセンター会長 ホッジャトルイスラム
    澤田達一師
    日本とイスラーム世界の橋渡しを
クョスコニョ    [1] 
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