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社説
  平成17年3月5日号
 

第95回曹洞宗通常宗議会を開催
総合研究センターで世界に対応
災害対策貸付金は1億増の4億円

第95回曹洞宗宗議会開会式で垂示する宮崎奕保管長=2月22日、東京・港区の檀信徒会館

 

 

 全国一万四千六百の寺院を包括する曹洞宗(宮崎奕保管長、有田惠宗宗務総長)は二月二十二日から二十六日までの五日間、第九十五回曹洞宗通常宗議会(佐藤良彦議長、黒柳祖道副議長。定数七十二人、出席七十人、病欠二人)を、東京・港区の宗務庁檀信徒会館で開催した。議会に提出された十八の全議案は全会一致で可決、決定され、平成十七年度の予算は四十九億九千七十七万七千円(昨年比二千三百七十万三千円減)と決定。災害対策特別予算案では災害対策費の貸付金が一億円増の四億円となった。「曹洞宗総合研究センター」は駒澤大学内から宗務庁近隣に移され、宗門内機関として世界的な課題に対応するよう機能充実が図られる。「人権・平和・環境」の教化方針は平成十七年度も踏襲し第二期有田内局がスタートした。

 会議の流れは以下の通り。二十二日は宮崎管長が臨場し開会式。佐藤議長が運営・第一予算・第二予算・決算・請願・懲罰各委員会委員を指名し、有田宗務総長が施政方針演説。宮崎英輝財政部長、乙川暎元総務部長、葦原正憲教学部長から議案説明があった。
 二十三日は人権学習会で、林力九州大学非常勤講師が「改めてハンセン病を考える〜ハンセン病の父と私〜」のテーマで講演。永平寺系有道会と總持寺系総和会から各一人が総括質問し、有田宗務総長が答弁した。
 二十四、二十五の二日間は、十一人から通告による一般質問があり、総務・財務・伝道・教学各部長が答弁した。二十五日には「人権侵害救済法」早期制定のための要請文が全会一致で採択された。
 二十六日は各委員会委員長報告。詳細な説明のあと、起立及び挙手による議案の裁決があり、全議案とも可決、決定され閉会した。
 以下、会議の概要を紹介する。宮崎管長は仏前で仏祖諷経を漢詩で唱えてから議員に向かい教示。現下の国内外情勢を憂い宗教者の社会的責務遂行に期待を寄せる。佐藤議長が答辞をすると再び管長が「垂示」する。「世の中のすべての根本は倫理道徳である。これを導くのが宗教」として、道元禅師の「只管打坐」から仏教は実践の宗教であると強調し、百五歳の高齢を感じさせないしっかりした口調で議員を励ました。
・・・

 

 

佛教大で公開シンポ
日本仏教の特殊性と普遍性


建国記念の日祝賀パレード

 

 京都市北区の佛教大学で二月十九日、公開シンポジウム「日本仏教の普遍性―その特殊性から考える―」(同大総合研究所主催)が開かれ、外国人宗教学者や日本人学者らが、個々の開祖たちの思想やその教団の特殊で具体的な教義、実践に見られる宗教的真理の普遍性について論考した。
 意見発表したのは、アンナ・ルッジェリ立命館大学講師、何燕生・郡山女子大学助教授、西本明央佛教大学非常勤講師ら。それぞれ日本仏教の諸開祖および教団の思想を長年にわたって研究しており、社会学的、比較宗教学的観点から問題提起した。藤本浄彦佛教大学教授とマルティン・レップ龍谷大学教授がコメンテーターを務めた。
 まず、主催者側が今回のシンポジウムの趣旨を紹介。「仏教の伝統は、その普遍性に根ざしているが、グローバル化の時代にあって宗教軽視の傾向があり、固定観念や既成概念の影響が大きい。これらが仏教理念の普遍性を脅かす障害になっている。そこで、改めて日本仏教の特殊性の観点から普遍性を浮き彫りにしたい。そのためには、日本仏教の開祖たちの思想が示した宗教的真理を再検証することが欠かせない」と説明した。
 まず、ルッジェリ女史は、江戸中期の僧で、臨済宗の復興者とされる白隠について発言。
 「白隠は、仏法における真理の言葉を理解すれば、儒教や道教における真理の言葉も当然のこととして理解できるはずと言った」「白隠の考えの根本にある『菩提心』には二つの意味がある。一つは、悟りを求めて仏道を行ずる心であり、もう一つは、衆生を救おうと願う心だ。それが『四弘誓願』という短いお経に集約されている。こういった白隠の思想は特殊なものだが、実践を通して普遍的なものになる」などと自説を述べた。
 続いて、何氏は曹洞宗の開祖・道元について語り、「道元は、釈尊が悟りを開いた時の姿そのものだとして坐禅を強調した。人間は誰でも、自分中心の考えを捨てさえすれば仏になれると信じていた。坐禅はまた、衆生救済のための最善の手段と説いた」・・・

 

<2面>

  • 揺らぐフランスの政教分離
    イスラム勢力の台頭で再検討

  • ポーランドの発掘調査隊
    コプト教の写本を発見
    エジプト

<3面>

  • 「エクソシズム」コース開講
    ローマの教皇庁立大学

  • 新連載・聖地巡礼1
    巡礼への呼び声

<4面>

  • ユダヤ賢者の発想を学ぶ
    日本イスラエル親善協会講演会

  • 「笑って大往生」するために[下]
    香川県立中央病院泌尿器科部長朝日俊彦 

<5面>

  • 日本宗教連盟「宗教と生命倫理」シンポ
    脳死と臓器移植めぐり議論

  • 故濱野堅照師の宗葬
    新住職に濱野堅眞師
    西新井大師

<6面>

 

  • 人・殉愛キリスト教会牧師 山縣實師
    もう一人の高山右近になろう
クョスコニョ    [1] 
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