ローマ教皇ベネディクト16世誕生 ドイツ出身のラッツィンガー枢機卿 就任ミサ「教会は生きている」
第265代の新教皇に選ばれたベネディクト16世=4月19日、バチカン(ロイター・サン)
次期教皇の誕生を知らせるバチカン(ローマ教皇庁)のシスチナ礼拝堂の煙突から四月十九日午後五時五十分ごろ白い煙が上がり、サンピエトロ大聖堂の鐘が午後六時すぎに鳴った。枢機卿団が大聖堂の正面バルコニーで、新教皇にドイツ出身で一九八一年以来、教理省長官を務めたヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿が選ばれたと発表。第二百六十五代の新教皇に選ばれたベネディクト十六世の就任ミサがバチカンのサンピエトロ広場で四月二十四日午前十時すぎから行われた。
ミサには百三十一カ国と十国際機関の代表らが出席、広場周辺を約四十万人の信者たちが埋め、新教皇の門出を祝った。七十八歳を迎えた教皇は、一七三〇年に七十八歳三カ月で選出されたクレメンス十二世以降、最高齢での就任となる。 ミサに先立ちベネディクト十六世と枢機卿たちは、サンピエトロ大聖堂地下の墓所にある初代教皇ペテロのものとされる墓に行き、ベネディクト十六世はそこで「使徒が現れたところから出発する」と宣言した。新教皇は枢機卿らとサンピエトロ広場に向かった。 ミサ冒頭の祈りの後、まず教皇の権威を示すパリウム(白いウールの肩掛け)と印章「漁夫の指輪」の授与が行われた。パリウムは、かつての冠の代わりに教皇の宗教的権威を示すものとなる。ベネディクト十六世のパリウムは約二・四メートルの長さで、キリストが受けた傷を象徴する五つの赤い絹の十字架がししゅうされている。・・・
英霊に誠ささげ 168人の衆参国会議員が参拝 靖国神社
「みんなで靖国神社を参拝する国会議員の会」の綿貫民輔前衆院議長(右)と
藤井孝男会長代理(左)=4月22日、靖国神社
二百四十六万二千五百余柱が霊璽簿奉安殿に奉安され日々神官によって鎮魂される靖国神社。四月二十一日から二十三日まで靖国神社(南部利昭宮司、東京・千代田区)で恒例の春季例大祭が斎行され、二日目の当日祭には天皇陛下の勅使、筑波和俊掌典が参向し陛下から下賜された御幣物が神前に奠じられた。 また当日早朝、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長、瓦力元防衛庁長官)の百六十八人の衆参国会議員(代理を含む)が英霊に誠をささげた。公務のため参拝を欠席した瓦会長に代わって藤井孝男元運輸大臣が共同記者会見で「戦陣で亡くなった御霊を参拝することは国民として自然な姿」としながら中国・韓国の反日運動について記者団からの質問に「残念なこと。理解を求めていく」と語った。この三日間で遺族、戦友、崇敬者、駐在武官の昇殿数は二千四百三人に上った。参拝者は約五万人。 木々の芽吹きの芳香がさわやかな風に乗る境内。当日祭早朝七時半、参集殿に「みんなで〜」の綿貫民輔前衆院議長、古賀誠元幹事長、平沼赳夫元通産大臣ら衆院議員百十一人(代理を含む)、狩野安同会事務局長ら参院議員五十七人(代理を含む)が集う。・・・
<2面>
- 新教皇は反相対主義者
断固としているが強引ではない
- 愛知万博を批判
独週刊紙が「宗教色ない」
<3面>
- 岐阜県本巣市
「能郷の能狂言」を奉納 猿楽の古体伝える素朴な所作
- 「創造デザイン学会」設立へ
宇宙はデザインされている
<4面>
- 本紙講演会(上)
日本の「森の文明」と神道 京都大学名誉教授・秩父神社宮司薗田稔
- 連載・神道つれづれ
行事からみたい太祝詞事
<5面>
- 平安神宮で桓武天皇記念大祭
京都の礎築き、崩御から1200年 秋篠宮ご夫妻が玉串供える
- 慈雨、戦没者を慰霊
千鳥ヶ淵戦没者墓苑で法要 法華宗本門流
<6面>
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