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社説
  平成17年10月20日号
 

天台宗開宗1200年大法要
ゆかりの宗派・教団が奉修
10月通し、伝統芸能祭典も

開闢大法要を終え、根本中堂を出て坂を上る百僧の行列=10月1日、比叡山延暦寺

 

 

 来年一月二十六日に開宗千二百年を迎える天台宗では、十月一日から三十一日まで、滋賀県大津市の天台宗本山、比叡山延暦寺根本中堂において天台宗開宗千二百年慶讃大法要が、天台宗はじめ比叡山にゆかりのある宗派、教団によって勤められている。併せて、狂言、落語、雅楽などの伝統芸能が奉納され、世界の平和と国の発展、社会の安寧、人々の平安を祈る催しが続き、祝いの一カ月となる。 

 天台宗は、延暦二十五年(八〇六)一月二十六日、最澄・伝教大師の奏上に応えて、桓武天皇が太政官符によって年分度者二人を認め、天台宗が国家に認定されたことをもって立教開宗としている。その三カ月前の十月、秋の彩りに染まりつつある比叡山で、天台宗開宗千二百年慶讃大法要が一カ月間にわたり営まれる。
 同大法会事務局長の西郊良光天台宗務総長は参拝者へのあいさつ文で、「この太政官符には、(中略)仏教諸宗集の説くところはさまざまであるが、その目的とするところは同じく人々の苦しみの救済であり、人々の心の平安であるとされています」とし、その精神にのっとり、慶讃大法要が比叡山にゆかりのある多くの宗派、教団によって奉修されることになったと述べている。
 一日は午前十時から、開闢百僧百味(かいびゃくひゃくそうひゃくみ)の法要があり、三十一日間に及ぶ大法要の幕を開けた。奈良・平安の時代からの儀式に倣い、天台宗全国三十の教区から百人の僧侶と百人の信徒が参加、百味は文字通り百種類の品々を供えるもので、果物や野菜なども見える。それらを百人の信徒が三方(供物台)にささげ持ち、順々に本尊ご宝前に供えていく。百僧は厳儀の正装袍裳七条(ほうもしちじょう)という衣姿で、唄(ばい)、散華(さんげ)の声明(しょうみょう)を唱和する。千二百年前の古代絵巻が展開され、多くの参拝者たちは手を合わせ、頭を垂れていた。
 同日午後は、大講堂の前で日本伝統芸能祭典の皮切りとして、毛越寺の「延年の舞」と玄清法流・成就院の「玄清琵琶」が奉納されたのに続き、瀬戸内寂聴原作の狂言「居眠り大黒」「末広狩り」「釣針」を、人間国宝の茂山千作はじめ一門が上演した。秋晴れに恵まれて千人を超える人たちが詰め掛け、名人芸を堪能していた。
 以後、二日は薬師曼荼羅供法要、三日は各宗祖師報恩法要、四日は伝教大師報恩法要、五日は聖徳太子報恩法要が、六日は天台の伝統的な論議法要である法華八講が営まれた。また、南都諸大寺をはじめ浄土真宗本願寺派(西本願寺)、天台宗門宗(三井寺)、浄土宗(知恩院)、聖観音宗(浅草寺)、和宗(四天王寺)、高野山真言宗(金剛峯寺)、曹洞宗(永平寺・總持寺)、鞍馬弘教(鞍馬寺)、天台真盛宗(西教寺)、融通念佛宗(大念佛寺)、日蓮宗(久遠寺)、本山修験宗(聖護院)、時宗(清浄光寺)、真宗大谷派(東本願寺)、金峯山修験本宗(金峯山寺)、念法眞教、孝道教団、妙智會教団、霊友会、妙道会教団、立正佼成会、松緑神道大和山、大乗教、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会青年部会、真生会、新西国霊場会など比叡山ゆかりの宗派・教団・団体の法要が続き、三十一日に結願大法要が営まれる。
・・・

 

全国保護司等代表者協議会
保護司制度の改革を協議


保護司制度改革について熱心な協議が続いた。写真は第一分科会

=10月3日、東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷

 

 保護観察対象者の再犯によって保護司の責任が問われる中、法務省主催による平成十七年度全国保護司等代表者協議会ならびに保護司等中央研究協議会が十月三、四の二日間、東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷において開催された。保護司、保護観察官(いずれも地区を代表する協議員)四百人が参加し、三分科協議、全体協議・意見発表を通して保護司制度の改革などを協議した。法務大臣から委嘱された保護司は全国で四万八千九百十七人を数え、その10・8%に当たる五千三百四十人が宗教者である。
 開会式で麻生光洋法務省保護局長は「重大事件が連続して起きていることで各方面から更生保護制度に厳しい意見が寄せられている」としたうえで「再犯防止のために緊急対策を講じた」と、本年七月二十日発足した「更生保護のあり方を考える有識者会議」(座長、野沢太三日中科学技術文化センター会長・前法務大臣。佐藤英彦前警察庁長官ら十人で構成)を紹介、「十月の時点で第四回会議を終え十二月の中間報告を経て来年五月に最終的提言をする」と今後の方向性を示した。
 元法務大臣の谷川和穂社団法人全国保護司連盟会長は「保護司の存在さえ知らない人が多い。保護司の存在意義を社会全体にいかに的確に伝えていくか。保護司の活動の見直しを図り、現状の保護司制度を我々の手で完成させていくために改革の努力が必要」と抱負を語った。
 坂田吉郎法務省更生保護制度推進室長が「抜本的改革を打ち出していかなければ世間は許してくれない。現制度では不十分」として設置された「有識者会議」について説明。四回の会議を経て得た検討事項を、@更生保護の理念A保護観察の充実強化B仮釈放の在り方C保護観察官の指導力D保護司に求められる資質E円滑な社会復帰のための施策――に分け詳説した。更生保護の理念では対象者の改善・更生が狙いなのか、再犯防止・社会防衛が狙いなのか、その守備範囲などの検討が加えられた。
 「現下の更生保護が当面する課題」を掲げた第三分科会では「犯罪被害者等支援を担当する保護司に求められる姿勢・適正等について。犯罪被害者等支援を専門に担当する保護司を置くことの適正について。その他更生保護官署及び保護司が犯罪被害者等支援を行うに当たって配慮すべき事項」が協議された。・・・

 

<2面>

  • 深刻化する司祭不足
    既婚司祭を容認する司教たち

  • 「天宙平和連合」創設大会
    宗教間対話の促進を

<3面>

  • 国際比較憲法会議2005
    憲法を基に宗教問題を議論

  • 連載・わが心の靖国問題
    巧妙なる米国の占領行政

<4面>

  • 吹奏楽発祥136年記念演奏会
    フェントン作初代「君が代」も
    本牧山妙香寺

  • 本紙講演会
    「ギリシア神話と日本神話」
    吉田敦彦教授が講演

<5面>

 

  • 三国天台宗世界平和祈願法要
    宗教の力で南北平和統一を
    比叡山延暦寺

  • 千葉県護国神社・終戦60周年臨時大祭
    ご神恩に報い奉仕

<6面>

  • ひと・秩父・今宮神社宮司 塩谷治子師
    水にゆかりの神社で水に学ぶ
クョスコニョ    [1] 
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