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社説
  平成17年6月20日号
 

愛・地球博で式年遷宮祭
御杣始祭を大画面に中継
木曳行列、伊勢音頭、みこしも

愛・地球広場のエキスポビジョンに中継された御杣始祭=6月3日、愛知万博長久手会場

 

 

 十二万人の人出でにぎわう愛知万博(愛称・愛・地球博)で三日、神宮式年遷宮を祝うイベントが、「伝統の序章―日本から世界へ」と題し、長久手会場中央の愛・地球広場で催された。同日午前、木曽で行われた御杣始祭(みそまはじめさい)の映像が巨大画面に映し出され、木曳音頭に合わせて木曳行列を再現。日本の伝統文化を世界に発信する一日となった。

 式年遷宮は伊勢神宮の神殿を二十年に一回、建て替える行事。第六十二回は八年後の平成二十五年に行われ、それまでに三十以上の祭りが重ねられる。御杣始祭とは長野県木曽郡上松町の御杣山で、御用材を伐り出す祭り。御神体を納める御樋代(みひしろ)を作る御樋代木として、樹齢三百年、重さ二トンのヒノキの大木が二本選ばれた。三日、午前十時から、この木の前で神職が祈りをささげ、宮大工らが忌斧(いみおの)で木を伐る動作を行う。参列者が見守る中、杣夫(そまふ)と呼ばれる男性三人が、三方から同時におのを入れる伝統の技で、約一時間かけて伐り倒した。
 愛知万博長久手会場の中央にある愛・地球広場では、同日正午からNPO法人社叢学会(上田正昭理事長)による「神宮式年遷宮御杣始祭」が催され、八四〇インチのエキスポビジョンに御杣始祭がハイビジョンで録画中継された。

 祭りの口火を切ったのは武蔵野大学の女子学生によるチンドン屋。町娘の着物姿で愛嬌を振り撒いた。続いて、さいたま市宮町のみこし巡行。担ぎ手は同町のNPO小政をはじめ全国の愛好者。世界十七カ国の埼玉大学留学生もそろいの法被姿で参加し、威勢よく広場を練り歩いた。
 次に、式年遷宮の八年間にわたる行事のあらましが映像で紹介された。千三百年前から続いている式年遷宮には、木を神とあがめ、自然を大切にしてきた日本人の心が込められている。木曽の山から木を伐り出し、山から下ろし、川を下り、海を渡って伊勢に到着。神宮に運ばれ、新しい神殿にの御用材となる。そうした作業の一つ一つに、歓迎する人々の歌や踊り、祭りがある――解説者の言葉に広場を埋めた人たちは認識を新たにしていた。

 


 会場には地元でなければ曳けない御樋代奉曳(ほうえい)車のレプリカが用意され、裏木曽の付知(つけち)町(岐阜県中津川市)から来た百三十人の曳き手が、「木曳音頭」に合わせて木曳行列「御樋代奉曳式」を再現した。・・・

 

 

法統慶讃会を厳修
大谷法主「後生に浄土往生の道あり」


「仏法は永遠の生命を説く」と法話する大谷光見東本願寺26世法主

=6月2日、東京・台東区の東本願寺本堂

 

 浄土真宗の教えに出会った喜びを分かち合う法統慶讃会が六月一、二の二日間、東京・浅草の東本願寺(大谷光見法主)で厳修された。本年は大谷法主の祖父・大谷光暢前々二十四世法主の闡如上人(諦聴音院)十三回忌、祖母・大谷智子裏方(歌徳院)の十七回忌法要と兼修された。導師は共に大谷法主が勤める。智子裏方(久邇朝彦親王三女)のおいに当たる久邇邦昭神社本庁統理が霊前に焼香した。
 「御親教」で大谷法主は「仏法のみが後生の一大事を伝えている。死後の世界を知ることで安らぎが得られる」と後生に浄土往生の道があることを、上山した参詣者に向かい切々と訴えた。
 親鸞聖人からの法統を継承する本山・東本願寺で二日、法統慶讃会を兼ね両人の御忌日中法要が執り行われた。着座楽が奏でられるなか、色裳附五條袈裟に身を包んだ法主が出仕する。須弥壇中央に立ち天を仰ぐようにして三度、阿弥陀如来に礼拝する。迦陀の次に法主の登高座で仏説阿弥陀経の読誦に入る。下高座すると願生偈に移り五十人に及ぶ式衆らが念仏を唱える。和讃三首を唱和し回向、総礼をもって法要を滞りなく終えた。法要中、久邇神社本庁統理、大谷業成本願寺門主(京都)、大賀美津子仏教婦人連盟会長代行らが焼香した。
 法要後、「御親教」で大谷法主は、祖父・光暢二十四世法主の時代を「日本全体が左傾化し様々なところに共産主義が入っていった。そんななかで大谷派の内紛が起きた」と内紛と共産主義との関係に言及、共産主義を「@み仏の世界を分からなくさせるA仏法の上求菩提、下化衆生を上が下を抑圧すると(対立概念で)捉えた思想で、その誤りはソ連崩壊で実証済み」と指摘、光暢法主の東本願寺独立に至る闘いの道程を偲んだ。
 玄奘三蔵の仏法への一途な思いから「み仏の本願を知ればそこに慈悲が感じられる。その慈悲は教化への願いになる。これがみ仏の願い」と述べ不回向を解説した。「仏法は永遠の生命を説いた。後生の一大事を伝えている」と死後について触れ、「死後を知ることは浄土往生の道、安心が得られる」と浄土真宗の核心を伝えた。・・・

 

<2面>

  • スンニ派のシーア派攻撃続く
    両教派指導者に和解模索の動きも
    イラク

  • 中国・長春の「地下教会」
    約600人拘束される

<3面>

  • 東郷神社
    日本海海戦大捷百周年式年大祭
    大将旗、銀杯などの東郷元帥展も

  • キリスト者を弾圧
    サウジアラビアで大規模に

 

<4面>

  • 「分祀」はありえない
    靖国参拝で神社本庁が見解

  • 京都・祇園で放生会
    白川に金魚2000匹放流

<5面>

 

  • 愛・地球博出展記念シンポ
    「森、水といのち」テーマに
    社叢学会

  • 佼成雅楽会公演
    「陪臚」を勇壮に舞う

<6面>

  • 連載・人 天台宗一乗山瑞雲寺開山 山崎圓快師
    人のために生きるのが私の使命

クョスコニョ    [1] 
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