総計: 1052537  今日: 249  昨日: 187       Home Search SiteMap E-Mail
The Religion News
最新号案内
社説
天地
宗教新聞社講演会
お申し込み
宗教新聞に期待します
訂正記事
 社説平成26年 
 社説平成25年 
 社説平成24年 
 社説平成23年 
 社説平成22年 
 社説平成21年 
 社説平成20年 
 社説平成19年 
 社説平成18年 
 社説平成17年 
 社説平成16年 
  平成17年11月20日号社説
 

清子さん・黒田さんお幸せに
紀宮さまご結婚

 天皇家の長女、紀宮さまと東京都職員の黒田慶樹さんとの結婚式が十五日午前、東京都千代田区の帝国ホテル「蘭の間」で行われた。続いて午後、同じホテル「孔雀の間」で披露宴が開かれ、出席者の祝福を受けた。同日、新居のある区役所にお二人の婚姻届が出され、紀宮さまは皇族を離れて内親王殿下から「黒田清子さん」となり、普通の国民としての生活を始めている。ご結婚を心からお祝いし、お幸せをお祈り申し上げます。
 
ドンマインさん
 披露宴前、お二人は記者会見に臨み、黒田さんは「互いの考えを尊重しつつ、心安らぐ静かな家庭を築いていきたい」と語り、清子さんは、「黒田家の一人として新しい生活に臨んでまいりたい」と新生活への抱負を語った。
 その日の朝、お別れのあいさつに皇居を訪れた清子さんに、天皇陛下は、「これからは慶樹さんはもちろん、慶樹さんに連なる人々と慶樹さんの仕事を大切に考えるように」と話され、「家族の絆は変わらないので、折々にいらっしゃい」とほほみかけられたという。皇后陛下は「大丈夫よ」と何度も清子さんをしっかり抱き締められた。
 「サーヤ」と愛称で呼ばれていたころから、清子さんは両殿下の慈愛を受けておすこやかに育ち、やがて両殿下を最もお慰めできる、優しい心の女性に育っていかれた。この間、皇室はさまざまな試練に見舞われ、とりわけ天皇陛下のがんの手術や皇后陛下のお声が出なくなるなど、身近な家族でなければお慰めできないような出来事が続いた。その折々に、清子さんはそばに来て「ドンマーイン」と、あの優しい笑顔を向けられた。天皇陛下も清子さんのことを、時々「うちのドンマインさん」と呼ばれていたという。
 そう、あの笑顔は、慈母観音のような女性の持つ無限の優しさを思わせる。人々はそこに心の慰めを求め、古来より絵に描き、像に刻み、文につづってきた。しかし、それら以上に実体の女性は、圧倒的な愛情を持って私たちに臨んでいる。清子さんはそんな理想の女性像、母親像を結ばせてくれる。
 披露宴出席者の多くが口にしていたのは、清子さんの透き通ったような心。職場の山階鳥類研究所では、会議があると進んでいすを並べたり、かかってきた電話を率先して取るなど、普通の女性としての振る舞いを身につけておられたという。将来、皇族を離れるための準備でもあろうが、それ以上に、澄んだ心でその場に最もふさわしい行動を自然にとるという、日本女性の美点を備えておられたのだろう。
 対する黒田さんは、学生時代から秋篠宮殿下の学友として、自然観察などの活動を通じて清子さんと自然に交流し、見守り、ゆっくりと愛を育ててきたことに、「純愛」の極みを見る思いがする。「愛することは待つこと」だと。忙しい時代になればなるほど、昔と変わらない人間の本質を大事にしたい。

ふくらむ喜び
 結婚式の斎主を務めたのは、伊勢神宮の北白川道久大宮司。お二人に新婚旅行の予定はなく、年明けに伊勢神宮にお参りされるという。神宮内宮で、皇室の祖神・天照大神に結婚のご報告をされるのであろう。皇族から民間人へと立場は変わっても、親から子へと「祈る心」は受け継がれている。長年、天皇陛下の儀式に携わってきた人は、「まさに天皇陛下は日本の大神主であられる」と言う。何より国民のために祈る心が、今に伝えられている。
 これからお二人がどんな家庭を築いていかれるのか、静かに見守りたい。天皇陛下が口にされた「家族の絆」の言葉どおり、清子さんは両陛下に会うため、皇居のカワセミの研究のため、たびたびご実家を訪問されるであろう。そうして、成長していかれる一人娘を見る両陛下のお喜びが国民にも伝わり、大きく膨らんでいくことを願おう。

クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: 平成17年12月5日号社説
 次のテキスト: 平成17年11月5日号社説
 -宗教新聞社- The Religion News Copyright (C) 2004 All rights reserved.