総計: 1446878  今日: 173  昨日: 797       Home Search SiteMap E-Mail
The Religion News
最新号案内
社説
天地
宗教新聞社講演会
お申し込み
宗教新聞に期待します
訂正記事
 天地平成26年 
 天地平成25年 
 天地平成24年 
 天地平成23年 
 天地平成22年 
 天地平成21年 
 天地平成20年 
 天地平成19年 
 天地平成18年 
 天地平成17年 
 天地平成16年 
  メニュー
最新号案内
社説
天地
お申し込み
訂正記事
  リンク集
    宗教界
 購読お申し込み・お問い合わせはこちらフォーム入力できます!
こちらまで
  検索エンジン
記事が検索できます!
  平成17年10月5日号[天地]
   彼岸花とはよく名付けたもので、お彼岸のころ、田んぼのあぜや土手に群生し、赤い色に染める。「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)は「天上の花」という意味で、おめでたいことが起きる兆しに、赤い花が天から降ってくるという仏典による。花が散ると葉が伸びてくるが、冬と春を越し、夏が近づくと消えてしまい、花と葉を同時に見ることはできない。韓国では「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味から「サンチョ(相思華)」と呼ぶそうだ。こちらも趣があっていい▼球根にはリコリンという毒があり、ノネズミやモグラを防ぐ効果があることから、あぜや土手に植えられたという。昔はこの白い球根をイイダコ釣りに使っていた。四方に反り返った釣り針に球根をくくりつけ、海底に垂らすと、えさだと思ってイイダコが覆い被さってくる。それを指先に感じると大急ぎで引き上げるのだが、鋭い歯でよく糸を切られた。瀬戸内海の小波に揺られながら、薄暗い海底で白くぼーっと光っている球根を想像したものだ。もっとも、普通は白い陶器製の玉を使う。網にかかった玉つきの針を小船に乗った漁師が、ちゃっかり釣り人たちに売って回っていた▼「赤い花なら曼珠沙華、オランダ屋敷に雨が降る」と歌ったのは春日八郎。日本の風景にすっかりなじみながら、何となく異国情緒の漂う彼岸花は中国の原産。古代、大陸や半島から仏教とともに渡ってきたのだろう。花の色が白や黄色の変わり種もある。彼岸花が姿を消すころ、稲の刈り取りも終わり、秋祭りの笛や太鼓の音が風に乗って聞こえてくる。田舎の秋の風景を、いつまでも守りたい。
クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: 平成17年10月20日号[天地]
 次のテキスト: 平成17年9月20日号[天地]
 特集
 社是
syaze1
syaze2
syaze3
rn1
space
 -宗教新聞社- The Religion News Copyright (C) 2004 All rights reserved.