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社説
  平成18年6月20日号
 

全国教誨師連盟創立50周年記念大会
いのち回復の宗教教誨を
新法背景に迫られる質的転換

 

お常陸宮同妃両殿下ご臨席の下に開催された。あいさつするのは大谷光真総裁

=6月1日、東京・港区の新高輪プリンスホテル

 

 常陸宮同妃両殿下のご臨席の下、財団法人全国教誨師連盟創立五十周年記念大会(主催、同連盟=大谷光真総裁、協賛・法務省)が六月一、二の両日、東京・港区の新高輪プリンスホテルで開催された。全国の教誨師、矯正関係者、各教宗派の教主・管長・総長・会長の宗教指導者ら八百五十人が参加。式典を中心に講演、シンポジウム、全体協議会などのプログラムが組まれた。式典で法務大臣表彰などの表彰式(四十三人が表彰)に続き常陸宮殿下がお言葉を述べられた。本年五月の新法施行を背景に被収容者の質的変化にどう対応していくか。宗教教誨師は新たな課題に挑戦していく。次回は二年後、「いのちを回復する宗教教誨」をテーマに札幌で開催される。

 本大会のテーマは「時代に応え、宗教教誨師の原点を見つめて―新たな時代への第一歩を踏み出すために―」。五十年の節目に歴史を振り返り、教誨師相互の研鑽と各地方連盟との連繋強化を図ろうというもの。
 六月一日、第一日の式典で常陸宮殿下は「深い人間愛と高い宗教的見識をもって、それぞれの矯正施設において、過ちを犯した人たちが、この過ちを悔悟し立派に更正できるように、献身的な努力をされておられることに、心から敬意を表します。五十年の節目を迎え皆さんが、心を新たに教誨活動に臨まれ、被収容者の健全な社会復帰に向けて更に努力されることを望みます」(要旨)とお言葉を述べられた。
 大谷総裁は式辞で「さまざまな問題が生じている現在、宗教者の役割は大きい。新法施行という転換の年に創立五十年を迎えたことは意義深い。宗教者として教誨師として社会からの期待を重く受け止め、積極的に困難な問題に取り組んでもらいたい。それが命の尊さを実感できる心豊かな人間を育む」と述べた。
 来賓の杉浦正健法務大臣は、受刑者の人権尊重、改善更正への意欲の喚起が新法の目的とした上で「矯正施設は依然として収容定員を上回っている。宗教教誨師の協力を得て新しい時代の矯正を築き上げていきたい」と祝辞。次いで、宗教界を代表し山北宣久日本宗教連盟理事長(日本基督教団議長)が祝辞した。
 表彰に移り、多年宗教教誨に尽力してきた菊池了邦師(浄土真宗東本願寺派、秋田刑務所)ら二十五人に法務大臣表彰、後宮俊夫師(日本基督教団、京都拘置所)ら十二人に日本宗教連盟理事長表彰がそれぞれ杉浦大臣、山北理事長から授与された。全国教誨師連盟総裁表彰は全国で二十八人、管区ごとに表彰された。当大会を担当した東京矯正管区内では矢作幸雄師(神社本庁、茨城農芸学院)ら六人が大谷総裁から表彰された。
 式典に先立ち、吉田秀司法務省大臣官房審議官が「矯正行政の現状と課題―新法施行後の矯正処遇を中心として―」と題し、ニュースキャスターの筑紫哲也氏が「現代と人間―つながりを生きる―」と題してそれぞれ講演した。
 大会二日目は上野龍映福島刑務所教誨師(浄土真宗本願寺派)、ジャーナリストの江川紹子氏、土井政和九州大学大学院法学研究院教授の三氏によるシンポジウム。上野師は宗教教誨の今後の課題として@矯正処遇の変貌や被収容者の質的な変化への対応A施設職員との協力態勢B宗教教誨を希望しない者への働き掛けC教誨師の研修及び後継者の育成の充実、を指摘した。
 大会最後に「被収容者の質的変化に対応し、共に生きる宗教教誨師を目指す」との大会宣言を全会一致で採択し二日間の日程を閉じた。
 昨年五月、旧監獄法に代わる新法「刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律」が施行された。百年ぶりの改正で、同法第四十五条一項には「刑事施設の長は、受刑者が宗教家の行う宗教上の儀式行事に参加し、又は宗教家の行う宗教上の教誨を受けることができる」とあり、旧監獄法にはなかった宗教教誨が明記された。今後、行刑改革で新しく教誨師設置基準が作られ、宗教教誨師をめぐる法的整備が進む。なお、本大会に際し日本自転車振興会から約九百万円の助成金があった。
・・・

 

 

 

明治神宮崇敬会創立60周年
婦人部結成30周年記念大会


古橋広之進総代の音頭による万歳三唱=6月1日、東京・千代田区の日本武道館

 

 桜の新緑が薫る一日、東京・千代田区の日本武道館で、明治神宮崇敬会創立六十周年・婦人部結成三十周年記念大会が、同崇敬会の主催、明治神宮はじめ日本商工会議所・東京商工会議所、日本経済団体連合会・経済同友会の後援で開催された。参加者は約一万人。
 第一部は式典。明治神宮遥拝に続いて国歌斉唱、会員実践綱領唱和があり、加藤源蔵崇敬会副会長の開式の辞に続いて、山口信夫同会長(日本商工会議所会頭)が式辞、「今日、日本は世界第二の経済大国になった半面、伝統や文化、倫理が荒廃している。国際化の中で日本人らしさが失われつつある中、本会の社会的使命が増している」と述べた。次いで、外山勝志明治神宮宮司が、「今日の社会は多くの問題と悩みを抱えている。神々の道を受け継いできた祖先の叡智に学び、継承することが大切」とあいさつした。
 来賓祝辞に移り、小泉純一郎内閣総理大臣の祝辞を鈴木政二内閣官房副長官が代読。「次代を担う青少年が高い志を持ち、それを実現させることのできる環境を整えなければならない」として、「わが国において受け継がれてきたすぐれた伝統や文化を、次の世代に伝えていくことは大変重要なこと」と述べ、崇敬会への期待を表明した。
 次いで、今井敬経団連名誉会長は、「昭和天皇は新日本建設の詔書の冒頭に明治天皇の五箇条の御誓文を掲げられた。また後年、日本の民主主義の原点は明治維新にあると述べられている」とし、その精神の普及に努めている崇敬会に敬意を表した。
 また、友好団体を代表して三好達日本会議会長(元最高裁長官)が、「最近は明治維新に始まるわが国の輝かしい近代化を知らない国民が増えている。さらには公に尽くす心が失われ、今や精神的に亡国に瀕している。教育の正常化、憲法改正を崇敬会と共に努めたい」と祝辞した。
 扇千景参院議長はじめ下村博文・萩生田光一衆院議員、亀井郁夫・保坂三蔵・山谷えり子参院議員など出席者が紹介された後、功労者表彰が行われた。特別功績賞は常務理事の須田耕作狛江支部長はじめ十人。表彰状が外山宮司より手渡された。次いで、第一種功労賞受賞者百八十四人を代表して、橋本昭司大宮支部長に、山口会長から表彰状が手渡された。また四人に第二種功労賞が贈られた。受賞者を代表して須田支部長が「受賞を機に決意を新たにし、本会発展に寄与したい」と謝辞を述べた。
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<2面>

  • 中東平和イニシアティブ
    宗教和解による平和求め
    UPF

  • イスラム指導者が若者を批判
    教えに反する風俗が拡大
    エジプト

<3面>

  • 「聖書に生きる」特別展とセミナー
    ユダヤ教を包括的に紹介

  • ジャワ島中部地震
    キリスト教諸団体も救援

 

<4面>

  • 櫻井よしこ氏が記念講演
    「日本再生のための道標」
    明治神宮崇敬会

  • 新連載・モンゴル帝国の世界史(1)
    文明評論家 真野典人
    チンギス・カンの王権神授説

<5面>

 

  • 本山東本願寺法統慶讃会
    存如上人550回御遠忌法要

  • 空也の念仏踊りを復興へ
    念仏に託した願い実感

<6面>

 

  • 人・浄土宗歌敷山通照院住職 佐橋啓空師
    一息一息がお念仏になるよう
クョスコニョ    [1] 
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