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社説
  平成18年12月5日号
 

公益法人の意識高めて
平成18年度宗教法人指導者講習会
個人情報の取り扱いに留意を
文化庁

 

平成18年度宗教法人指導者講習会=11月30日、東京・千代田区のグランドアーク半蔵門

 

 文部科学大臣所轄の宗教法人を対象とした平成十八年度宗教法人指導者講習会が十一月三十日、東京・千代田区のグランドアーク半蔵門で開催された。包括法人、単立法人の代表役員、責任役員、法務担当者ら三百人が参加し長谷川正浩弁護士と六川真五宗務課専門官から二つの講義を受講し、法人の適正な管理運営の在り方と公益法人としての意識を高める時間となった。日程終了後、包括宗教法人のみを対象とした不活動宗教法人対策会議が設けられた。同様の趣旨で十一月七日、京都でも開催された。

 舟橋徹宗務課長は「宗教法人の運営は法人の自主的運営に任せられている面が多い。そのことを踏まえて宗務行政をするものとして憲法二〇条の精神を受け信教の自由遵守が求められる。これが法人と所轄庁との信頼関係の基盤になる。宗務行政上重要なことは宗教法人制度に対する国民の信頼確保だ。一部の法人に不正行為があり、これを重ねると宗教あるいは宗教法人制度への批判・不信感が起こる。本年六月公益法人制度改革関連三法が公布された。この法律と宗教法人は直接関係ないが公益法人全体への国民の関心は高まっている。宗教法人も公益法人の一つ。各法人は現行法によって適正な管理運営をしていることを示すべきだ」とあいさつ、各宗教法人は公益法人としての意識を高めるよう求めた。
 宗教法人審議会委員でもある長谷川弁護士(全日本仏教会顧問弁護士)が「宗教法人をめぐる情報のとりあつかいについて」で講義。情報公開法と個人情報保護法との兼ね合いから宗教法人がもつ情報の扱いについて講義した。
 ◇宗教法人がもつ情報とは=備え付け書類(宗教法人法第二五条二項)。その付属書類。信者名簿など信者に関するもの。
 ◇信者その他利害関係人から備え付け書類の閲覧請求があった場合(法第二五条三項)=細則を作成しておくとよい。@書類をもって申請するA信者であることを証明しなければならないB目的を明示しなければならないC身分を証明する書類を提出しなければならないD閲覧対象は備え付け書類に限定される。※閲覧に応じないと裁判になることもある(千葉県、茨城県で閲覧請求事件)
 ◇個人情報保護法上の取り扱い留意点=個人情報とは氏名、年齢、生年月日、学歴、出身地、身長、嗜好品など。個人情報は個人のものであって宗教団体のものではない。利用目的を離れて第三者に提供するときは本人の承諾が必要。ただし宗教団体がもつ個人情報が宗教活動や宗教活動に付随する活動にかかわるときは義務を負わない。
 六川専門官は「宗教法人の管理運営について」で講義を進めた。公共性にふさわしい宗教法人制度の適正な管理運営を、ガバナンス(適正な管理運営の仕組、自己統治)、説明責任、透明性、法令遵守(コンプライアンス)の観点から説明。コンプライアンスでは「遵守したからといって社会からの評価があがるわけではない」と法令遵守が当然な基準であることを示した。
・・・

 

第26回国際永久平和祈念祭典
「対話」により回復する絆


東大寺式衆による声明とフルートとチェロ、ハープの協演

=11月30日、大阪市中央区のNHK大阪ホール

 

 十一月三十日、大阪市中央区のNHK大阪ホールにおいて、第二十六回国際永久平和祈念祭典が同祭典協議会の主催、南都隣山会(興福寺、西大寺、唐招提寺、東大寺、薬師寺、法隆寺)の特別協力で開かれた。一部は「現代社会が喪った尊厳回復のための『対話』」をテーマにシンポジウム、二部は仏教声明と西洋音楽による宗教芸術祭典、三部は各宗各教団代表登壇による「諸宗教協力による人類平和のための共同宣言」があった。参加者は各宗教の信徒や一般市民ら約千五百人。
 最初に、和宗総本山四天王寺の出口順得管長が、諸宗教を代表してあいさつ。次いで、小林隆彰同協議会理事長(天台宗総本山比叡山延暦寺元執行)が、「心の中に秘めている哀切・慟哭・歓喜・感動・勇躍の世界を、永久平和への祈りと、悲惨な戦争犠牲者を追悼するレクイエム(鎮魂歌)との出逢いを通じて、体験していただければ幸い」とあいさつした。
 シンポジウムのサブテーマは「人間どうしの『絆』をとりもどす宗教の役割」で、パネリストはバチカン諸宗教対話評議会次長のフェリックス・マチャド師と安田暎胤法相宗大本山薬師寺管主、コーディネーターは同協議会専務理事・総監督の竹内日祥師(日蓮宗妙見閣寺代表役員)が務めた。
 最初に、マチャド師は「対話」について次のように述べた。
 今日、世界各地で平和が脅かされている。平和を取り戻すには、各宗教間の団結が必要だ。前教皇のヨハネ・パウロ二世は「戦争の文化を終わらせ、永続する平和の文化を築こう」と語った。
 宗教間対話では人間尊厳性を大切にするのがその基盤である。教皇ベネディクト十六世は、「人間の尊厳性を認め合うことによって理解の基盤を築き、文化の差を超えて行動することができ、イデオロギーによる破壊から人々を守れる」と述べている。
・・・

 

<2面>

  • ルーテル世界連盟と改革派教会世界連盟
    新たなエキュメニカル会議目指す

  • 国際事務局を日本へ移転
    組織維持の緊急避難措置
    IARF

<3面>

  • 「カーストの伝統と近代化」
    佐藤良純名誉教授が講演
    国際仏教興隆協会

 

<4面>

  • 式年遷宮を語る・伊勢神宮シンポ
    神宮は世界の宝、地球の望み

  • 神奈川県神社庁設立60周年
    「十二の指針」を提示

 

<5面>

 

  • ダライ・ラマ法王東京講演
    やさしさは健康と幸福の鍵

  • 「臓器移植法」改定反対集会
    初の宗教界合同意見発表

  • 解脱金剛第126回生誕祭
    感激に満ちる奉仕の心持て

 

<6面>

 

  • 人・寶雲山玉龍寺管主 宮前心山老師
    中観思想で現代の宗教改革を
クョスコニョ    [1] 
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