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  平成18年7月5日号[天地]
   西村惠信さんの『鈴木大拙の原風景』(大蔵出版)には、大拙とビアトリス夫人とのかかわりが書かれている。仏教に興味を持っていたビアトリス夫人は、釈宗演円覚寺管長の講演を聴きに来て、通訳をしていた大拙と出会う。きっかけは学問的なものであったが、夫人は米国女性らしい自然な感性を持っていたという。京都の家では猫を飼い、そのえさ代に困った大拙は、貴重な自家本を売ったりしている。また、鎌倉時代には、動物愛護のため慈悲園を運営していた。一方、大拙はそうしたことに全く関心がない。▼そんな大拙と夫人のことを秋月龍 氏は「ビアトリス夫人は、いろんな点で、先生と対蹠的な人柄であったと思われる。言ってみれば、先生の超脱枯淡に対して、煩悩具足の凡夫性をそなえていた。……先生にとって、ビアトリス夫人の豊かな凡夫性は、大衆を映す一つの鏡として、非常に貴重な存在であったろう」と書いている。▼夫人が大拙に宛てた手紙は、初期のころは甘い愛情に満ちたもの。二十代から三十代にかけ、十一年間米国で過ごしたころの大拙は、おしゃべりな米国女性にうんざりし、女性の機嫌を取らないといけない男性を気の毒がっている、古いタイプの日本男児だった。しかし、米国女性を愛してしまったことで、そんな自分を軽々と飛び越えてしまった。その飛躍がなければ、世界のD・T・スズキも生まれなかったのではないか。男性の成長にとっていかに女性が重要であるかが分かる。▼思えば天地子も、妻によってかなりつくり変えられた。教え子と結婚した高校の恩師が、「君たちはこの女性を変えようと思って結婚するだろうが、それは早日にあきらめたほうがいい」と言っていたのを思い出す。まあ、妻には妻の言い分もあろうが……。
クョスコニョ    [1] 
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