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社説
  平成19年3月5日号
 

「小欲知足」の生き方を
日本仏教婦人連盟新年修正会
仏教精神で温暖化を防ぐ

 

新年修正会で「挨拶」を述べる大谷貴代子全日本仏教婦人連盟会長

=2月19日、東京・港区の東京プリンスホテル

 

 

 社団法人全日本仏教婦人連盟主催の新年修正会(しゅしょうえ)が旧暦一月二日に当たる二月十九日、東京・港区の東京プリンスホテルで開かれ、尼僧、寺庭婦人に来賓など仏教関係者約百五十人が参加、共に新年を祝った。大谷貴代子同連盟会長は「挨拶」の中で地球温暖化に触れ、「物が溢れた今の時代こそ、足ることを知ろう」と語った。

 最初に法要があり、全日本尼僧法団の有志一同で厳修され、参加者も一緒に「三帰依文」と「般若心経」を唱えた。
 次いで、同連盟の「信条」を一同で唱和し、大谷会長から次のように「挨拶」があった。
 「今年は世界的な暖冬。先日来日したゴア元米国副大統領は、このまま地球温暖化が進むと、北極海の氷が溶けて大変なことになるが、世界中の人が真剣に取り組めばまだ間に合うと言っていた。人類は今の地球の状態が永遠に続くと安易に考えていたが、自然を損なわずに発展を続けるのは難しい。仏教精神の一つに小欲知足がある。人間は必要以上に物が増えると、その分だけ心が貧しくなる。大自然の恵みを受けている身でありながら、煩悩の深さで自然を破壊し続け、ついには自らをも苦しめていることに、人間の業の深さを感じる。御仏の大悲の下に生かされていることに気付き、足ることを知って、深い感謝を抱きながら、つつましく生きていくことが必要ではないか。仏教婦人の私たちが率先して仏教精神を生かしていきたい」
 来賓あいさつに移り、財団法人全日本仏教会の北折真一国際部次長が安原晃理事長の祝辞を代読。祝意を述べた後、安原理事長は「朝鮮半島出身の旧民間徴用者等の遺骨返還問題や公益法人制度改革に伴う宗教法人の公益性等の問題が山積し、仏教会を取り巻く社会状況は厳しさを増している」とした上で、「本年、全日仏は財団創立五十周年を迎え、八月二十三日に記念式典、十一月十九、二十日には第四十回全日本仏教徒会議神奈川大会、さらに来年十一月十四日から十七日には第二十四回世界仏教徒会議(WFB)日本大会を開催する」と語り、協力を要請した。
 続いて、念法眞教の桶屋良祐教務総長は「生あるものすべて母によって産み出され、慈愛で育てられてきたので、母の偉大さを感じ感謝する。無償の愛で子供の成長を祈り続ける母は菩薩の姿そのもの」と述べ、山形県にある「国字四書」の言い伝えを紹介した。米沢藩に夫と死別した女性がいた。彼女は遺児を立派に育て上げようと、一人息子を塾に通わせながら、その軒先で子供が習う漢文をひらがなで書き写し、覚えた。家で復習する子供が詰まると母が助け、やがて成長した彼は藩の重責を担うようになる。ある日、家の襖の下張りにひらがなの四書が書かれているのを見つけた彼は母の苦労を知り、それを家宝とし、母親の恩を後世に伝えた。「母の愛は国や民族、宗教を超える。世界平和は母の、女性の力からやって来る」として、仏婦の活躍が平和の礎になることに期待を寄せた。

・・・

 

 

公開シンポ「美しい日本へ」
櫻井よしこ氏が講演
靖国神社崇敬奉賛会


江戸時代には高度な精神文明があった、と話す櫻井よしこ氏

=2月17日、東京・千代田区の九段会館

 

 「生きるということ」をメーンテーマに掲げた靖国神社崇敬奉賛会(久松定成会長)主催の第八回公開シンポジウムが二月十七日、東京・千代田区の九段会館において開催された。サブテーマは「美しい日本へ」。第一部はジャーナリストの櫻井よしこ氏が「日本を、美しい国へ。」と題して講演。第二部は高橋史朗明星大学教授、櫻井氏、ジャーナリストの打越和子氏が「日本の美しさを、次世代に。」をテーマに討論した。
 会場には定員を超える千三百人が集まり「美しい日本をつくるにはどうしたらいいか、美しい日本人とはいったいどんな日本人なのか」の問いかけに、「高度な精神文明をもった日本の往時の姿を歴史から学ぶ」との解答を心に刻んだひとときとなった。
 櫻井氏は「美しい日本をつくるにはどうしたらいいのか、美しい日本人とはどんな人間なのか、日本人を知るにはどうしたらいいのか」と切り出し、「一にも二にも歴史を知ること」と歴史的視点の重要性を述べた。
 「しかし高校教育で日本史は選択科目になった。歴史を打ち捨ててきた民族だ。自国の歴史を教えない国は日本以外ない」と手厳しく学校教育を批判し、日本民族の精神的価値について、初代駐日米国総領事タウンゼント・ハリスが著書『日本滞在記』で、「質素と正直の黄金時代の国家」と記したことを紹介した。
 また、江戸時代の『孝義伝』や八千の実践事例を掲載した『官刻孝義録」から、例えば、庶民の娘が独学で四書五経を学び近所の子らに読み書きを教え大名から表彰されたといった庶民の高度な精神文明を示し、「日本は国家と国民とが西欧のように対立せず、融和していた。質素であるが質素に甘んじ精神的に裕福だった」と日本民族の素晴らしさを指摘した。そして「日本の往時の姿を歴史に学び、私たちの心にもう一度刻むなら、美しい日本人の一歩を踏み出すことができる」と実践に至る道筋を示した。・・・

 

<2面>

  • スンニ・シーア代表が対談
    宗派対立の解消探る
    カタール

  • カトリックと聖公会の再一致
    条件を年内に提示へ

<3面>

  • 第3回世界ヒンドゥ大会
    日本から代表団が参加
    インド文化協会

 

<4面>

  • 勇気ある宗教者フォーラム
    神道は環境問題に発言を

  • 金光教泉尾教会布教80年記念大祭
    内外諸宗教・宗派代表が参加

 

<5面>

 

  • 第102回曹洞宗通常宗議会
    電通と広報戦略を構築

  • 皇室の伝統を守る国会議員の会
    旧皇族竹田恒泰氏迎え勉強会

 

<6面>

 

  • ペマ・ギャルポのVIP懇談室(1)
    駐日モンゴル国特命全権大使 レンツェンドー・ジグジット氏
    今年、モンゴルにおける日本年
    多彩な日本紹介イベント
クョスコニョ    [1] 
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