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社説
  平成19年5月5日号
 

御陵近くで昭和の日記念式典
昭和天皇慕い2万人集う
日本の将来考える契機に

 

安倍晋三内閣総理大臣の祝辞を代読する萩生田光一衆議院議員

=4月29日、東京・八王子市の陵南公園野球場特設ステージ

 

 

 「昭和の日」の四月二十九日、昭和天皇のご聖徳を偲ぶ「いつくしむ、昭和。―昭和の日記念式典」(主催=昭和の日をお祝いする実行委員会、会長・石原慎太郎東京都知事)が、昭和天皇御陵(武蔵野御陵)に隣接する東京・八王子市の都立陵南公園野球場で開催された。一部が式典、二部が記念イベントで、延べ二万人が入場し、武蔵野御陵は参拝の人並みが閉門まで絶えなかった。神社本庁をはじめ全国八万神社は「昭和祭」(中祭)を斎行した。昭和天皇誕生日の四月二十九日は「みどりの日」から「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」記念日として「昭和の日」に平成十七年に制定され、本年が実施初年度となった。

 全国的に日本晴れとなった同日、会場は昭和天皇を慕う人々で開場前から長蛇の列、なかには国旗を手持ちする人も。開場と同時に五千人がステージ前に参集した。御陵遥拝に続き歌手の北島三郎さんの国歌独唱、一同斉唱による国民儀礼で式典は開会となった。
 主催者を代表して同会副会長、島村宜伸衆議院議員があいさつ。島村副会長は、昭和の時代を昭和初期の経済恐慌、満州事変から太平洋戦争までの十五年戦争、戦争終結宣言、終戦直後のご巡幸、国民のたゆまぬ努力精進による戦後の荒廃からの脱却、経済大国としての地位確立までを回顧して昭和天皇の存在を「勇気と力を与えてくれた」と語り、さらに「皆で昭和天皇のご遺徳を偲ぶことがこの国の健全な発展に絶対必要なのだ。そういう声が国民のなかから上がってきょうの昭和の日になった」と昭和天皇の存在と国家の将来の健全性とをつなげ「昭和の日」の意義を述べた。
 中東歴訪中の安倍晋三総理に代わり萩生田光一衆議院議員が祝辞を代読した。そのなかで安倍総理は「現在我々が享受している平和と発展は昭和に生きた方々の尊い生命と志、そして未来の子供たちへの熱い思いの上に成り立っていることを忘れてはならない。こんにち、豊かさと引き換えに失ったわが国の歴史、伝統、文化を見直し昭和の暮らしのなかにあった家族の大切さ、地域の力など良き手本を見直す大切な日となることを願う」と祝辞した。
 都民を代表して石原都知事は「今一度世界に類をみない固有の文化、感性、価値観を目指してきたはるか祖先から続くいとなみを思い起こし国家、民族として真に向かう方向をしっかり見定め、自ら立つ国としての自己を取り戻していかねばならない。そのためにも昭和という時代を顧み学ぶことは有意義だ。この日が日本のあるべき姿、将来について考える契機となるよう願う」とメッセージを寄せた。(代読、高井英樹政務担当特別秘書)
・・・

 

 

天台座主伝燈相承式
「混迷する社会に光を」
比叡山延暦寺


介添えを受けながら式に臨んだ半田孝淳座主

 

 今年二月に天台宗第二百五十六世座主に就任した半田孝淳師(89)が天台座主の血脈譜に名を記し、宗祖・伝教大師(最澄)以来の教えを受け継ぐことを内外に表明する「伝燈相承式(でんとうそうじょうしき)」が四月二十六日午前、総本山・比叡山延暦寺(大津市)の根本中堂で執り行われた。
 平安時代の儀典を踏襲する形で古式ゆかしく行われたのは、前座主の渡邊恵進師のとき以来十年ぶり。三千院(京都市左京区)など天台宗の門跡寺院と、園城寺(大津市)や中尊寺(岩手県)、善光寺大勧進(長野市)など宗派ゆかりの寺院の代表も顔をそろえた。
 半田座主は正装で式に臨み、午前十時半、一山の主な僧侶ら式衆が先導する後から、紫色の衣に教学最高位の探題が身につける白色の探題帽をかぶった姿で天井輿に乗って根本中堂に入堂した。
 伝教大師が自ら刻んだ本尊薬師瑠璃光如来に正対する堂内中陣には出仕の僧らが居並び、外陣には全国の檀信徒代表ら来賓が席を占めていた。その中央を歩んだ半田座主は、掲げられた同大師の絵像の前に進み出て登壇。うやうやしく拝礼を繰り返して着座した。
 続いて、雅楽と声明が響き渡って厳かな雰囲気が満ちる中、歴代座主の名の書かれた伝燈相承譜に自らの名前を記した。
 その後は、式衆らによる散華や読経へと続き、同座主は降壇。そして、マイクの前に立った同座主は決意文「諭示」を力強い声で読み上げた。その主なところは以下のとおり。
 「円密禅戒四宗総合の歴史と伝統を重ねてきたわが宗門並びに延暦寺の重責を継承するには非力非才ではありますが、すべては仏縁の赴くところ、また宗祖大師のお導きと心得まして努めてまいる所存であります」
 「宗祖大師は法華一乗の大精神を真俗一貫の大戒に込められ、比叡のみ山に天台の法灯を掲げられ、浄仏国土実現の教えを示されました。爾来、千二百年、歴代先徳は持戒研鑽怠りなく、『忘己利他』の祖訓を体して教化に努め、宗祖立教の本旨を継承されてまいりました。今やこのみ教えは国境を越えて世界の宗教者への重要なメッセージとなり、比叡山サミット『世界宗教者平和の祈りの集い』の理念ともなっております」
 「開宗千二百年慶讃大法会結願を迎えるこの時に当たり、私たち宗徒はこの祖師のみ教えを深く心に刻み、自らを戒め、自らを励まし全身全霊をもって菩薩の行に努め、『わが志を述べよ』と遺された宗祖大師にお応えいたすことが最も大切なことであり、混迷する社会情勢に光を与えるものと考えます」・・・

 

<2面>

  • 米バージニア州の大学で銃乱射
    学内外の霊的飢餓に教会対応

  • 市民が宗教警察を攻撃
    過剰な権限行使に反発
    サウジアラビア

<3面>

  • 京都の52人も「福者」に
    火あぶりの刑で殉教

  • 在家仏教こころの研究所
    紀要「こころ」第2巻発行

 

<4面>

  • 本紙講演会[上]鈴木啓之 シロアム・キリスト教会牧師
    セカンド・チャンス―誰だって人生やりなおせる
    すべてをキリストに委ねて

 

<5面>

 

  • 知恩院で御忌大会
    法然上人の遺徳偲ぶ
    京 都

  • 春季例大祭本殿祭
    宗教回帰を喜ぶ
    神道大教

 

<6面>

 

  • 人・精進料理研究家 藤井まりさん
    伝統の食を孫の世代に伝えたい
クョスコニョ    [1] 
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