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社説
   平成19年8月5・20日号
 

世界の宗教者が平和を祈る
比叡山宗教サミット20周年
「和解と協力」アピール

 

仏教を代表して平和の祈りをささげるカンボジア仏教会会長のペップボーン大僧正ら各国の仏教者たち

=8月4日、大津市の比叡山延暦寺

 

 

 比叡山宗教サミット二十周年を迎え、日本を含む十九カ国の仏教、神道、キリスト教、イスラーム、ヒンドゥー教など諸宗教の代表ら約二千人が集まり、八月三、四の両日、国立京都国際会館(京都市左京区)と比叡山(大津市)で「世界宗教者平和の祈りの集い」(日本宗教代表者会議主催)が「和解と協力」を主題に開かれた。四日、比叡山延暦寺根本中堂前の会場では子供たちが平和の鐘を打ち鳴らし、諸宗教代表による平和の祈りがささげられた。 (6面に関連記事)

 運営委員長の宮本けいし師(妙智會教団理事長)の開会挨拶に続き、ワールドピースベルアソシエーション会長の吉田富次郎氏から同会議へ平和の鐘の贈呈式が行われた。国連事務次長のジョセフ・バーナード氏の挨拶の後、諸宗教代表者による除幕式があり、ボスニア・ヘルツェゴビナと広島から招かれた子供各四人と天台青少年の二人が一緒に鐘を打ち鳴らした。
 主催者を代表して同会議名誉議長の半田考淳師(第二百五十六世天台座主)は次のように挨拶した。
 「平和が達成されない原因は相互不信と富の偏在にある。これらを解決するには対話による相互理解が必要で、世界の宗教者は一九八六年にイタリアのアッシジでローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の呼びかけにより世界平和祈願の催しを開いた。日本の宗教者も参加し、翌年から比叡山宗教サミットを開いている。以来二十年を経て、宗教間の対話と協力は確実に進んでいる。
 しかし、世界には対立と憎悪、暴力と破壊の連鎖がやまず、大量破壊兵器の脅威は増大し、地球温暖化は生態系を破壊しようとしている。
 私たち宗教者はこの集いを通して、和解と許しこそが負の連鎖を絶つ選択であり、この決断を出発点として協力していきたい。祈りの力を信じ、それぞれが信仰する真実の象徴である存在の加護により、恒久平和の実現を祈りたい」
 次いで、聖フランシスコ会国際センター諸宗教対話局長のアダム・ブンネル師が「一九八六年に宗教指導者を招くよう、教皇ヨハネ・パウロ二世に霊感を与えたのはフランシスコの精神でした」とするアッシジメッセージを紹介した。
 「平和の祈り」に移り、仏教、キリスト教、ヒンドゥー教、イスラーム、新日本宗教団体連合、教派神道連合会、神道、ゾロアスター教、諸宗教組織の代表がステージの上でそれぞれの形式で祈りをささげた。なおユダヤ教は安息日のため車での移動ができず、別の場所で祈った。八七年に比叡山で「宗教サミット」が開かれて以来、毎年八月四日、延暦寺で平和の祈りが続けられている。
 続いて、「平和の地球の創造」のデモンストレーション。天台青少年や参加者が表が青(海)で裏が白(陸)の紙で折った数千羽の折り鶴を、ステージに用意された透明のプラスチックの球にボスニアと広島の子供たちが入れ、象徴的に平和の地球を創造した。
 最後に、同会議議長の山北宣久師(日本基督教団議長)が次のような「比叡山メッセージ2007」を紹介した。
 「対立と憎悪からは、解決の道は生まれない。宗教は本来、対立すべきものではなく、神仏の名の下に紛争を起こすことにわれわれは強く抗議する。愛と慈悲に基づく和解と許しによってこそ平和はもたらされることを、イラクをはじめ紛争の当事者に訴えたい。さらに、一人ひとりが地球温暖化防止のために行動を始めるよう呼びかける。平和のために働くことを誓い、われわれの願いが人々の心を通じて神仏に聞き届けられることを祈る」
 二日間にわたる集いを振り返り、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会前事務総長の杉谷義純師(元天台宗宗務総長)は次のように総括した。
・・・

 

 

第45回定期大会福島大会
最優秀団体に射手神社氏青会
氏青協


団体の部で最優秀氏子青年会として表彰された三重・射手神社氏子青年会。左が小川長二会長

=7月28日、福島・郡山市のホテルハマツ

 

 全国氏子青年協議会(小川長二会長=千葉・姉埼神社氏子青年会、氏青協)の第四十五回定期大会福島大会が「水と緑のきらめく未来都市郡山で、友と未来の日本を語り合おう」をテーマに七月二十八、二十九の二日間、郡山市のホテルハマツで開催され、全国から五百人以上の代表会員が参集した。大会では神宮式年遷宮奉賛、組織の活性化、子供相撲大会を通して青少年健全育成に取り組むことが再確認され、活動面で評価される最優秀氏子青年会に本年は三重・射手神社氏子青年会が表彰された。
 大会後は、スリランカ人のエー・ウイッキィーさんが「国際人になるための条件」と題し記念講演、会場を爆笑の渦に巻き込みながら英語力の必要性を話した。来年八月九、十日に東京で四十五周年大会が、二年後の大会は新潟県で開催される。
 神宮遥拝、国歌斉唱、教育勅語奉読、氏子青年綱領唱和、氏子青年物故者への黙祷の後、小川会長が挨拶、「氏青協は昭和三十八年に創立された。創立当初の高い理想に思いを致し、現在の混迷する社会状況にひるむことなく正しい日本の姿を次代に継承する使命を再確認したい」と大会への思い入れを述べた。
 矢田部正巳神社本庁総長の代理で田中恆清副総長が来賓挨拶。田中副総長は「氏子青年会は地域の核である氏神様の奉公と地域社会の安寧のために尽力してきた。個人主義が現出している現在、共同体主義に立っていかねばならない。氏子青年会の結成がこの国の立て直しの原点だ」と組織拡充に期待した。
 足立正之福島県神社庁庁長(霊山神社宮司)は冷戦終結以降の独立国増大に言及し「国の価値は、悠久の歴史の下に生きてきた民族の命の証である文化と歴史をどう守り、子孫に伝えていくかに帰する」と祝辞した。
 久富真人神道青年全国協議会会長は、知識や技術を世のために生かした福島県出身の野口英世の生き方を示し「子供たちに何のために勉強するのかを教えるのが改正教育基本法運用の精神ではないか」と強調した。
 表彰式に移り、活動面で模範となる氏子青年会に小川会長から表彰状と記念品が授与された。団体の部では優秀氏子青年会に新潟・平潟神社氏子青年会が、また特別賞に滋賀・滋賀県氏子青年協議会が表彰された。個人の部では最優秀氏子青年に内形繁夫氏(宮城・志波彦神社氏子青年会)と島貫一男氏(山形・上杉松岬両神社青年会)が選ばれ表彰の栄に浴した。優秀氏子青年には小久保正憲氏(東京・雪ヶ谷八幡神社氏子青年会)ほか八人が登壇して小川会長から表彰状と記念品が授与された。・・・

 

<2面>

  • 福音派で賛否両論
    『ハリー・ポッター』は子供に悪影響?

  • 中東和平イニシアチブ・セミナー
    キング牧師三世がスピーチ
    イスラエル

<3面>

  • 盛会の浅草寺仏教文化講座
    玄侑宗久氏が「観音力」

  • 連載・日本人の霊性
    新渡戸稲造(2)開拓の志を支えるキリスト教

 

<4面>

  • 阿含宗が「シベリア大柴燈護摩供」で供養
    シベリア抑留犠牲者6万人
    御霊を故国日本へ連れ帰る
    現地ルポ

 

<5面>

 

  • 第2回「宗教対話」学習講座
    国際永久平和祈念祭典協議会
    21世紀の宗教対話を探る
    対話は手段でなく目的
    懺悔と祈りから始めよ

 

<6面>

 

  • 世界の宗教者が平和討議
    韓国人拉致・殺害に声明

  • 創造デザイン学会研究会
    学問の自由侵すダーウィニズム

 

<7面>

 

  • 夏期保育講習会
    生活習慣が人格を形成
    日本仏教保育協会

  • 天龍寺「暁天講座」
    早朝の坐禅と法話
    京 都

<8面>

 

  • 美術・「白山―聖地へのまなざし」展
    白山信仰の全容に迫る
クョスコニョ    [1] 
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