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社説
  平成19年10月5日号
 

後継者育成に努力を
神社本庁教誨師研究会
「矯正と神道教誨の手法」討議

 

滋賀県神社庁で開かれた神社本庁教誨師研究会全大会=9月28日、大津市

 

 

 九月二十七、二十八日の二日間にわたり、滋賀県大津市で第五十八回神社本庁教誨師研究会が「矯正と神道教誨の手法」を主題に開かれた。全国各地から参加したのは神社本庁委嘱の教誨師四十二人で、うち女性が三人。一日目は、受刑者の処遇に関する新法についての基調講演の後、四つの分科会に分かれて研究。二日目は、分科会報告を受けての全体会で神道教誨の教材や手法、後継者育成について真剣な討議が交わされた。
 二十七日の会場は琵琶湖に面した琵琶湖ホテル。開会式で挨拶した本庁の寺井種伯理事(大阪府神社庁長)は、琵琶湖畔で育った少年時代を回想しながら、「神道教誨師には日本の伝統精神を分かりやすい言葉で伝えることが求められ、本研究会の意義は重要だ」と述べた。続いて、滋賀県神社庁の中野幸彦庁長から「裁判員制度や刑務所の一部民営化など制度改革が進む中で、教誨という重要な役割に期待する」との歓迎挨拶があった。
 研究会に入り、大阪矯正管区第三部長の泉俊幸氏が「受刑者の処遇に関する新法の概要と今後の課題」と題して次のように基調講演した。
 平成十七年から十八年にかけて制定・改正された「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」により、明治四十一年制定の監獄法が全面改正された。その要点は@行刑運営の透明性の確保A被収容者の権利義務・職員の権限の明確化B受刑者の社会復帰に向けた処遇の充実C被収容者の生活水準の保障D外部交通(通信)の保障・拡充E不服申立て制度の整備――で、例えば刑事施設における宗教上の行為は、他の受刑者に対する迷惑や施設の秩序を乱さない限り、基本的に認められる。
 今後の課題としては、従来の規律中心から改善指導への職員の意識改革や指導者の育成、効果的な修復プログラムの開発、専門家の参加など社会との連携が挙げられる。
 続いて、木田孝明本庁教化部長から、本庁委嘱の教誨師が百三十二人になったこと、教誨師に送付した資料、教誨師規定の一部改正(資格要件の明確化、報告義務の軽減、教誨師補助員の新設など)の報告があり、その後、参加者は四つの分科会に分かれ、第一分科会と第二分科会は「『教誨の手引』『教誨ノススメ』の改定、編集」、第三分科会は「活動用の資材」、第四分科会は「教誨師の養成」を主題に、それぞれ討議した。
 翌二十八日は大津大神宮に正式参拝した後、滋賀県神社庁で久田松和則師(長崎)を座長に全体会が開かれた。最初に各分科会の記録係から討議内容の報告があり、第一分科会(堤暢之座長・長崎)の根岸千惠子師(神奈川)は「@新人教誨師向けの小冊子を作成A新法に沿ってテキストを準備、手引書を改正B編集委員会を設け検討する」に加え「教誨師の増員を図る」と報告。ちなみに、九州では不在の県もある。
・・・

 

 

後宇多法皇御入山700年
大覚寺で記念大法会
京 都


10月24日から3日間、後宇多法皇入山700年記念大法会が営まれる大覚寺

 

 京都市右京区にある真言宗大覚寺派の大本山・大覚寺(旧嵯峨御所)で、十月二十四日から二十六日までの三日間、「後宇多法皇御入山七百年記念大法会」が営まれる。鎌倉時代後期に同寺を復興した後宇多法皇(一二六七〜一三二四)の遺徳を偲ぶ法要で、慶讃法会を中心に記念華展、受戒、写経奉納など様々な行事が繰り広げられる。
 後宇多法皇は、亀山天皇の第二皇子として生まれ、七歳で即位した。在位期間は文永十一年(一二七四)一月から弘安十年(一二八七)十月まで。
 正安三年(一三〇一)に後二条天皇が即位すると院政を開始し、文保二年(一三一八)、後醍醐天皇の即位後も再び院政を行うが、元享元年(一三二一)に同天皇に政治の実権を手渡した。
 また、弘安四年(一二八一)、元寇の際には自身で国難に当たろうと密教を学び、出家。その後、大覚寺に入寺し、仙洞御所と定めて、境内伽藍の復興を果たし、世に大覚寺殿、大覚寺法皇と称された。
 同法皇が弘法大師空海を深く慕い、密教の保護と研鑽に終始したことは、「御手印遺告」、「弘法大師伝」(共に国宝・大覚寺蔵)など、多数の宸翰(しんかん)からもうかがえる。御陵は、同寺東北方の蓮華峯寺陵。
 入山七百年を記念する慶讃事業としては、平成十四年から五年がかりで屋根の葺き替えやお堂の解体修理が防災・防犯も兼ねて行われてきたほか、八月八日から九月十七日まで「大覚寺の名宝」展が京都国立博物館で開かれ、好評を博した。
 今回の大法会は初日、大覚寺五社明神前での「五社明神祭」で始まり、心経宝塔内での受戒、心経前殿での開白法会などと続く。二日目は午前中、メーンの慶讃法会が心経前殿に真言各派の管長も参列して営まれ、嵯峨御流献華式・献笛も。午後には護摩法要や同法皇の御陵での法要も営まれる。最終日は写経奉納法会や結願法会。
 また、期間中は連日、JR京都駅ビルで記念華展が午前十時から午後八時まで開かれる。華道・嵯峨御流では今、全国の「守り伝えたい原風景・取り戻したい心象風景」を「景色いけ」といういけばな作品で表現することにより、自然景観を保全する「日本をいける」プロジェクトに取り組んでいる。
 同展はその集大成で、駅前広場や大空広場、空中径路など京都駅ビルの主要スポット十一カ所で開催。関連イベント「花と風景のコラボレーション」では、多彩なゲストを迎えて風景をテーマにした中国琵琶やオカリナなどの演奏、対談なども行われる。・・・

 

<2面>

  • 仮庵の祭り「スコット」
    出エジプト時代の苦難しのぶ
    イスラエル

  • 遣隋唐使1400年記念シンポ
    朝鮮半島もふくめ検討
    中国・杭州

<3面>

  • 秋晴れの将門塚前祭
    遠藤達蔵先生頌徳之塔を建立
    神田明神

  • 連載・日本人の霊性/新渡戸稲造(4)
    ユネスコの源流つくる

 

<4面>

  • 本紙講演会(上)
    山梨学院大学経営情報学部教授 宮塚利雄 
    北朝鮮の宗教事情
    金日成の親戚にキリスト教徒
    朝鮮戦争後に弾圧強まる
    外国の支援得る窓口に利用

 

<5面>

 

  • 国宝彦根城築城400年祭
    「井伊家14代」特別展も

  • 高麗郷文化フェスティバル
    高麗神社で雅楽奉納演奏会
    埼玉県日高市

 

<6面>

 

  • 人・浄土宗大黒山万福寺住職 高岡真琴師
    過疎地の暮らしを守る寺に
クョスコニョ    [1] 
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