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社説
  平成20年3月20日号
 

日蓮宗第96定期宗会
来秋「日蓮聖人展」に1億円
但行礼拝など6項目を強化

 

 

施政方針挨拶をする小松浄慎宗務総長=3月4日、東京・池上の日蓮宗宗務院

 

 「立正安国・お題目結縁運動」実働二年目を迎える日蓮宗(小松浄慎宗務総長)で第九十六定期宗会(田中文教議長、定数四十五、出席四十五)が三月四日から七日まで東京・池上の宗務院で開催された。新宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」は三十七の実践項目から但行礼拝など六項目に絞られ新たな強化策として打ち出された。会期最終日の本会議開会直前、議長席をめぐり与党・明和会(遠藤文祥会長、二十二議席)と野党・同心会(川名義顕会長、二十二議席)の間で紛糾したが話し合いで決着、会議再開となり財務・教務・総務各委員長報告ののち、全議案は原案通り可決決定された。来年秋京都国立博物館で開催される「日蓮聖人展」に一億円支出(二十年度は四千万円)を含む総額二十二億二千五百九十八万円の来年度予算が組まれた。

 開会式で酒井日慈管長は現今の日本を「宗教的思想が低迷、伝統・格式が希薄、国運衰退に道を辿るがごとき様相」と指摘、「このようなときこそ、日蓮大聖人が『立正安国論』に込められた立正安国・世界平和の志を体し、門下門弟が挙って衆生救済の担い手となり菩薩の願行に邁進せねばならない」と教旨した。
 小松宗務総長施政方針演説要旨=@立正安国・お題目結縁運動について、平成二十二年度までを第一期とし三十七実践項目から但行礼拝の実践、いのちの活動、祖山総登詣、『立正安国論』奏進七百五十年関連事業の推進、青少年教化、国際交流活動の六項目を強化策としていくA二十一年秋に京都国立博物館で「日蓮聖人展」が日蓮聖人門下連合会、日本経済新聞社などの主催で開催される。総額一億円、二十年度に四千万円の予算案を提示するB過疎地域寺院を活性化すべく実態把握と具体例調査を終え事例集の作成を進めるC加行所(荒行堂)のあり方、位置づけを検討するため加行所検討委員会を設置するD平成六年度以来宗費等の改正がなく財政が厳しい。本年度は各種礼録・承認手数料・信行研修会費等の改正を願うE自民党内に『法華一乗会』の発足を受け、今後民主党はじめ他党でも同様な組織の設立を期待する。
 代表質問(括弧内は宗務総長答弁)
 遠藤明和会会長=@スローガン「いのちに合掌」を僧俗共通のアイデンティティーとして意義付けなければいけない(いのちの危機に直面した現代社会に深い理解を示し、そこにおいてスローガンは法華経の教えに基づいた積極的活動にほかならない)A宗門新機構要綱が策定されて七年が経つ。目標に向かっているのか、客観的見地から検証する機関が必要では?(宗門機構検証懇談会を四月に立ち上げる)B公益法人制度改革新法が施行される。宗内の社会福祉法人、財団法人の対応は?(財団法人立正育英会は広く公募し実際助成しており、公益性がある。財団法人日蓮宗綜合財団は公益認定を受けるのは難しい。所轄庁と綿密な連絡をとり、他宗の状況も判断しながら存続できるよう検討する)。
 川名同心会会長=@宗会を軽視した内局発議がある(宗務行政の責任者、議案提出者として判断を下す場合がある)A本山住職の年齢を五十歳以上と定めた議案が提出される。この議案に対して全国本山会会長、役員らが疑義を挟んでいる(宗制審議委員会に諮問した結果、昨年十二月に答申を得た。内局、本山住職も審議委員として参加している)B立正安国・お題目結縁運動の実施項目が三十七から六になった理由(一期四年の実施項目策定を十九年度には提示できなかった。運動の柱を構築し分かりやすく受け入れやすくするためだ)CCO2削減運動の一つとして植樹奨励などを打ち出す時だが(本部企画推進会議で検討する)D幼児期の子弟教育の取り組みは?(各家庭の宗風教育抜きに語れず、父母の影響も大きい。宗門も積極的に指導していく)。
・・・

 

神道青年全国協議会中央研修会
「日本人の命脈」テーマに


中央研修会の開講式で挨拶する久富真人神道青年全国協議会会長

=3月4日、千葉市のホテルニューオータニ幕張

 

 平成十九年度神道青年全国協議会(神青協)中央研修会が三月四、五の二日間、千葉市のホテルニューオータニ幕張において同協議会の主催で開かれ、全国から三百六十人の青年神職が参加した。テーマは「日本人の命脈〜つなげよう生命、伝えよう使命〜」。
 午後二時前からの開講式で挨拶に立った久富真人同協議会会長は、「わが国を内部から崩壊させようとする人権擁護法案、外部から崩壊させようとする永住外国人地方参政権賦与法案を成立させようとする動きが活発になってきた。神青協ではこれを重大な時局問題と捉え、阻止のため運動を展開している」と述べ、全国での活動を呼び掛けた。その上で、「親から子、子から孫へと受け継がれてきた使命を真摯に受け止め、神代より継いできた大切な心を社会に訴えていく、青年神職としての責務を考える研修会である」と研修の意義を強調した。
 次に、宮間孝夫千葉県神社庁長は開催県として歓迎の言葉を述べた上で、「日本人の命脈を時代に伝えようというテーマは、半世紀前の敗戦後、祖国の再建のために青年神職が立ち上がり、神青協を発足させた目的に添うものでもある」とし、「神代から受け継がれてきた日本民族の精神性を守るため斯界の先兵として、グローバルな視野を持ち、若者ならではの情報収集力・発信力を発揮し、勇気と情熱で新しい時代を切り開くために活躍してほしい」と激励した。
 続いて、神社本庁長老の古谷金祐(きんゆう)諏訪神社宮司は、「日本の混迷の原因は進駐軍の七年間の占領政策にある」と述べ、神道指令により自然と共生する日本人の生き方を断ち切ろうとし、憲法で神社神道をほかの宗教と同列にし、さらに教育では修身を禁止し、天皇の人間宣言などで日本の弱体化を計ったと断じた。そして、昭和二十九年に訪米する重光葵外相が参内し、天皇陛下にマッカーサーへの言付けを伺うと、陛下はそれには答えず、「重光、後何年たったら元の日本になるかな。百二十年もたったらどうだろう」と言われたので、外相はただ涙を流すだけだったという話を紹介し、「私は二、三十年で元に戻ると思っていたが、六十年たっても今のような状況で心寒い思いがする」と慨嘆した。そして、日本復活の原動力となるよう参加者に期待を寄せた。
 来賓の山谷えり子参院議員は、六十年ぶりに教育基本法が改正され、三月末には新学習指導要領が決まることに触れ、「日本の伝統を守り、命を継承する教育をしていくことがうたわれた」と述べた。それにより、小学一年生に昔話や神話がよみがえり、三・四年生には万葉集、古事記、日本書紀が、五・六年生には漢詩や論語が入ることを説明した。そして、福田政権でも教育再生に励むことが閣議決定されたことを報告し、ゆとり教育を見直して放課後や土曜日に、地域と協力した学びの活動を全国六千カ所で始めるので、「神職の皆さんにもぜひ参加し、子供たちを神社に招くなどしてほしい」と具体的な行動を起こすよう要請した。
 研修に入り、第一講は森田健作元衆院議員が「家庭力」と題して講演。十八歳で映画デビューしたのは、子供を大学に行かせるため母親が内職しているのを見て、五十万円の懸賞金が欲しくて受けたオーディションに合格したのがきっかけだったことや、映画での人気は一年で下降し、芸能界の悲哀を味わったが、人のせいにしてはいけないと発想を転換し、どんな仕事も嫌がらずに引き受け、多摩川の土手を走って体を鍛えていたら、テレビの青春ドラマの主役が舞い込んできたことなど、面白おかしく語った。
 そして、教育の原点は父母の教えにあるとして、母親には「おまえにも必ずいいところがあるから、それを見つけて頑張れ」と言われ、剣道に励んだおかげでドラマの主役を得たこと、父親には「バッジは落としても精神は落とすな」と政治家の基本を教わったことなどを紹介した。・・・

 

<2面>

  • 中国の教会事情を論議
    高位聖職者会議に中国人も参加
    バチカン

  • コプト教徒の再婚認めよ
    最高裁の判決に反発強まる
    エジプト

<3面>

  • 仏教と講談    宝井馬琴・講談師協会会長に聞く
    始まりは「太平記」読み
    忠君愛国の時代に流行
    日蓮記、雲居禅師が得意
    老師の道歌に教えられ

<5面>

  • 真言宗豊山派が第119次宗会
    寺檀環境の変化に対応を

  • 全国護国神社会定例総会
    霊璽簿訴訟で対応必要

 

<6面>

  • 映画・モンゴル
    世界帝国の誕生物語

  • 美術・ルノワール+ルノワール展
    画家の父と映画監督の息子
クョスコニョ    [1] 
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