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社説
  平成20年4月5日号
 

世界の仏教徒と連携を
全日本仏教会理事・評議会
松長金剛峯寺座主が新会長に

 

 

全日本仏教会の理事会・評議員会・参与会=3月27日、京都市内のホテル

 

 財団法人全日本仏教会の平成十九年度第二回の理事会・評議員会・参与会が三月二十七日、京都市下京区のホテルで開かれ、第二十八期の新会長に金剛峯寺座主で高野山真言宗管長の松長有慶師(78)、新理事長に浄土真宗本願寺派元総長で築地別院輪番の豊原大成師(77)が、また副会長八人と評議員四十四人、参与二十二人、常務理事十人が選ばれた。任期は四月一日から二年間。松長新会長は「世界の仏教徒と連携を進め、社会的、政治的な問題についても積極的に発言していきたい」と抱負を語った。

 議事では、平成二十年度の事業計画案と収支予算案、十九年度収支補正予算案が承認された。事業計画では、十一月に浅草で開催する第二十四回WFB(世界仏教徒連盟)世界仏教徒会議日本大会を成功させ、仏教文化の宣揚と世界平和への寄与を目指して諸事業を推進すること、公益法人制度改革への対応、宗教教育の推進などが盛られている。収支予算は一億一千二十二万円(前年比百二万円増)、平成十七年から二十年までの財団創立五十周年記念事業に伴う特別会計では、WFB日本大会への一億二千万円を含む一億四千四百十万円の事業支出が見込まれている。
 続いて協議に移り、三月三十一日までの第二十七期審議会報告(答申)について、総務財政、社会人権、国際交流の各審議会代表から説明があった。
 総務財政審議会からは、@加盟団体の負担金の軽減を図るため、記念事業が終了する平成二十一年度以降に改正するA賛助会員制度を導入し、活動の門戸を広げると同時に新たな収入を確保する、社会人権審議会からは、@憲法改正論義に対して仏陀の教えに基づき積極的に意見を表明していくA靖国神社への首相及び閣僚の公式参拝中止を要請するB同和・人権問題について差別撤廃とその啓発を進める、国際交流審議会からは、海外の日本仏教界への期待の高まりに応じて@内外に向け広報・情報交流を活発化させるA救援基金を活用し、内外の災害被災者救援や事業支援を行うB国際的な仏教文化活動に参加するC仏教英語プログラムを継続し国際的仏教人を育成する――などの答申があり承認された。
 「その他」として、岐阜県仏教会の加納博司師が、いじめと自殺の対策について仏教としての取り組みを提案した。また、WFB大会部会長の松濤弘道師は「昨秋の全日仏大会に参加したチベットの知日家クンチョン・シタル師が、日本の仏教者は自信がないようだと発言した。それに同感する半面、末木文美士東大教授が読売新聞三月二十日号に書いた『葬式仏教は日本の誇り』との説も支持する。WFB日本大会は日本の仏教者が自信と誇りを取り戻す機会であり、財政支援などの協力を願いたい」とコメントした。
 報告事項に入り、厚生労働省と外務省の担当官から朝鮮半島出身旧民間徴用者等の遺骨返還について、文化庁宗務課の担当官から、公益法人制度改革に伴う宗教法人法の一部改正や宗教法人の適切な管理運営など最近の宗務行政についての報告があった。
・・・

 

小池百合子氏講演会
文明論的政策を打ち出せ
人類愛善会


講演する小池百合子元環境大臣=3月22日、東京・台東区の大本東京本部

 

 クールビズの奨励者、元環境大臣の小池百合子氏を講師に「環境への取り組みと人類の平和」を講題にした講演会(主催・人類愛善会)が三月二十二日、東京・台東区池之端の大本東京本部(松田行彦本部長)神殿前で開催された。参加者は二百人。この講演会は新東京本部完成記念行事のひとつとして企画されたもの。大本の聖地、京都・亀岡、綾部でも小池氏の講演会が行われた。「二十一世紀は化石燃料使用を抑制することに努め、環境に配慮する文明論的政策を打ち出すべきだ」と政策転換の必要性を訴えた。以下は講演要旨。
 「四日市公害、水俣病を背景に一九七○年代に環境庁ができた。これは地域の問題であった。二十世紀末頃から環境問題が地球規模になった。そこで環境庁が環境省へ昇格した。洞爺湖サミットでは第一に地球温暖化が議題に挙がっている。環境問題は世界が提携しなければならないところまできている。日本は議長国としてまとめる責任がある。
 十八世紀の産業革命以降、フォード自動車の大量生産に代表されるように化石燃料の利用が肥大化してきた。便利で快適な生活になったが地球温暖化を進めてしまった。地球温暖化研究センターのシミュレーションによると地球温暖化は『人為的なものによる』と指摘している。産業革命から二十世紀末までに気温が0・74℃上昇した。CO2排出量は今や米国を抜いて中国が世界一である。この石油消費が年二ケタの経済成長を支えている。しかしエチオピアのマラソン選手が出場を辞退するほど北京の空気は汚染されている。エネルギーと環境はコインの表と裏の関係だ。
 環境大臣に就任した私は国民の記憶に残る政策を、@温暖化対策=クールビズAゴミ減量=エコバッグB自然保護=外来魚駆除の三つに絞った。地球環境問題は一世紀単位だ。一世紀の話となると、同意はするが人ごとのように思う人が多いが、それではいけない。温暖化抑制は身近なところから私がやらねばならない。
 私は来年、ガソリン税が要らない電気自動車を買う。広告塔になるつもりだ。燃料費はガソリンの五分の一。電池の寿命を延命させる技術開発の課題があるが、家庭で充電でき、一回の充電で百六十キロ走る。現在、原子力発電は全電力の三割を占め、原子力発電をもっと増やせばCO2排出量をかなり抑えることができる。・・・

 

<2面>

  • 世界中で復活祭祝う
    革新・平和・希望の中

  • 新連載 モンゴルの宗教(上)
    草原で生まれた「テンゲル崇拝
  • 仏教と講談    宝井馬琴・講談師協会会長に聞く
    始まりは「太平記」読み
    忠君愛国の時代に流行
    日蓮記、雲居禅師が得意
    老師の道歌に教えられ

<3面>

  • 美術・ウルビーノのヴィーナス
    美の女神の系譜たどる

 

<4面>

  • 成田山開基1070年祭
    記念奉祝歌を発表

  • クラーク記念館再生成る
    創建時のモダンな姿に
    同志社大学

<5面>

  • 春のお彼岸の法話
    私は大宇宙の小さな仏
    高野山東京別院

  • 築地本願寺仏教文化講座
    御影堂の彩色と宗教性

<6面>

  • 国宝薬師寺展
    天武天皇の理想を表現
    美の極み日光・月光菩薩
クョスコニョ    [1] 
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