築地本願寺寺基移転350年記念 「念佛の源流」を再現 魚山聲明と節談説教
築地本願寺本堂で勤められた魚山聲明=7月6日
本願寺築地別院が火災のため現在の地に寺基を移転してから今年で三百五十年になるのを記念して七月六日、築地本願寺で「念佛の源流」を再現する魚山聲明と節談説教、精進料理の催しが開かれた。聲明と説教は午前と午後の二回行われ、その間、参加者は親鸞聖人時代の味を再現した精進料理の弁当を味わった。 (3面に関連記事)
梅雨の晴れ間の同日、築地本願寺本堂にはいす席が用意され、午前と午後、それぞれ約八百人が来場し、伝統を思い起こさせる「念佛の源流」に耳を傾けた。 天台宗の慈覚大師円仁により伝えられた聲明は魚山聲明といわれ、後に浄土真宗本願寺派の聲明に大きな影響を与えた。今回は、京都大原魚山聲明を今に受け継ぐ兵庫県・寶林寺前住職の水原夢江師(82)を導師と、同宗本願寺派正光寺副住職の大八木正雄師をはじめ天台宗や浄土宗も含む同師の門下生二十二人の僧侶が、鎌倉時代に宮中の法会にも用いられた浄土系の「如法(にょほう)念仏作法」を唱えた。 水原師は大正十五年兵庫県の生まれで、人間国宝の中山玄雄師に師事し、昭和四十五年に大原魚山聲明血脈譜に列せられ、魚山法師となった。現在、魚山法師と呼ばれるただ一人の魚山聲明伝承者で、インド、中国、日本三国伝来の声明を復元する一方、若手の育成にも取り組んでいる。 聲明は梵唄(ぼんばい)とも呼ばれ、仏教が興った二千五百年前のインドで始まった宗教音楽で、中国を経由して日本に伝わった。天平勝宝四年(七五四)に東大寺大仏開眼法要で行われたのが最初とされ、奈良時代に盛んになる。 日本の聲明は平安時代初期に円仁と空海が唐から持ち帰り、それぞれ天台聲明、真言聲明の基となった。ほかの仏教宗派にも独自の聲明がある。しかし、聲明の旋律型は・・・
第3回法華一乗会総会 谷垣政調会長らが出席 日蓮宗
挨拶する堀内光雄法華一乗会会長、左は小松浄慎宗務総長=7月7日、東京・ホテルニューオータニ
日蓮宗の檀信徒国会議員で組織されている法華一乗会(会長、堀内光雄衆院議員=山梨・久遠寺)の第三回総会が七月七日、東京・千代田区のホテルニューオータニで開かれ、谷垣禎一自民党政務調査会会長ら国会議員八人(代理を含む)が出席し、上田本昌身延山大学名誉教授の講話「日蓮聖人の教義と正道」を受講後、意見交換をした。 「日ごろ激務な国政に身を置いているため静かな心洗われる時間となった」「分かりやすかった」「次回が楽しみ」の声がでた。佐藤ゆかり衆院議員が新たに入会し七月現在、会員は十七人。時間の経過とともに会員は増える見込み。宗務院側からは小松浄慎宗務総長、田中文教宗会議長、張田珠潮総務局長らが参席した。 堀内会長、逢沢一郎衆院議員(同会幹事長)、谷垣議員、小野次郎衆院議員の挨拶に続き上田師が講話した。上田師は、鎌倉時代の為政者の圧政、政治の腐敗、西方極楽浄土を求める現世否定の宗教の広がり、飢饉などの自然災害を直視した日蓮聖人が幾度となく・・・
<2面>
- オーストラリアを初訪問
「世界青年の日」に出席へ 教 皇
- 女性主教認める
英国国教会総会が決定
<3面>
- 名調子の節談説教
「聖人御在世の味」に舌鼓
- 「節談」見直すシンポ
2人が熟練の技と声披露 浄土真宗本願寺派
<4-5面>
- 世界仏教徒会議の日本開催に向けて
松濤弘道 全日本仏教会国際交流審議会委員長 今こそ仏教の出番 11月、浅草に世界の仏教徒が 仏教への期待に応えるチャンス 世界の危機打開へアピールを
<6面>
- スリランカへ教育支援
立正大学大学院博士課程 ナーラウイラ・ヴィジタワンサ師 日本と母国を善意で結び 超宗教の幼稚園を開設
- スリランカ事情セミナー
キトルシロップを紹介 日本スリランカ友の会
<7面>
- 世界の宗教者の声をG8に
洞爺湖サミット前の札幌で開催 平和のために提言する世界宗教者会議
- 管区寺庭婦人会代表者会議
「合掌礼」を強力に推進 日蓮宗
<8面>
|