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平成20年4月20日号[天地] |
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四月十二日、福井市・足羽川(あすわがわ)両岸に咲き誇る桜を見て、平泉寺白山神社にお参りした。天地子は一九七六年、第三代宮司の平泉澄(きよし)元東京帝大教授を訪ねたことがある。アメリカ建国二百年が話題になった時、「この庭は五百年前のものです」と言ってほほ笑まれたのを思い出した。社務所を兼ねた平泉邸の旧玄成院(げんじょういん)庭園は国の名勝で、スギゴケの深い緑が美しい▼孫の第五代宮司、平泉隆房金沢工業大教授がおられ、しばらく話を聞くことができた。平成元年に始まった発掘調査で、かつての境内が東西一・二キロ、南北一キロの広範囲に及ぶことが分かり、僧坊六千といわれた最盛期の姿が明らかになりつつあるという▼平泉寺は白山を開山した泰澄(たいちょう)により養老元年(七一七)に創建されたと伝わる。白山信仰の拠点として栄えたが、天正二年(一五七四)に一向一揆との戦に敗れ全山が焼失。その後、中心伽藍は再興されたが、多数の坊院は山林や畑に埋もれたまま。そして明治初年の神仏分離令により、平泉寺が廃止され白山神社となった▼勧められて発掘現場に足を運ぶと、その広大さに驚かされた。湧水が多いため、道はすべて石敷き。それが碁盤の目のように走っている。復元図によると、まさに白山山麓に築かれた門前町。かつての栄華の跡を、桜吹雪が舞っていた。
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