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平成20年7月20日号[天地] |
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去年はアジサイを見に極楽寺から長谷寺を歩いた鎌倉、今年は精進料理を味わいに稲村ケ崎を訪ねた。江ノ電を降りて五分ほど歩くと、本紙に精進料理を執筆いただいている藤井まりさんが精進料理塾を開く「不識庵」がある▼稲村ケ崎というと、新田義貞の鎌倉攻めが思い浮かぶ。元弘三年(一三三三)防備の固い極楽寺切通し突破を無理と見た義貞は、黄金の太刀を海中に投じ、海の龍神に「潮を万里の外へ退け、道を三軍の陣に開かせ給へ」と一心に祈念した。その夜、岬に大きな砂洲が出現し、一気に鎌倉へ出撃したのが鎌倉幕府滅亡の始まり。『太平記』の一節である。稲村ケ崎は由比ケ浜と七里ケ浜を分けて突き出した岬で、その名は刈り取った稲を束ねた「稲村」に由来するという▼天地子も生徒になってインゲンやニンジンを細く刻み、モロヘイヤを叩いてねばねばを出し、梅肉を絡めた。そのほかナスにキュウリと夏野菜が料理される。お膳の中央には精進料理を代表するごま豆腐。精進料理好きの主婦やそば職人の人たちと膳を囲み、楽しく頂いた▼感心したのは、「応量器」という古くから禅僧が用いている入れ子の食器。重ねて持ち運べ、寺での修行中にや托鉢などで使われるという。禅に学べば、心身ともにもっとコンパクトな省エネライフが送れそうな気がした。
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