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平成20年8月5・20日合併号[天地] |
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世界的な生態学者の宮脇昭横浜国立大名誉教授は小さい頃、農家の両親が夏の炎天下、田の中を這いずり回るようにして草取りしていたのを見て、「雑草の研究をしたい」と思ったのが植物研究の動機だったという。今では、その土地本来の樹木による「鎮守の森」再生を提唱し、内外で森の再生に努めておられる▼天地子はこの夏、大豆の草取りに汗を流した。溝の草は機械で取れるのだが、うねの大豆の間の草は、どうしても手作業で取るしかない。わが農業法人では若い方なので、家で暇そうにしているとつい駆り出される▼米国では遺伝子組み換え大豆が大半になっているが、その最大の理由は除草剤が効果的に使えるからだ。今の除草剤は雑草の種類別に開発され、例えば、米のように葉が細いのと、大豆のように葉が広いのとでは違う。効き目が限定され、かつ弊害は少ない。だから、昔のように田んぼからカエルの大合唱が聞こえる▼日本では消費者の不安感から、遺伝子組み換え作物の導入に足踏みしているが、高齢化する農業の現状を見ても、省力化のために導入は時間の問題だと思わざるを得ない。日本の農業を改善するには、消費者と生産者の相互理解を進めるのが急務だろう。この秋には、町の人たちによる酒米の刈り取り体験がある。小さな試みだが、そんなことから農の現場を変えていきたい。
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