第20回浄光会新年総会 本年を社会貢献元年に 八木新法主を導師に回向 浄土宗
垂示する八木季生法主=1月23日、東京・芝の大本山増上寺大殿
浄土信仰をもつ国会議員らの組織、浄光会(世話人・安倍晋三元首相、里見法雄宗務総長。会員は衆参で四十八人)の第二十回新年総会が一月二十三日、大本山増上寺の役員、大本山光明寺の宮林昭彦法主、宗議会議長、浄土宗各局長、宗議会議員、教区長、法然上人をたたえる会会員ら百五十人が参加して東京・芝の増上寺大殿において開催された。八木季生増上寺法主が導師を勤め回向をしたのち、会場を光摂殿に移し朝粥会をもった。成田有恒八十七世法主は平成二十年九月六日に遷化、同年十一月十一日、八木季生師が八十八世法主に就任した。
大太鼓の合図で八木法主、式衆が入堂。本尊へ礼拝して中央で着座。懇ろに読誦を進めた。読経中、参列者は災害犠牲者への回向、人類福祉と世界平和のため、あわせ故中村康隆前門主、故成田前法主の回向のために焼香をした。 回向、十念に続き、八木法主が垂示。八木法主は成田前法主から法統を継承したことを明らかにしたうえで、「今日は一月二十三日。先ほど『一枚起請文』を唱和したが、本日はその『一枚起請文』を法然上人が遺訓として残した日。このなかで、ただ念仏を唱えることを教えている。法然上人の念仏の精神は『選択本願念仏集』にある。選択とは一つを選ぶということだが、選び取るということは選び捨てるということでもある」と説き、不必要なものを捨て念仏に徹するよう垂示した。 朝粥会の席上、里見宗務総長は「一月十四日に宗務総長に選任された折、私はマニフェストの第一に社会貢献を挙げた。浄土宗が乳幼児虐待撲滅を積極的に進めていきたい。しかし、宗教法人の活動には限界がある。登校下校の安全確保のために『教育警察』(仮称)設置を要望する。設置されれば痛ましい事件も減るだろう。平成二十一年は社会貢献元年としていきたい」と国会議員の前で政策案を打ち出した。 安倍元首相は新年にあたっての天皇陛下の・・・
西本願寺で御正忌報恩講 宗祖親鸞の遺徳偲ぶ
法要後、小豆粥の接待を受ける門信徒ら
浄土真宗本願寺派の本山・西本願寺(京都市下京区)で一月九日から十六日まで、宗祖・親鸞の遺徳を偲ぶ「御正忌報恩講」が営まれ、全国から集った約六万人の門信徒らが念仏の教えに生き抜こうとの思いを新たにした。 御正忌報恩講は同派で最大かつ最重要の法要。先人からは「御正忌」「ほんこさん」「お七夜」と親しまれ、「七百年を超える歴史と伝統が、脈々と受け継がれている証」(不二川公勝・本願寺派総長)とされる。 新暦で親鸞の命日に当たる十六日まで連日、法要や講演などの諸行事が行われてきた。法要では毎回、阿弥陀堂に門信徒や僧侶ら約千人が集まり、手を合わせて「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えた。 初日午後二時から営まれた逮夜法要では、雅楽が響く中、大谷光真門主、長男で門主後継者の光淳新門が入堂。参席者はともに、親鸞が信心の喜びを詩にした「念仏正信偈」を独特の節回しで唱えた。 法要の後には、親鸞が好んで食べたと言い伝わる小豆と、法要にお供えされた仏飯を使って炊き上げた小豆粥(あずきがゆ)の接待があり、参拝者は身も心も温まるような様子で味わっていた。 長い列に並んだあと、天幕の中で味わった石川県から来たという初老の女性は、「(報恩講に)お参りして初めて新年を ・・・
<2面>
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モスクワ総主教に就任 ロシア正教会
- 新連載・宗教と科学の新しい展開 渡辺久義
有神論的科学と無神論的科学の戦い
<3面>
- 鼎談 日本文化で活路を開け (1)
ヘブライ大学名誉教授・ベン=アミ・シロニー 民主党参院議員・ツルネン・マルテイ 神職・「にっぽん文明研究所」代表・奈良泰秀 有機農業を全国に広めたい/ツルネン 世界的にユニークな天皇/シロニー
<4面>
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<5面>
- 日蓮宗御用始と賀詞交換会
「立正安国論」奏進750年嘉辰の年
- 自殺遺族支援チャリティライブ
力道山夫人が講演
<6面>
- 人・法忍山生夢院慈光寺住職 太田超円師
仏縁に生きる笑顔の和尚
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