五重塔落成慶讃奉告大法要 世界平和の発信基地に 江戸初期の技法用い再現 身延山久遠寺
身延山久遠寺五重塔落成慶讃奉告大法要=5月17日、山梨県身延町の同寺本堂
五月の雨がけむる十七日、日蓮宗の総本山、山梨県身延町にある身延山久遠寺本堂で五重塔の落成慶讃奉告大法要が営まれた。この塔は江戸時代前期、元和五年(一六一九)創建の塔を復元したもの。身延山で明治八年に大火で焼失して以来百三十三年ぶりに再建されたもので昨年十一月に竣工。この三月に斜行エレベーターやバリアフリー参道などの付帯事業も完成した。これで七堂伽藍が完成し、明治以降の身延山復興の総仕上げとなった。
この日の法要は午前十一時前に全国から寺院関係者、檀信徒が本堂に集まり、身延山久遠寺第九十二世・内野日総法主大導師のもと厳かに執り行われた。五重塔は本堂前右手に雄姿をそびえたたせ、十三日から十七日までの五日間、本堂との間に設けられた特設会場では毎日法要とイベントが営まれた。 開式が宣言されると灑水散華(しゃすいさんげ)、出楽にともない大導師と式衆が入堂、須弥壇前に着座し焼香、三寶礼ののち、法主は礼盤へ登った。切散華ののち開経偈、読経(方便品第二)の声が堂内に大きく響き渡る。咒讃(しゅさん)などの後、中楽、稚児たちによる天童献供が行われた。 奉告文で内野法主は、生涯において再びないような慶事と感激をあらわにし、完成までの経緯を報告。仏祖三宝、歴代の先師、諸天善神の冥加に感謝し、・・・
神社本庁伝統文化セミナー 神職養成の現場を視察 國學院大學
修祓を実習する学生たち=5月9日、東京・渋谷の國學院大學
神社本庁が主催する第四回伝統文化セミナーが「神職養成の現場を知る」と題して東京・渋谷の國學院大學で実施され、マスコミ関係者ら約三十人が参加した。 神職を志す者がその資格(階位)を取得するための教育・養成機関は全国に九カ所ある。そのうち大学は國學院大學と三重県伊勢市の皇學館大学。次いで養成所は、志波彦神社鹽竈神社神職養成所(宮城県)、出羽三山神社神職養成所(山形県)、神宮研修所(三重県)、熱田神宮学院(愛知県)、京都國學院(京都府)、大社國學館(島根県)があり、通信教育機関として財団法人大阪国学院(大阪市)がある。ちなみに三月五日、本紙講演会で講演した千葉県熊野神社宮司の宮田修・元NHKアナウンサーは大阪国学院の出身。 最初に、神社本庁総合研究所の小澤淑寿研修課長が神職養成の全体像を解説した。宮司や神主、禰宜などと呼ばれる神職は、神社に奉仕し、神事を行う人のこと。祭祀を行うことが第一で、宗教法人としての神社を運営し、さらに教化活動を行うことが求められる。現在、神社本庁の包括下にある神社は七万九千二百社で、二万千五百人の神職が奉仕している。 神職になるため神社本庁が定めた資格が「階位」で、上から浄階、明階、正階、権正階、直階の五段階がある。直階から明階までは上記の養成機関もしくは階位検定講習会・試験などで得られ、浄階は神職の在職年数や功績によって ・・・
<2面>
- 教皇が聖地“巡礼訪問”
イスラエルで反ユダヤ主義を批判
- エジプトが豚全頭処分へ
宗教対立の激化懸念も
<3面>
- 日光東照宮で春季例大祭
江戸再現の武者行列
- 街中の千日回峰行を
栄光学園理事 鈴木陽太郎
<4面>
- 昭和の日をお祝いする集い
語り継げよ昭和天皇の御聖徳
- 第40回新しい憲法をつくる国民大会
早急に「憲法審査会」開始を
<5面>
- 生長の家第61回青年会全国大会
日時計主義実践で輝く未来を
- 神奈川県戦没者追悼式
平和の尊さ心に刻む
<6面>
- 人・父母の教えを胸に社会貢献を
全国経営者団体連合会理事・アドバイザー 森吉二さん
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