天皇陛下御即位20年を祝う国民祭典 奉祝に包まれた11月12日 皇居前パレード・式典に6万人
3万人のお祝いの声にお応えになる天皇・皇后両陛下=11月12日、皇居
天皇陛下御即位二十年を祝う国民祭典が十一月十二日、皇居前の内堀通りと広場で行われた。午前中の雨も第一部奉祝まつりの始まる午後には上がり、音楽隊や各地の伝統芸能、神輿などがパレード。夕方からの第二部祝賀式典では各界代表が祝辞を述べ、人気グループEXILE(エグザイル)がこの日のために作られたお祝いの曲「太陽の国」を披露、天皇・皇后両陛下は二重橋にお出ましになり、陛下がお言葉を述べられた。
祝賀パレードが行われたのは内堀通り。警視庁音楽隊と同隊カラーガードを先頭に、子供たちの鼓笛バンド、東京消防庁音楽隊・カラーガールズ隊が続き、その後は、岩手県の奥州江刺百鹿大群舞、新潟県のしばた台輪、長野県の御諏訪太鼓、岐阜県の郡上おどり、徳島県の正調阿波踊りなど十三団体が伝統的な踊りや出し物を披露した。 その間、鍛冶橋通りでは日枝神社や神田神社など東京都神社庁連合の神輿渡御が行われ、沿道には約三万人の見物客があふれていた。 祝賀式典は五時前、鬼太鼓座による五台の大太鼓演奏で始まり、平沼赳夫奉祝議員連盟実行委員長が開会宣言すると、陸海空自衛隊合同音楽隊が高らかにファンファーレを演奏し、開会を告げた。 声楽家の佐藤しのぶさんの国歌独唱に続き、各界の代表がお祝いのメッセージを述べた。最初は、天皇陛下の海外ご訪問国の中から、ポーランドのヤドヴィガ・マリア・ロドヴィッチ駐日大使が、「さざれ石が岩となり、こけがむす流れの中で、悠久な精神のつながりを歌う古歌や、稲を育てる天皇陛下、養蚕をする皇后陛下に、自然と人とのかかわり、国民と君主の結びつきの大切さを感じる」と流暢な日本語で語った。 経済界からは、豊田章一郎・経済団体連合会名誉会長が、「陛下は各地を行幸される際、地方の産業を視察され、産業振興に心を下されている。本年年頭には、世界的な金融危機の影響により、経済状況の悪化により、多くの人たちが困難な状況にあることに心を痛めておられるとのお言葉を賜り、経済界に身を置く者として経済の発展と国民生活の向上に一層努力することをお誓い申し上げる」と述べた。 続いて、陸海空自衛隊合同音楽隊が両陛下ご結婚の折に作られた「祝典行進曲」と「威風堂々」を・・・
古式ゆかしく宇治橋渡始式 58組の三代夫婦が渡る 伊勢神宮
五十鈴川に架かる真新しい宇治橋の渡始式=11月3日、三重県伊勢市の伊勢神宮
十一月三日、三重県伊勢神宮内宮への玄関口で「聖と俗」を結ぶとされる宇治橋が平成二十五年の第六十二回神宮式年遷宮に先駆けて架け替えられ、長さ約百二メートル、幅八・四メートルの国内最大級の木造橋が見事な姿を現した。清々しい秋晴れのこの日、午前十時から二十年に一度の宇治橋渡始(わたりはじめ)式の神事が執り行われた。 渡始式参列者の一行は内宮神域の斎館で身を清めたのち、饗土(あえど)橋姫神社で橋の守り神に工事の無事と安全、長久を祈る神事で受けた神札、万度麻(まんどぬさ)を橋の欄干の柱にお守りとして擬宝珠(ぎぼし)をかぶせて納めると、室町時代の装束に身を包んだ赤い袴姿の八十二歳の渡女(わたりめ)と一族(三代夫婦)を先頭に橋工、全国から選ばれためでたい三代夫婦約五十八組など千人近い行列が時代絵巻さながらにヒノキが香る真新しい宇治橋を渡った。 三代夫婦が渡るのは渡女の長寿と一族の和合にあやかり、橋の長久と安全を願うものと言われる。饗土とは疫神や悪霊が入り込まないようにお供え物をする祭りを行う所の意味。 式典が終了し、長蛇の列を成して待機していた一般参拝者の渡り始めが許可されると、二十年に一度の体験を感慨深く味わおうと、つやつやとした肌触りの欄干に触れてみたり撫でたり木曽ヒノキの香を確かめたりしながら賑やかな行列はいつまでも続き、七万人がこの新橋を渡って参拝したという。 大切な役目を果たした渡女の田畑まきさん(伊勢市植山町在住)は「無事、 ・・・
<2面>
- 「アングリカノールム・チェティブス」
ローマ教皇が11月9日、公布
- 「反省なくして友好親善なし」
第9回日韓合同慰霊祭行われる 韓 国
<3面>
- シンポ「現代宗教と対話の精神」
現実となった他宗教との共生 国際宗教研究所
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「総合研究センター報」を創刊
<4面>
- 菩提僊那1250年御遠忌法要
東大寺大仏開眼の大導師 奈良・霊山寺
- 第156回宗教法人審議会
宗教法人売買に厳しい目 文化庁
<5面>
第14世ダライ・ラマ法王来日 「修行道の三要素」を法話
- 野宮神社創建千二百年祭
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<6面>
- 人・鹿児島神社宮司 山下剛さん
薩摩魂を奏でる琵琶とともに
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