全日本仏教会理事会・仏教懇話会 仏教で日本人の精神向上を 財団50周年事業委員会を解散
全日本仏教会の本年度第2回理事会と評議員会・参与会 =12月3日、都内ホテル
十二月三日、財団法人全日本仏教会(豊原大成理事長)の本年度第二回理事会と評議員会・参与会が東京・港区のホテルで開かれ、第二十九期会長・副会長の推戴の承認などの議案が審議された。その後、財団創立五十周年記念事業実行委員会解散報告式があり、次いで催された仏教懇話会では、多くの与野党国会議員などを前に松長有慶全日仏会長が法話を行った。
理事会では最初に、第二十九期会長・副会長(四人)の推戴に承認を求める件が審議され、会長には臨済宗妙心寺派第三十三代管長の河野太通師が推戴されたことが報告され、四人の副会長推戴を合わせ承認された。 次いで、評議員・参与の変更の承認を求める件が審議され、評議員では浄土真宗本願寺派の百山敬祥師ら四人の退任、同派の池田行信師ら四人の就任が承認され、参与では、浄土宗西山禅林寺派の鬼頭誠英師ら三人の退任、同派の久我儼昭師ら三人の就任が承認された。ここで理事会は暫時休憩。 評議員会・参与会が開かれ、理事(常務理事)の変更について承認を求める件が審議され、浄土真宗本願寺派の不二川公勝師と真宗大谷派の不破仁師の退任、浄土真宗本願寺派の橘正信師と真宗大谷派の竹田惠示師の就任が承認された。ここで評議員会は暫時休憩。 続いての議案は理事会・評議員会・参与会に共通するため同時開催となり、財団創立五十周年記念事業の終結について承認を求める件、本財団の公益財団法人への移行について承認を求める件が審議され、承認された。財団創立五十周年記念事業としては、二〇〇七年十一月十九・二十日のパシフィコ横浜国際会議場での第四十回全日本仏教徒会議神奈川大会、〇八年十一月十四〜十七日、浅草での第二十四回世界仏教徒会議日本大会などがあり、・・・
神社本庁伝統文化セミナー 神前結婚の意味と始まり 東京大神宮
日本の結婚式について講義する石井裕子さん =11月17日、千代田区の東京大神宮
天皇・皇后両陛下が今年、ご結婚五十年の佳節を迎えたこと、さらに最近の和婚ブームから、「日本の結婚式」をテーマに十一月十七日、神社本庁伝統文化セミナーが、明治三十四年に初の神前結婚式が行われた千代田区の東京大神宮で開かれた。講師は神社本庁広報課の石井裕子さん、約五十人のメディア関係者が参加した。 結婚式の歴史を見ると、戦前は自宅での人前(じんぜん)式が一般的で、神前式は全体の17%。神前式が増え始めたのは昭和三十年代で、四十年代には70%とピークを迎える。ところが五十年代になると、山口百恵やダイアナ妃の影響で教会式の人気が高まり、平成七〜九年には神前式とほぼ同じで共に約40%。それが逆転するのが十六年で、十九年には人前式が神前式を抜き、今では神前式17%、教会式60%、人前式20%となっている。 神話では日本の国を産んだイザナギとイザナミが初めて結婚の道を示した。二人の神が天御柱を回って一緒になったことが結婚の儀といえる。 平安時代までは男が女の家に通う妻問いが基本で、婿入婚が行われていた。陰陽道の影響を受けて結婚式が儀式化されたのは十世紀。婿は吉日の早朝、嫁に恋文を送り、嫁の家では文の使いを迎えて三献の儀(三三九度の始まり)をする。同夜、婿入りをし、三日夜餅の儀で、男に家の食事を出し、身内として待遇する。三日目に夫婦間で三献の儀があり、露顕(ところあらわし)の宴で、家族親族を集めお披露目がなされる。翌朝、家に帰った婿と嫁は後朝(きぬぎぬ)の文で歌を贈答する。 鎌倉時代になると父権社会の発達で婿入婚が嫁入婚に移行し、儀式も簡素化される。室町時代になって書院造が完成し、床の間が登場する。床の間飾りは神を迎える意識の芽生えで、ハレとケを分けるようになり、 ・・・
<2面>
- アイルランド教会の虐待問題
政府が謝罪、バチカンは消極的
- バチカンとロシア
正式外交関係樹立へ
<3面>
- 菩提遷那1250年御遠忌記念フォーラム
奈良・霊山寺 インド僧による佛法東漸 東大寺大仏に魂を入れる
<4面>
- 21世紀高野山医療フォーラム 高野山大学
生と死が手を結ぶ医療を 宗教と医学が手を携え 最後の「生き直し」を支える
<5面>
第18回日本仏教教育学会学術大会 李仁子東北大准教授が講演
- 講演会「仏教とグリーフケア」
葬儀・法要の再評価を 龍谷大学
<6面>
- 愛媛・松山「坂の上の雲」を歩く NHKスペシャルドラマ
日本の少年時代・明治を描く 同郷の若者3人の成長物語
<7面>
- 第30回記念結集 東京大会
大師を心中に再現しよう 全青連
- いのりんぴっくin YOKOHAMA
定着してきた新伝道方式 日蓮宗
<8面>
- 人・北澤八幡神社宮司 矢島嗣久さん
神様ならどうなさるだろう
- 美術・「いけばな」展 江戸東京博物館
歴史を彩る日本の美
|