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  平成20年11月20日号社説
 

国民と共に歩まれ

 「天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典」でのお祝いメッセージで楽しかったのは女優の森光子さん。「天皇陛下がお生まれになった年に、住んでいた京都で流れてきた歌を今も覚えています」と言って、その一節「鳴った鳴ったサイレン、天皇陛下お生まれなった」を披露した。小学生から高齢者まで参加し、まさに国民あげての奉祝の集いとなった。
 
奉祝曲「太陽の国」
 北海道奥尻町や新潟県長岡市、兵庫県淡路市、長崎県島原市など、天皇・皇后両陛下の慰問を受けた被災地を代表して東京都三宅村の平野祐康村長は、「温かい励ましのお言葉を賜ったことに島民は深く感謝しています。大きな喜びで苦労も報われました」と述べた。
 ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊平成基礎科学財団理事長は、「一昨年六月、東京で開かれた原子核物理学国際学会の開会スピーチで、原子核研究は核兵器とは切り離して平和利用に専念してくださいと強く発せられ、世界の原子核科学者が大変感銘を受けました」と語った。
 十月三十一日、第二十九回全国豊かな海づくり大会が開かれた、東京・港区の東京海洋大学の松山優治学長は両陛下と懇談した四人の学生と出席。「七月の特別展示『天皇陛下の魚類学ご研究』では、研究論文の内容やハゼの研究について皇后陛下に詳しくご説明されている様子が微笑ましく感じました。全国豊かな海づくり大会では大学院生の研究発表を聞かれ、専門的に造詣の深いご質問をされたことに感動しました」と述べた。学生の一人は「両陛下に研究内容にご興味を持っていただけたことをとても光栄に思います。これを励みに将来の水産業に貢献できるような研究を行っていきます」と感謝の言葉を語った。
 トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんは、「オリンピックの後、皇居を訪問し、陛下より感動しましたと温かいお言葉をいただき、金メダルを獲得して本当によかったと実感しました。これからもプロフィギュアスケーターとして子供たちに夢を与えていきたい」と、アフリカの子供たちに運動靴を贈る運動をしているシドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんは、両陛下の平和への強い思いに打たれ「スポーツを通して平和の尊さを世界の子供たちに伝えたい」とそれぞれ述べた。
 今年三月、アメリカで開かれたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で二連覇とプロ野球日本シリーズに優勝した読売巨人軍の原辰徳監督は、「日本代表として日の丸を背負って戦う上で、両陛下をはじめ国民の声援が大きな力となりました。皇后陛下からは、ご結婚五十年を前にした記者会見で、どの選手もやはりどこか侍的で美しい強さを持って戦っていたというお言葉を頂戴し、選手にとってこれほど名誉で幸せなことはありません」と感激の面持ちで語っていた。
 会場にはEXILEが目当てと思える若い女性の姿も目立った。奉祝曲「太陽の国」は三部構成の壮大な組曲。オーケストラによる演奏の「太陽の種」で始まり、EXILEのパフォーマー十二人が黒いスーツに白いネクタイ姿で踊る「太陽の芽」、そしてボーカルの二人が最後にバラード「太陽の光」を、オーケストラをバックに高らかに歌い上げる。トレードマークのサングラスは外していた。彼らは一週間前から毎朝水で身を清め、緊張してこの日に臨んだという。

協力してよい社会を
 人々の祝意に応え、天皇陛下は「集まられた皆さんの祝意に深く感謝します。即位以来、二十年の月日が経ったことに深い感慨を覚えます。この間に、日本でまた世界で様々なことが起こりました。日本は高齢化の進展と厳しい経済状況の中にあり、皆さんもさまざまな心配や苦労があることと察しています。日本人が戦後の荒廃から非常に努力をして今日を築いてきたことに思いを致し、今後、皆が協力して力を尽くし、よい社会を築いていくことを願っています」と語られた。
 気温は十二度と寒かったが、天皇・皇后両陛下のご健康を願う国民の気持ちは熱く、祝いの思いにあふれた一日となった。

クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: 平成20年12月5・20日号社説
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