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平成21年12月5・20日号[天地] |
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高野山医療フォーラムに参加した折、知人の紹介で高野山の北麓、紀ノ川沿いにある橋本市神野々(このの)の「ゆの里」温泉に泊まった。空海ゆかりの神秘の湯として知られ、心身の癒やしを求める人たちで賑わっている。朝風呂で、元ソニー上席常務で癒やし系作家の天外司朗さんと坐禅断食の創始者・野口法蔵さんに会った。その日の午後、大阪で講演会があるので泊まったという▼同温泉は昭和六十一年、特産のパイル織物を営んでいた重岡寿美子社長が始めた。最大手が中国に工場を移転したことから将来性に不安を覚え、健康ランドに転業。その際、掘っても温泉は出ないと主張する業者や県の担当官を説き伏せて掘削したところ、奇跡的に地震が起こって岩盤が崩れ、温泉が噴出したという。現在、三本の井戸から「金水」「銀水」「銅水」が出ていて、温泉のほか、飲み水や料理、野菜の有機栽培にも活用されている。飲用の「月のしずく」は名水として有名だ▼近くを散歩すると、空海を高野山に案内したという伝説のある狩場明神があった。また、三万坪の境内があった神野々廃寺跡は、高野山に寺を建てるのに壊して利用されたとの言い伝えがある。しかも、近くの坂上城は坂上田村麻呂の居城だと伝わる。空海の伝説に思いを馳せながら、朝の散歩を楽しんだ。
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