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社説
  平成22年1月1・20日号
   

家庭基盤の充実こそ平和の核心
夫婦別姓法制化を食い止め、日本の再建を
本紙代表 前田外治

 

 

 

 

 

  謹んで新年のお喜びを申し上げます。
 読者の皆様には日頃のご愛読に心より感謝申し上げます。
 民主党政権発足後の昨年九月三十日、千葉景子法相と福島瑞穂少子化対策・男女共同参画担当相が法務省内で会談し、「選択的夫婦別姓を導入する民法改正案を、通常国会に提案する意向を確認した」というニュースを聞いて大変な衝撃を受けました。平成八(一九九六)年に法相の諮問機関である法制審議会が「選択的夫婦別姓」の導入を答申し、法務省は同制度を盛り込んだ民法改正法案をまとめた際には、この案に対し「家族の一体感をそこなう」との反対の声で導入が見送られました。しかし、今回千葉、福島両大臣が進める改正内容は先の法制審議会の答申よりも踏み込んだものになっています。
 現行の民法によれば夫婦の合意によっていずれか一方の姓を名乗ることができ、子供の姓はそれに準ずる内容となっています。しかし、今回の改正案は夫婦の姓は別々であってもよいとするものであり、さらに子供たちについては子供の出生ごとに姓を決めるとし、兄弟姉妹であっても、姓がばらばらになることを容認しています。このような民法改正は、民主党のマニフェストにも盛り込まれておらず、連立政権の三党合意にもないものです。それにもかかわらず両大臣のみの主張がいつの間にか政府方針になってきているのです。ここに、日本のよき伝統であり、堅固な国家基盤作りにおいても大切な家族のまとまりを壊そうとする思想的意図を感じます。
 マルクスは、人間が人間らしさを喪失していることが不幸の根源、疎外の根本に宗教があると規定しています。神を信じるということは人間性の喪失であり疎外の本質と見ています。宗教と宗教性に基づく価値観を背景とする家庭や道徳の破壊こそが人間疎外を克服する道と考えました。そして革命のためには伝統文化とその伝承の場である家庭を崩壊させる必然性を訴え、それこそが真の共産主義革命と考えたのです。
 このような共産主義的家族観には、わが国の国柄を「天皇を家長とする封建的制度」と捉え、家族崩壊の次に天皇制解体へと進んでいく目論みが潜んでいます。このことを見逃してはなりません。
 日本の伝統文化や生活のあらゆるところに仮面をかぶって深く浸透する宗教否定のイデオロギーを克服するため、本紙の使命はますます重かつ大と感じております。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

年頭のご挨拶
神社本庁総長 矢田部正巳



 

 平成二十二年の新春にあたり、謹んで皇室の弥栄を寿ぎ奉り、新年の祝詞を申上げます。
 畏くも、天皇陛下におかせられましては昨年、御即位二十年・御結婚五十年を迎へられました。日々、御公務に精励遊ばされ、敬神の念篤く祭祀に勤しまれる御姿は、洵に有難く、歓喜に堪へないところでございます。
 私どもが本宗と仰ぐ伊勢の神宮におかれましては、平成二十五年斎行の第六十二回神宮式年遷宮に向けて、諸祭・諸行事を始め、その御準備が粛々と進められ、遷御の年まで残すところ後三年となりました。我が民族の誇りである御遷宮の完遂に向け、より一層の国民総奉賛の気運醸成に努めて参りたいと存じてをります。今後共、皆様方の御理解御協力の程を御願ひ申上げます。
 さて昨今の世相は、国内外を問はず、人倫不在の痛ましい事件が頻発してゐるやうに思はれてなりません。私達は、祖先から豊かな精神文化を受け継いで来ました。このやうな時代にこそ、大御心を戴き、鎮守の森に集ふ仲間達と共に手を取り合ひ、努力を重ねなければならぬと思ふ次第であります。祭祀の厳修を基として、更なる国の隆昌と世界の共存共栄へ向けて祈りを捧げて参りたいと存じます。
 結びにあたり、皆様方のこの一年の御健勝、御多幸を祈念申上げ新年のご挨拶と致します。

 

新しい歳を迎えて思うこと
薬師寺管主 山田法胤

 

 

  今年の干支の庚寅(カノエトラ)は、新しく生まれ変わる歳といえます。庚(カノエ)は「更(アラタ)まる」の意味で、草木が成熟し行き詰まった結果、自から新しいものに改まってゆこうとする状態をいいます。
 寅は一月を意味するので、万物が芽を出し始めるのですが、寒い季節であり、丑三の刻ですから暗い。即ち環境が悪いことを意味し、動こうとしても動けないという一年となります。
  日本は政権交代があり、アメリカの大統領は黒人のオバマ氏に変わりました。これは行き詰まった結果、新しいものに改まったことになります。その意味でも新しい芽吹きです。しかし、経済という社会が冷えきっています。何をするにもむつかしい歳といえます。信貴山の虎は張子の寅で、首を上下左右に振るばかりで前に進まないのです。今年は新しい芽を温めて育ててあげる、努力と忍耐の歳にしたいものです。
  佛陀の悟りは、『般若心経』に「苦集滅道」とあり、初めに苦諦が説かれています。人生は一切皆苦ともいいます。文明の成長で人類は耐えたり、辛抱することを忘れていました。今年はこの厳しい社会情勢をしっかりと受けとめ、お互いに辛抱する体験をしたい。古歌に「苦しみて 後に楽こそ 知らるなり 苦労知らずに 楽に味なし」とあります。楽の味を知らない現代の若者に、少し辛抱を体験していただき、喜びと感謝の心が起こることを望みたい。

 

<6面>

  • 御即位20年を奉祝する集い
    天皇陛下に感謝の念厚く
    栃木県

  • 大森光祥宗務総長がお諭し
    徳の高い人ほど心は低い
    辯天宗東京別院

 

<7面>

  • 第4回宗教と生命倫理シンポ
    尊厳死の法制化めぐり論議
    日宗連

  • 広瀬武夫を祀る広瀬神社
    NHKドラマで話題に
    大分県竹田市

 

<8面>

  • ご会見政治利用糾弾緊急集会
    皇室の権威売り渡した内閣
    日本会議

  • 美術・「国宝 土偶展」 東京国立博物館
    縄文人の精神世界を探る
クョスコニョ    [1] 
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