法然共生フォーラムin横浜 時空を超えいのちを見直す 子守唄は最初の劈頭宣言
右から茂木健一郎、宮林昭彦、西舘好子、竹田津実、高田公理の各氏=2月16日、横浜・新都市ホール
来年迎える法然上人八百年大遠忌の記念行事の一環として浄土宗(坪井俊映門主)では「法然共生(ともいき)フォーラム〜いのちを慈しむ知恵〜」(主催、浄土宗)を全国で展開している。二月十六日、京都、札幌、福岡、金沢、広島に次ぐ六番目の都市として同フォーラムが「親と子のともいき―太古と未来の絆」をテーマに、横浜・新都市ホールで開会された。フォーラム第一部は脳科学者の茂木健一郎氏の講演、第二部は四氏によるともいき談義の二部構成。会場には檀信徒、一般市民七百人が参加しいのちのつながりを確認するひとときとなった。同フォーラムは五月二十五日に長野、七月上旬に仙台、十月に名古屋で開催される。
光成範道・浄土宗宗祖法然上人八百年大遠忌事務局長は「二十一世紀となって浄土宗は劈頭(へきとう)宣言を発した。劈頭宣言は『愚者の自覚を(己を省みて己のいたらなさを知ろう)家庭にみ仏の光を(あたたかい家庭を築こう)社会に慈しみを(優しさに満ちた社会を築こう)世界に共生を(共に生きる平和な世界を築こう)』というものだ。今日のフォーラムからいのちのともいきを考えていきたい」と開会挨拶した。 「日本を元気にしたい」と切り出した茂木氏は「今、日本のGDPが下がっているが、こんなとき子供らしい力が必要だ」としたうえで要旨以下のように講演した。 「朝青龍が傷害事件を起こし、スノーボーの國母和宏選手の服装の乱れが指摘された。どちらが悪い良いでなく、両者が共存してもいいのではないか。世論がサプライズを許さなくなっているのは沈滞化と関係がある。 脳にとって一番のアンチエイジング(抗老化)は面倒くさいことをすること。面倒なことをしていれば脳はいつまでも若々しい。中曽根康弘元首相は九十歳を越えて頭は冴えている。風呂場で自分の下着を洗うなど細かいことを自分ですれば脳の老いは避けられる。脳の健康にはバランスが大事で、いろいろな人が周囲にいるのがいい。 人生は不確実だが、直面する不確実性を楽しめれば脳は健康になる。明日の遠足を楽しみにする子供の脳は健康だ。不確実なものやハプニングを避けたいというのは脳が不健康だからで、これがGDPを下げている。脱藩した坂本龍馬のように掟破りが出てこないと日本は助からない。 NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出る人の共通点は、自分ではなく人のためにやっている。人のためにすると脳が十倍、百倍喜ぶ。そうすれば日本はもっと・・・・
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ひなまつり親子の集い 童謡を一緒に歌って 靖国神社
横綱白鵬関も威勢よく「福は内! 鬼は外!」=2月3日、東京・足立区の西新井大師總持寺
桃の節句を控えた日曜日の二月二十八日、東京・九段の靖国神社で「ひなまつり親子の集い」が、靖国神社崇敬奉賛会の主催で開かれた。同会は小学生以下の子供たちを対象に、ほかに「こどもの日」「七夕まつり」「秋のめぐみ」と、日本の伝統に親子で親しむ親子の集いを年四回開催し、子供たちの情操を育てている。 正午過ぎに参集殿に集まった親子は、映画「ポッポちゃんの靖国まいり」を見て靖国神社のことを学んだ後、拝殿でお祓いを受け、浦安の舞による「靖国神社桃の節句御神楽の儀」に参列し、次いで本殿に昇り、健やかな成長・学問成就祈願の正式参拝を行った。 拝殿には、大正十五年に東京雛人形組合が、昭和天皇の御長女照宮成子内親王さまの初節句に宮中に献上したものと同じひな人形が飾られていた。戦後、同組合の篤志で毎年、桃の節句に飾って御祭神をお慰めするひなまつりを行うようになり、昭和三十六年に同組合より神社に奉納されたもの。同社には五万七千余柱の女性祭神が祀られている。 同日は朝からあいにくの冷たい雨だったが、昇殿する頃には明るい日差しが戻り、春の訪れを告げていた。 再び参集殿に戻り、歌手で童謡博士の合田道人さん(ごうだ・みちと)による童謡コンサート「童謡には秘密がいっぱい」を楽しんだ。 子供たちの「博士〜!」の呼び声に応えて登場した合田さんは、「コイノボリ」や「里の秋」「ぞうさん」などの童謡を一緒に歌いながら、歌が誕生した歴史を分かりやすく紹介した。 「コイノボリ」にお母さんが出てこないのは、田んぼで田植えをしているからで、働いているお母さんを励ます歌だった。ノボリは、お母さんたちが集まって神様にお祈りをするために立てられたもの。 「あめふり」の「じゃのめで おむかえ うれしいな」は正しくは「じゃのめで おむかい うれしいな」。「雪」は「雪やこんこん 霰(あられ)やこんこん」ではなく「雪やこんこ 霰やこんこ」。「こんこ」は「早く来て欲しい」の意味。「七つの子」は、カラスが七羽でも七歳のカラスでもなく、七五三の・・・
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