復元大極殿に感嘆の声 平城遷都1300年祭始まる 天平の衣装で散策も
復元された第一次大極殿
今年一年通して行われる平城遷都千三百年祭で主会場となる奈良市の平城宮跡会場が四月二十四日開幕し、復元された大極殿南門前の広場をはじめ平城京歴史館前、まほろばステージの三カ所でオープニングセレモニーが行われた。壮麗な大極殿の姿に入場者から感嘆の声が上がり、初日は延べ三万四千人と、主催者予想(三万人)を上回る上々のスタート。十一月七日までの期間中に約二百五十万人の来場が予想されている。
主会場には、復元された第一次大極殿をはじめ朱雀門、実物大の遣唐使船が展示され平城宮を映像で楽しむ平城京歴史館、疑似発掘や天平の衣装が体験できる平城京なりきり体験館などがある。大極殿の入り口には天平の衣装を貸し出すブースもあり、一時間三百円で天平人になりきって大極殿の周りを散策し、記念撮影をする人たちもいた。衣装は男女、子供用もあり、一着数万円をかけ製作されたもの。 二十六日の月曜日になると二十四、二十五日のような混雑はなかったが、それでも歴史館(五百円)は長蛇の列で、事前に整理券が配られていた。大極殿の前庭にはパンジーが咲き乱れ、来場者の目を楽しませていた。 大極殿は、天皇の即位の礼や国家的儀式などが行われた朝廷の正殿。奈良時代前半に使われた第一次大極殿の発掘調査などを基に、文化庁が平成十三年度から約百八十億円をかけて復元したもの。ちなみに、恭仁京(くにきょう)遷都までの大極殿を第一次大極殿、奈良に都が戻ってからの大極殿を第二次大極殿という。 東西約四十四メートル、南北約二十メートル、高さ約二十七メートルで、直径七十センチの朱塗りの柱は四十四本あり、二重屋根には瓦約十万枚を使用。基壇部分には免震装置も導入されている。内部には、実物大に再現された天皇の座る「高御座(たかみくら)」や方角をつかさどる神獣「四神」などの壁画が描かれている。 平城京で行われていた政治や人々の暮らしは、大極殿から歩いて西に約五分の平城旧跡資料館(無料)を見学するとよく分かる。同じく東に徒歩五分の・・・・
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春の集いで西田当番が講演 80年、導いて下さった人々 一燈園
講演する西田多戈止当番=4月17日、京都・山科の一燈園
満開の桜が散らずに残る京都・山科の一燈園で四月十七日、恒例の「春の集い」が開かれ、今年八十になった西田多戈止当番が「八十年 導いて下さった人々」と題し講演した。昼食をはさんで午後からは「一事実」「ダイケンが求め続けるもの」の上映があり、参加者は資料館など見学し、西田天香さんの足跡をしのんでいた。 挨拶に立った西田当番は、まず今年一月に八十八歳で帰光(きこう)した第四代光友会当番の丸橋博行氏(ダイケングループ名誉会長)の冥福を祈りたいとし、全員で黙祷をささげた。 次いで、ハイチ大地震の被災者やイスラエルでユダヤ人とパレスチナ人の子供を一緒に教えている小学校への支援活動などについて報告した。 瀧悌治光友会当番の挨拶に続き、西田当番は「多くの師の中から四人の方を選び、その方々の死に臨んで感じたことを中心に話したい」として次のように講演した。 戦前、天香さんは満州に入り、同人たちと荒地を開拓し、貧しい農村の指導をしていた。入営する若者が天香さんに「戦場で敵と遭遇した時、撃つべきか、撃たれるべきか」と聞くと、天香さんは「南無阿弥陀仏と唱えてから撃ちなさい」と答えた。生死は仏に任せよとの意味で、米国が敵という意識は天香さんに薄かったと思う。戦争の原因は生存競争で、その一番は食の問題。人間は業の塊なので、どちらが悪いということではない。 門から出征兵士を見送る時に、天香さんは万歳ではなく賛美歌「神ともにいまして 行く道を守り」を歌った。また会う日まで、神の守りがあるように、と。 敗戦間近の時、天香さんは全員を集め、もし米兵が銃を持って来て、私たちに向け乱射したら、「あほう」と言って死ねばいい、と話した。 戦後、米国によって平和憲法が作られたのを受け、天香さんは「非武装日本を十字架に乗せて」という論文を書いた。戦争放棄をイエスの十字架と見たのである。熾烈なグローバリズムの時代に九条を守るなら、下座による地産地消の覚悟が必要だろう。 九十六歳で臨終を迎えた天香さんは「迷っているうちは生きているとか死ぬとか言うが、自分は迷ってはいないので、生きているのでもなく、死んでいくのでもない」と禅問答のような言葉を残している。 初代光友会当番の丹羽孝三さん(成蹊学園専務理事)は、光友会活動とすわらじ劇園の活動をリンクさせた。天香さんを世に出す活動に努め、昭和十六年から智徳研修会を推進した。昭和二十九年六月三日、第三次吉田内閣で改正警察法案の審議をめぐり乱闘国会になったのに・・・
<2面>
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<3面>
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「命の元を大切に」 東京大教会所
<4面>
本紙講演会【上】 オランウータンに教えられて NPOアジア植林友好協会理事長 宮崎林司 熱帯雨林を伐採して日本へ 森を追われたオランウータン 森林破壊を反省し保護活動を
<5面>
法然上人偲ぶ御忌大会 “念仏のおてつぎ”を 知恩院
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春の法要で大谷門主が法話 西本願寺
<6面>
- 人・四国直伝弘法尾張八十八ケ所霊場会会長 森一雄安養寺住職
今こそ宗教家の出番
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