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平成22年3月20日号[天地] |
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香川県高松市で「元気に卒寿・白寿を生き抜く会」を主宰している矢野憲作さん(94)が三月十日の例会で強調していたのは、毎朝の読経が健康の源であること。般若心経や虚空蔵真言などを大声で三十分、四年前に九十歳で亡くなった夫人との交流の時間でもある。会員は約八十人で、現在、百五歳を最高に、卒寿以上が八人と会員の一割を占め、矢野会長は上から五番目。年四回、交流会を開いている。還暦を過ぎたばかりの天地子は、下から数えた方が早い▼この日は、会員で元香川大学准教授の酒井直之さんから、シルバーボランティアで二年間、コスタリカでの活動報告があった。平成十九年から三年間、ネパールに家族で赴任して健康体操を指導し、ネパール人に合った「ナマステ体操」まで作って話題になった酒井さん。コスタリカでも「プーラビダ(元気)体操」を作って指導したという。夫人と一人娘を連れ、世界を飛び回りながら軽やかに生きている▼矢野さんはその閉会の挨拶をしたのだが、話が終わると百三歳の平井賢一さんがやおら立ち上がり、「矢野さんの話は科学的でない」と話しだした。読経がいいのではなく、大声を出すのがいいのだと言う。そう言えば、合唱の竹内肇先生(78)も腹式呼吸で歌っていると長生きすると話していた。元気な老人たちを見習いながら、長生きしようと思う。
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