総計: 1446879  今日: 174  昨日: 797       Home Search SiteMap E-Mail
The Religion News
最新号案内
社説
天地
宗教新聞社講演会
お申し込み
宗教新聞に期待します
訂正記事
 平成26年案内 
 平成25年案内 
 平成24年案内 
 平成23年案内 
 平成22年案内 
 平成21年案内 
 平成20年案内 
 平成19年案内 
 平成18年案内 
 平成17年案内 
 平成16年案内 
 バックナンバ
社説
  平成23年8月5日号
   

葬儀めぐり全日仏がシンポ
「お弔い」の意味を深める
お布施の料金化は是か非か


 

 

葬儀をめぐり活発な議論が交わされた全日仏のシンポジウム=8月2日、東京・秋葉原の会場

 

 

 全日本仏教会が主催するシンポジウム「葬儀は誰の為に行うのか?A」が八月二日、東京・秋葉原の会場で行われ、二〇〇九年に寺院紹介サービス「イオンのお葬式」事業を立ち上げたイオンリテール社の広原章隆事業部長らがパネル討論を展開した。寺や僧侶の責任を厳しく問う結果になった昨年九月十三日のシンポの続編で、東日本大震災後の今回は、一般の人々に視点を置いた意見を持つパネリストたちが登壇した。聴衆は約三百五十人。

 第一部は講演で、最初に日本消費者協会消費生活専門相談員の佐伯美智子氏が「消費者アンケートから見えるお弔い」と題し語った。佐伯氏は、葬儀・墓について消費者が知りたい情報の第一が「葬儀費用について」であるとし、最近の傾向として「生前予約」の問い合わせが増えていると述べた。葬儀費用について調べると、葬儀一式の費用が十万から五百万円と幅のあるのが特徴で、佐伯氏は「平均百二十七万円」をメディアが報じることで、数字が独り歩きする危険を指摘した。というのは、葬儀の内容やサービスについてはほぼ満足している人が大半なので、「家にあったやり方をしている人が多い」と推測しているからだ。「葬儀をして困ったこと」では、「心づけやお布施の額」が第一で、その背景には「寺とのコミュニケーションが不足している」ことが大きいとした。結論として佐伯氏は、「お弔いという精神性は、モノやサービスの取引とは別であるとの説得力のあるメッセージを寺院は発するべきだ」と述べた。
 イオンの広原氏は「お葬式が変わる」と題し、イオンが葬祭事業を始めた理由を、「明瞭で低価格、心がこもった葬儀をしたい」という、葬儀を経験した従業員の声に押されたことを挙げた。同社では、葬儀の十四段階、百四十項目の品質基準を作成し、四百六十五の特約店に対して研修を実施、抜き打ちのサンプル点検でチェックしている。利用者の満足度は九十二点とのこと。問題になったホームページでの「お布施の目安」の掲載は昨年九月にやめ、コールセンターに問い合わせがあった場合に、提携している寺院側で取りまとめた「目安」を案内している。葬儀は、故人、遺族、会葬者のために行うもので、特に会葬者には命のつながりや命の尊さを感じてもらうための儀式であり、子供の教育にもなる、と語った。
 林数馬師は僧侶でありながら、葬儀には「明瞭な価格でのサービスが必要」と感じ、二〇〇四年に株式会社おぼうさんどっとこむを設立し、募集した会員僧侶の葬儀への派遣サービスを行っている。「仏教は何のために、誰のためにある教えか?」と問い掛け、「仏教は寺院維持のための教えではない。仏教を広めるのが寺院の役割だ」と厳しく指摘した。現在、会員は六千三百人で、依頼数は二千二百二十七件に上り、昨年、宗派未指定が宗派指定を上回ったという。後者のほうが経費が安いからで、檀家でない人が過半になりつつある状況を語った。
 仏教テレフォン相談を行っているボランティア団体・仏教情報センター事務局長で新宿・経王寺住職の互井観章師は、「過去十年間の相談内容の推移」と題し、人々の意識の変化を語った。一番多いのは
・・・

 

以降は新聞をご覧ください

 

 

暁の祭典・浜降祭
32社、37基が復興を祈願
茅ケ崎海岸


旭日を浴び浜辺を練る神輿=7月18日午前6時30分、神奈川・茅ケ崎海岸


 

 海の日の七月十八日、富士山を望む神奈川・茅ケ崎海岸を会場に恒例の平成二十三年暁の祭典・浜降祭(はまおりさい)並びに東日本大震災復興祈願祭が御祭主寒川神社の神輿をはじめ茅ケ崎地区、寒川地区三十二社から華美絢爛な三十七基が出輿参集し、利根康教寒川神社宮司を斎主に斎行された。江戸時代から続く古式神事を七万人が見守り、宮司・神官に合わせ五穀豊穣、大漁満足、国家安泰に併せ被災地復興を祈願した。本年は東日本大震災に鑑み鳴り物、海に入る禊が自粛された。この神事は御祭主が禊をすることで水の力、霊力を呼び新しい神々を迎える神事で関東三大奇祭の一つ。
 早朝六時前、旭日を浴びた神輿が「ドッコイ、ドッコイ」と若い衆の威勢のいい掛け声に合わせ左右、上下に揺れながら次々入場門を通り祭場に到着。担がれた神輿は練られながら祭場から浜辺へ。波音を消すほどの掛け声と観客からの声援で熱気は最高潮に。浜辺から笹鳥居をくぐり御旗前で停止、そこで神輿は奉安された。三十七基が御旗の前に一線に並んだ午前七時、式場は一転静寂。宮司以下二十人の祭員が入場。修祓、祓い詞、各神輿への献饌と続き、宮司が「大和の国を永久に守りたまえ、災いに苦しむ身も心も守りたまえ」と国家安泰、東日本大震災復興祈願の祝詞を奏上した。次に宮司は玉串を奉りて拝礼。寒川神社責任役員、田中賢三・浜降祭実行委員長、各神社代表、大村日出雄元・浜降祭保存会会長、服部信明・茅ケ崎市長、山上貞夫・寒川町長、国会議員、県会・市会議長、県会・市会議員、二宮町長、大磯町長らが玉串を捧げ拝礼した。
 神事後、利根宮司は
・・・

 

<2面>

  • 中国の対バチカン強硬姿勢の裏側
    ローマ教皇の影響力を懸念

  • ノルウェーのテロ容疑者
    「キリスト教原理主義者」

 

<3面>

  • 近代思想家としての北一輝と法華経
    立正安国論になぞらえ日本改造論を
    大阪国際大学名誉教授・日印友好協会会長 岡本幸治

<4面>


  • 災害と宗教と心のケア
    大震災を踏まえてシンポ
    京都大学

  • 映画「あぜみちジャンピンッ!」
    ダンスで心つなぐ少女たち
    西川文恵監督に聞く

<5面>


  • 奈良で玄奘三蔵フォーラム
    真理求める旅と翻訳の生涯
    日本仏教にも恩恵を及ぼし

  • 法華寺門跡の卒寿を祝う集い
    昔からのお勤めを丁寧に
    奈 良

<6面>


  • 第79回夏期保育講習会
    子供と共に育つのが仏教保育
    日本仏教保育協会

  • 神社本庁で伝統文化基礎講座
    明治以降の神社の実態語る

<7面>

  • 日本経営道協会設立15周年企画
    松永有慶師らが講演

  • 第76回夏期講座
    花一輪に仏法の全てが
    円覚寺

<8面>

  • 人・寺と神社の旅研究家 吉田さらささん
    人の心の中にも住む神様
クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: 平成23年8月20日号
 次のテキスト: 平成23年7月20日号
 特集
 社是
syaze1
syaze2
syaze3
rn1
space
 -宗教新聞社- The Religion News Copyright (C) 2004 All rights reserved.