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社説
  平成23年7月5日号
   

第113回曹洞宗通常宗議会
喜心、老心、大心を旨とせよ
江川辰三禅師が新管長に就任
震災による事業大幅縮小

喜心、老心、大心の三心を旨とせよ、と垂示する江川辰三曹洞宗管長=6月20日、東京・芝の曹洞宗檀信徒会館5階研修道場

 

 

 

大道晃仙大本山總持寺貫首の退任を受け江川辰三禅師が大本山總持寺貫首、曹洞宗管長に就任し、四月十七日、晋山式が大本山總持寺で挙行された。第百十三回曹洞宗通常宗議会(佐々木孝一宗務総長、荒井源空議長、定数七十二、出席七十一。会期六月二十日〜二十三日)開催に先立つ六月二十日、東京・芝の曹洞宗檀信徒会館五階、研修道場で福山諦法大本山永平寺貫首臨席のもと、両大本山監院、審議院、議長、副議長、宗議会議員、宗務庁役員ら約百人が参列し管長就任式が執り行われた。曹洞宗は東北地方に寺院が多く人的、物的に甚大な被害を受け震災発生直後から救援活動、物資支援を展開した。大震災の影響から本年度の事業計画は中止又は延期が続出、大幅に縮小された。

六月二十日の管長就任式では、両本山監院らが合掌するなか福山貫首が入堂、江川辰三(しんざん)管長が続いた。江川管長は釈迦牟尼仏に礼拝、拈香法語を奉読、祝祷諷経「般若心經」を読誦。続いて福山貫首が漢詩で祝辞をした。
 次いで江川管長は東日本大震災で亡くなった住職、檀信徒に哀悼の意を表し、「こういうときこそ仏祖からのお蔭を頂戴し粉骨砕身、仏祖の意に添いたい。曹洞宗は只管打坐、即心是仏を旨とし、もって人々の平和と安寧に満ちた世界に導くことを誓願としている。『虚堂録』に『和気豊年に兆す』とあるように教団の隅々まで和の雰囲気が満ちてこそ実りが期待される。真実の和とは互いに仏性を拝すること。道元禅師は喜心、老心、大心の三心を示している。各位はこのお示しを旨とし任務を遂行されるよう念願する」と垂示した。就任式後、江川管長導師で東日本大震災物故者卒哭忌追善法要が営まれた。
◇佐々木宗務総長演説=大震災で岩手県七カ寺、宮城県三十二カ寺が流出したのでユニットハウス設置を予定している。福島県では五カ寺が避難地域にとどまっている。曹洞宗全体の義捐金は約五億六千万円余に達した。五十三自治体への義捐金寄託は一億百万円。死亡者、被災者への見舞金、見舞品支給を始めた。平成二十二年度一般会計歳入決算額は四十九億九千三百万余で、歳出決算額は四十五億八千八百万円余、差引残高四億五百五十万円余。震災対応のため人権啓発研修会は九管区全てで開催を中止。僧堂人権学習会、寺族中央集会、梅花流全国奉詠大会(奉詠大会は明年五月千葉で開催)も中止する。東北福祉大学に五千万円を支出する。被災者に心のケアの活動を長期に展開する。檀信徒意識調査について本年度は予備調査とし次年度に実施する。
◇会派代表質問
 横井真之有道会代表質問。括弧内は宗務総長答弁=震災に対する宗務当局の中期、長期支援のあり方は(宗門一丸となって支援活動を続ける。福島県避難地には放射能測定機百台を貸し出し、さらに五十台を予定)。宗門内外にSVA=シャンティ国際ボランティア会、青年会、婦人会が支援活動をしているが災害対策本部を一括できないか(宗門独自のボランティア設立は時間がかかり、組織の一元化は困難)。被災役場で貴重な情報が流出した。宗務庁の分散を考えてはどうか(リスク分散を研究する)。宗議会宗費三カ月辞退が補正予算に盛り込まれた。職員給料の削減は?(役職員と考えたい)。現行選挙制度は系別二名連記制で、選挙の自由に反している(両大本山を擁する本宗の特殊性から現行を尊重する。環境が整えば選挙制度専門部会設置を検討する)
 岡芳雄總和会代表質問、括弧内は宗務総長答弁=寺院改革ベスト5は、1「生き方を教えて」、2「寺を開放して」、3「僧侶は行いを正せ」(21世紀の仏教を考える会2000)で、仏教への期待がうかがえる。曹洞宗総合研究センターの調査でも、寺は葬儀だけでなく人を救う仏教であり、心の支えになってほしい、とある。教育基本法が改正され、宗教教育にもっと力をの声がある。宗教教育にどう取り組むか(企画委員会で検討する)。
◇議案採決可否(二十三日)
 二十日の宗務総長演説後、
・・・

 

以降は新聞をご覧ください

 

 

東京矯正管区教誨師研修会長野大会
きづこう


体験に基づく発表と討議が行われた教誨師研修会=6月22日、長野県松本市


 

いのちの尊厳

 第五十五回東京矯正管区教誨師研修会が「きづこう いのちの尊厳」を主題、「生きる喜びに目覚める」を副題に六月二十二、二十三の二日間、長野県松本市のホテルで開かれた。主催は財団法人全国教誨師連盟と東京矯正管区教誨師連盟、長野県教誨師会で、参加者は一都三県に茨城、群馬、静岡、山梨、新潟、栃木、長野の各県から教誨師二百二十九人に施設職員六十八人、財団法人JKAによる「オートレース公益資金」の補助を受けて行われた。
 二十二日の大会式典では、大会委員長の旭道寛長野県教誨師会会長が開式のことばを述べ、君が代斉唱に続いて、東日本大震災犠牲者と過去一年間の物故教誨師に黙祷をささげた。大会長の近藤哲城東京矯正管区教誨師連盟会長が式辞を述べ、大谷光真全国教誨師連盟総裁のメッセージが平野俊興同連盟理事長より紹介され、室井誠一東京矯正管区長の挨拶の後、功労者の表彰と感謝状の贈呈が行われた。次いで、三浦守法務省矯正局長の祝辞が代読され、大会副委員長の三戸部壽行長野県教誨師会副会長の閉式のことばで式典を終えた。
 研究討議に移り、第一部「高齢受刑者に対する教誨」では栃木県・黒羽刑務所教誨師の堀江真澄師(曹洞宗)が発題、同刑務所統括矯正処遇官の谷敏昭氏が助言した。堀江師は、経典を教誨師に借りて学んだ還暦の受刑者が、出所後、六年間の修行を経て地方の寺の住職となった例を挙げ、気づきの大切さを語った。
 第二部「長期受刑者に対する教誨」では、千葉刑務所教誨師の宮崎栄樹師(真言宗豊山派)が発題、同刑務所首席矯正処遇官の加川幸宏氏が助言した。十五年間教誨師を務め保育園園長として「里山保育」での幼児教育も行っている宮崎師は、教誨について次のように語った。
 私に敵意があると受刑者に思われたら教誨はできない。逆に、彼らにおもねりを感じさせても同じで、「あなたは悪くない」と言われても警戒されるだけだ。罪意識が強いほど、罪が簡単に許されるとは思っていない。
 受刑者を免責できるのは被害者かその家族だ。教誨師は受刑者を許さず、責めず、被害者に「この人に謝られたら許すしかない」と思われるような人になってもらうこと、長期の生活を通して、反省と自己発見、変身を促すことである。
 宮崎師は、受刑者によって教誨師の言葉が引き出されることがあると言う。教誨の場では、受刑者に向けて語っている自分を見ているもう一人の自分がいて、どんな反応が生まれるのか注目しているとも語った。その意味では、宗教者にとって教誨の場は一つの修行でもあるのだろう。
 第三部は「女子受刑者に対する教誨」で、栃木刑務所教誨師の松濤孝佳師(浄土宗)が発題、同刑務所統括矯正処遇官の岡野裕氏が助言した。
 女子刑務所は様々な罪状や刑期の受刑者が一箇所に収容されているので、・・・

 

 

以降は新聞をご覧ください

 

<2面>

  • バチカン・WCC・WEA
    「改宗」問題で共通指針

  • 中国が楽山司教を叙階
    ローマ教皇庁の同意なし

 

<3面>


  • 宗教教誨師15年を回顧する
    宮崎県宗教者懇話会会長・曹洞宗帝釈寺東堂美原道輝師に聞く
    祈りを忘れ正しさを失くした

<4面>


  • 足立大進円覚寺前管長講演
    聖こそ知体徳育の基
    鎌 倉

  • 「生死を超える物語」展
    デジタル画像閲覧も
    龍谷大学

<5面>


  • 日本仏教鑽仰会の東京お盆まつり
    東日本大震災新盆法要を厳修

  • 第33回埼玉県佛教徒大会を開催
    川澄高幡不動尊貫主が講演

 

<6面>

  • 人映画・黄色い星の子供たち
    パリのユダヤ人一斉検挙事件
クョスコニョ    [1] 
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