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社説
  平成23年9月20日号
   

日本宗教学会第70回学術大会
宗教の創る絆の意義
可能性探る公開シンポ


 

 

関西学院大学で開かれた日本宗教学会公開シンポジウム=9月2日

 

 

日本宗教学会(島薗進会長)の第七十回学術大会が九月二日から四日までの三日間、兵庫県西宮市の関西学院大学で開かれ、二日には開会式の後、公開シンポジウム「宗教の創りだす絆―信仰による交わりの意義と可能性」が開催された。無縁社会の広がりや東日本大震災の被災者支援における宗教の役割、またグローバル化に伴い複雑化する日本の宗教事情などを踏まえ活発な議論が交わされた。

 冒頭、司会の對馬路人関西学院大学教授は、賀川豊彦が神戸で始めた社会活動に関西学院大学の学生たちが多く参加したことや阪神・淡路大震災で同大学が被災した体験に触れ、デュルケムが言った「宗教の本質は連帯、絆を創りだす力である」という古典的なテーマを見直したいと語った。また、現代の宗教は組織や教団との結びつきが弱まり、個人の霊性開発を目指す宗教のプライベート化が特徴だが、一方で競争社会の中で無縁化が進み、グローバル化による違う宗教環境の中で孤立化する状況が人々を苦しめているとし、そこに宗教の課題、可能性があるのではないか、と問題提起した。
 最初に、中道基夫関西学院大学神学部准教授は、キリスト教宣教学の視点から、宗教の壁を超えた絆の可能性について次のように語った。
 宣教の神学は他宗教への理解と連動して変化してきた。「教会の外に救いはない」とする特殊主義から始まり、次第に「救いの恵みは教会の外にもある」とする包括主義へと移り、神の存在は多様に具現化されるという多元主義の時代となった。キリスト教に示されている神の救いの意志は、他宗教の中にも普遍的に示されている、との理解が進んだのである。
 宗教を超えて絆を結んでいくためには、その絆の根拠を見直し、他宗教との協同作業の中で開放性を獲得していくことが必要である。また、宗教間の対話は真理ではなく、人間を含む自然の痛みと悲しみにすべきで、そのため人間・自然を中心とした神学、宗教学の構築が求められ、そこでは「希望」がキーワードになる。
 次に、超宗教のネットワークで大阪・西成区の釜ケ崎(通称)のホームレスや引きこもりなどにかかわっている金光教羽曳野教会長の渡辺順一氏が、「繋がり喪失の時代における宗教運動の課題」と題して次のように発表した。
 釜ケ崎で活動している宗教者はキリスト教が圧倒的で、それ以外は少ない。生活保護者が増え高齢化が進んでいる釜ケ崎は、かつての労働の街から福祉の街へと変わり、死や葬送、埋骨などが魂の問題として浮上してきている。彼らはふるさとでは神社や寺の
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以降は新聞をご覧ください

 

 

第62回全国敬神婦人大会
若い世代の人材発掘を


祝辞を述べる北白川道久神社本庁統理。左から4人目が北白川慶子全国敬神婦人連合会会長=9月6日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京


 

第六十二回全国敬神婦人大会東京大会が九月六日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で会員千二百五人が全国各地より参集し盛大に開催された。第一部は大会式典・議事。第二部は平野啓子氏の記念公演「語り部 平野啓子『古事記』語り」。来年度大会は京都で十月三十一日に開催される。
 開会の辞、国歌斉唱、敬神生活の綱領唱和と開式儀礼ののち北白川慶子全国敬神婦人連合会会長が式辞した。北白川会長は「東京は徳川家康が江戸幕府を開いてから世界有数の都市になるまで長い歴史を有し、政治・経済・文化の中心で情報の発信地でもある。世界遺産に登録された小笠原諸島、完成間近となった東京スカイツリーなど豊かな環境を有している」と紹介。東日大震災に触れ、「家族の絆や地域社会での結び付きが改めて見直されている。豊かな家庭の構築、鎮守の森からの地域づくり、福祉増進活動など女性の立場からひたむきに活動を続けてきた本会の担うべき務めは重大さを増している」と使命の再確認を求めた。
 続いて北白川道久神社本庁統理が祝辞。北白川統理は「貴会は昭和二十三年の設立以来、女性ならではのきめ細かな心遣いで家庭祭祀、家庭教育の充実を図り、更には難病で苦しむ方々に救済活動を中心とする社会福祉活動を続けてきた。皇居一般参賀では国旗の小旗を作製し、国民意識の向上に大きく貢献してきた」と諸活動に敬意を表した。大震災後の被災地における公徳心に触れ「戦後教育で育まれた自己犠牲、公への奉仕精神の大切さが見直された。家庭祭祀の振興や地域社会の福祉増進に寄与してきた貴会の取り組みは重要である」と祝辞した。
 次に鷹司尚武神宮大宮司が登壇。鷹司大宮司は「式年遷宮の準備は順調に進んでいる。明年三月は立柱祭(りっちゅうさい)、御形祭(ごぎょうさい)が斎行され、四月には式年遷宮の意義を学ぶ『遷宮館』がオープンする。遷宮募財は厳しい経済状況下であるが早々に目標額を達成できた。我が国最大の重儀である式年遷宮が無事斎行されるように一同精励努めていく。皆様のお力添えをお願いしたい」と述べた。
 引き続き平岩昌利東京都神社庁長による歓迎の辞。平岩庁長は当会が取り組んでいるハンセン病への援護助成に絞って話した。「東村山市の多摩全生園では、入院患者の守り神であった園内永代神社が占領政策によって廃止されたが、昭和三十四年に復活し、毎年多くの会員が例祭を斎行している。青森県国立松丘保養所内弥広神社では昭和四十五年以来会員多数参加しての例祭を欠かしていない。静岡県御殿場市の駿河療養所には駿河神社を創建するなど、多くの功績がある。しかし世間はもとより神社界にも知られていないので、
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以降は新聞をご覧ください

 

<2面>


  • 米同時多発テロ10周年
    キリスト教指導者が追悼声明

  • 「南半球英国国教会共同体」代表団
    中国で「宗教の自由」協議

 

<3面>

  • 信教の自由と人権秋季シンポ
    チベット・ウイグル・モンゴルに宗教の自由を!
    3民族連携で中国に民主化圧力

<4面>

  • 東日本大震災犠牲者慰霊
    悲母観世音菩薩像鑿入れ式
    身延山久遠寺

  • NGO緑の協力隊・関西澤井隊
    モンゴルで植樹と慰霊

<5面>

  • 王貞治氏ら「共生」語る
    増上寺で法然セミナー2011

  • 千葉県戦没者追悼式
    英霊の遺志語り継げよ

<6面>

  • 土真宗本願寺派称讃寺 瑞田信弘住職
    死について語り合える僧侶に
クョスコニョ    [1] 
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