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平成23年10月20日号[天地] |
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楽しい秋祭りも氏子たちが支えている。一週間ほど前から準備を始めた。神輿を取り出し、飾りを付ける。幟や旗竿、提灯なども仕舞う所が決まっていて、手伝いながら覚えていく。神饌の揃え方、供え方も同じだ。人手がいるのは注連縄作り。鳥居に懸ける太い注連縄は、五人がかりでなう。細い注連縄は一人でなう。子供の頃、父の手付きを見ながら縄をなったのを思い出す。注連縄用のわらは氏子の農家が用意し、乾燥させている▼祭りの翌日には、後片付けをする。神輿の飾りを外し、新聞紙に包んで段ボール箱に仕舞う。提灯を外してきて、虫除けを入れ、箱に入れる。幟は十分に乾かしてから、取り込む。毎年のことなので、複雑な作業も意外とスムーズに進む▼合併で市になったのだが、祭りは昔の町の単位で行われる。祭りの一週間後に旧町民の運動会があったが、以前は祭りの翌日に、神社に隣接したグラウンドで行われていた。宵祭りを含め三日間、町民交流を楽しんでいたことになる▼その町民運動会。毎年のように継続か廃止かでもめる。体育委員になると選手集めに苦労するので、やめたい気持ちも分からないではないが、結局、全町民が集える機会がなくなるからとの理由で続けられている▼しかし、会場の中学校が再来年には廃校となる。それを機に、廃止論が優勢になるのではないか心配だ。
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