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平成23年11月5日号[天地] |
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天地子も参加している農事組合法人では、二十三町ほどの圃場で酒米と小麦、大豆を生産している。日常的に約十人が作業しているので何かと頼りにされ、毎年、町の文化祭に店を出し、うどんと黒豆の赤飯、枝豆など売っている▼前日まで、男たちは飼料米の刈り取りと出荷で大忙し。補助金がいいので、ニワトリの餌になる米も二町ほど作っている。普通の米より大粒で稲の背丈も高い。自家用の乾燥機で乾燥し、もみすり機でいがいがを取った後、袋詰めにして軽トラに積み、養鶏場へ運ぶ。ニワトリは内臓に砂袋を持っているので、もみのまま食べる▼大変なのは二十五キロ詰めの袋を五袋×六段に軽トラに積み上げる作業。午前中は元気よくやっていたのだが、午後になると腕の筋肉が悲鳴を上げ始め、袋を持ち上げるのがつらくなる。主力が七十代なので、腰に無理が利かない。こちらも六十代と若くはないのだが、力仕事が回ってくる▼一方、女性たちは店で売る商品作り。農協からプロパンと大釜を借りて、大量のだし汁と黒豆赤飯を作る。うどん玉は五百個、評判のいい業者から仕入れる。枝豆は枝からちぎり袋詰めにした。にぎやかにおしゃべりしながら……。農産物に付加価値をつけるには女性の力が欠かせない、と営農の講習会で習ったことを実感する。
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