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平成23年11月20日号[天地] |
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圓教寺のある姫路は、世界遺産に登録された姫路城で有名だ。白鷺城と称えられる国宝の天守は、平成二十六年まで修復中。ここに、二代将軍徳川秀忠の妻・江の娘、千姫が住んでいた。戦国一の美女とうたわれた祖母お市の方に、江の娘の中で最もよく似ていたという▼夏の陣で炎上した大坂城から救い出された豊臣秀頼の妻・千姫は、江戸に帰る途中、桑名城主・本多忠政の子・忠刻(ただとき)に見染められる。千姫も忠刻に引かれ、家康は千姫に対する負い目から結婚を認めた▼桑名城に嫁いだ千姫は、本多家が一六一七年に播磨姫路に移封となったことで姫路城へ。西の丸が、千姫の化粧料十万石で造成された。千姫は、長女の勝姫、長男の幸千代を授かる。ところが、幸千代は三歳で亡くなってしまい、その後は流産が続いた。さらに、夫に続いて江も没し、失意の千姫は勝姫と江戸城に戻り、出家してしまう▼秀頼と千姫との間に子はいなかったが、秀頼と側室との間に一男一女がいた。男児は斬首されたが、奈阿姫は千姫の必死の嘆願で助けられ、千姫の養女となる。後に奈阿姫は鎌倉の東慶寺に入って出家し、同寺の二十世住持天秀尼となった。ちなみに、東慶寺は幕府公認の女の駆け込み寺だ▼鎌倉の紅葉はこれから。東慶寺を訪れた際には、江の没後のゆかりの女性たちにも思いを馳せたい。
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