御用始めと賀詞交歓会 四表の静謐を祈ろう 被災者と苦悩分かち合い 日蓮宗
年頭の挨拶をする内野日総日蓮宗管長=1月10日、東京・池上の日蓮宗宗務院
日蓮宗宗門の御用始めと賀詞交歓会が一月十日、東京・池上の日蓮宗宗務院で内局役員、日蓮宗総本山身延山久遠寺役員、大本山・本山役員、宗会議員、宗務所長、法華一乗会の国会議員、立正大学、業者ら三百人が参集し開催された。
内野日総日蓮宗管長(祖山・総本山身延山久遠寺法主)導師による法味言上ののち内野管長が年頭の挨拶をした。内野管長は東日本大震災に触れ「被災地では世界中が絶賛するほどの結束力で大震災を克服しようとしている。これは日本人が大切にしてきた絆である。国内だけでなく世界中から寄せられた温かい物資・救援支援も絆といえる。日蓮聖人は立正安国論で『汝須(すべから)く一身の安堵を思はば、先ず四表(しひょう、東西南北)の静謐(せいひつ)を祈らん者か』と示している。私たち一人一人が異体同心となって仏国土を顕現せねばならない。これは被災者の苦悩を私たちの苦悩として克服していくことであり、まさに共に生き、共に栄える立正安国の顕現である。震災犠牲者の諸霊のご冥福と被災者にお見舞い申し上げ、一日も早い復旧・復興を祈る」と挨拶をした。 賀詞交歓会に移り、渡邊照敏宗務総長は「大地震発生直後から寺院、教会、結社、檀信徒に義捐金をお願いしたところ五億六千万円以上が集まり、すでに被災地に届けた。しかし現地復興までには長い期間と膨大な費用が掛かる、と報道されている。宗門は義捐金を配布しただけで支援を終わりにしない。これから長い支援が必要だ。そこで宗門運動の中に災害復興支援活動を組み入れた。今、宗門運動は二期の育成活動期間に入っている。これにも力を込めて邁進していく所存だ。昨年十二月、内局の改造をした。新体制のもと異体同心をもって取り組む」と決意と抱負を述べた。 渡邊宗務総長、宗会を代表して川久保昌耕宗会議長、宗務所長を代表して石井隆康東京南部宗務所長の三師がヨイショの掛け声に合わせ酒樽の鏡を割った。 乾杯をして祝会となり各機関の挨拶が続いた。井上瑞雄身延山久遠寺総務は「二月二十一日、宗門として震災犠牲者一周忌法要を・・・
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第36回冬季全国氷彫刻展 龍の作品7点と多く 明治神宮
一月十四、十五の両日、明治神宮(中島精太郎宮司、東京・代々木)の参道において全日本氷彫創美会主催、明治神宮協力、全日本司厨士協会と東京都氷雪業生活衛生同業組合後援による「第三十六回明治神宮奉納 冬季全国氷彫刻展」が開催された。 本殿に至る参道脇には三十点の作品が陳列され初詣客を迎えた。今年の干支は「辰」。龍に因んだ作品は模範彫刻「春壽」(制作・清水氷彫美術)をはじめ「輝國龍」「青龍群」「翔龍」「竜騎士」など七点を数えた。 全日本氷彫創美会大賞・明治神宮賞には東京都支部の平田浩一氏(ホテルニューオータニ東京)の作品「鳳凰の舞」が受賞した。全日本氷彫創美会会長賞・明治神宮賞には埼玉県支部の木村裕昭氏(浦和ロイヤルパインズホテル)の「鳳飛神力」が選ばれた。 明治神宮は正月三が日から二週間経っても初詣客が途切れることがない。破魔矢を購入し胸に抱いて帰途につく欧米人の姿もちらほら。氷彫刻を鑑賞する初詣客から「精密」「圧巻」「豪快」「美技」と讃美の声が続いた。作品をカメラに収める人、作品をバックにカメラに収まる人、歓声を上げる人で作品の周りは人だかりの光景となった。 明治神宮では本年七月三十日が明治天皇百年祭に当たることから、・・・
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<2面>
- キリスト教一致祈祷週間
教皇が夕べの祈り
- 米国の保守的長老派
新教派「ECO」を発足
<3-4面>
- 本紙講演会
「浄土思想と平泉文化」中尊寺貫首 山田俊和 平泉が世界文化遺産に登録 仏のいる清浄国土への憧れ 敵味方の別なく極楽往生を 金色堂の六地蔵に願い託し
<5面>
- 鐵砲洲稲荷神社で寒中水浴大会
冷水に浸かり祓戸大神唱える
- 第1回平和意見交換会
宗門は脱原発表明を NIPN
<6面>
- 不活動宗教法人対策会議 文化庁
- 四條司家包丁初め・俎開き式
飛龍願い竜門の鯉を奉納
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