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社説
  平成24年6月20日号
   

京都で伝統宗教シンポジウム
知恵と祈りで自然との共生を
天台宗・真言宗・神社本庁が主催


 

 

(左から)半田孝淳天台座主、松長有慶総本山金剛峯寺座主、田中恆清神社本庁総長
=6月2日、京都市内のホテル

 

 

 天台宗と真言宗、神社本庁が主催する伝統宗教シンポジウム「宗教と環境 ―自然との共生― 」が六月二日、京都市内のホテルで開催された。山本良一東京大学名誉教授の基調講演に続いて、竹村牧男東洋大学学長がコーディネーターとなり、天台宗の小林祖承毘沙門堂門跡執事長、真言宗の村上保壽高野山真言宗教学部長、神道の櫻井治男皇學館大学教授の間でパネルディスカッションが行われ、最後に、半田孝淳天台座主、松長有慶総本山金剛峯寺座主、田中恆清神社本庁総長により共同提言が発表された。

 最初に実行委員長の庄野光昭宗務総長が挨拶、「伝統宗教の知恵と祈りを生かせば、世界の人たちと共に自然と共生することは不可能ではない」と語り、山本名誉教授が次のように基調講演した。
 欲望を無制限に拡大する近代資本主義が世界に広まった結果、地球規模で非常に深刻な環境問題を起こしている。我々は新しい資本主義、文明を考えなければならない。それは、空気や水、森などの自然を大切にする自然資本主義であり、環境汚染や枯渇する資源の浪費には多額の罰金・税金を課すものである。
 プロテスタンティズムの倫理に匹敵するエコロジー神学の倫理が必要で、自然と共生する知恵が蓄積されている世界の伝統宗教が、宗教・宗派を超えて連携することが必要だ。
 今、地球は大きな気候変動に見舞われており、その最大の要因である温室効果ガスは放出をやめても千年は減らないとされ、私は科学者の良心に従って『温暖化地獄』などの著書を出して警告している。地球温暖化の原因について激しい論争が展開されたが、圧倒的多数の科学者は、温室効果ガスが主原因だとしている。
 既に地球の表面温度は産業革命当時から0・74℃上昇している。これが2℃になると危機的なのだが、米国や中国を含む温暖化ガス排出規制条約の発効は二〇二〇年に先延ばしされた。気温上昇による食糧不足などで戦争が発生する恐れがある。
 温暖化は豪雨、熱波、台風、竜巻、旱魃など気象を狂暴化させる。南極や北極の氷河は一年に二千億トンの速さで失われ、海面が上昇している。氷河が失われると太陽光の反射が減り、北極が温暖化すると、アラスカやシベリアのツンドラが溶け、二酸化炭素の二十倍の温暖化効果があるメタンガスが発生する。さらに、北極圏の寒気が南下するため、北米大陸東部、東アジアの冬の寒さが厳しくなる。人類が放出する二酸化炭素の三割は海が吸収するので、海が酸性化し、海洋生物に影響を与えている。これらにより、二〇五〇年には地獄の五丁目に至り、一七年までに徹底した対策を取らなければ、引き返し不可能の地点を超える。
 地球三十八億年の歴史を見ると、実に幸運な太陽系の地球に生まれ、生命に精神が宿り、
・・・

 

以降は新聞をご覧ください

梅花流創立60周年記念奉讃大会
1万3000人の詠歌十方世界届く


梅花流創立60周年記念奉讃大会=5月29、30日、千葉・幕張メッセ・イベントホール

 

 

 

 「梅花流創立六十周年記念奉讃大会〜とどけこの誓願 詠讃歌にのせて〜」(大会総裁=福山諦法曹洞宗管長・大本山永平寺貫首、大会名誉総裁=江川辰三大本山總持寺貫首、大会長=佐々木孝一宗務総長)が五月二十九、三十日、千葉・幕張メッセ・イベントホールで一万三千人の講員が全国から参会し盛大に挙行された。講員は地区・宗務所ごとに登壇し練習を積み重ねてきた成果を披露、折しも東日本大震災被災物故者及び梅花講員物故者追悼法要ともなり、会場はいのち尊しとの思いを深めると共に祈りの大会となった。
 正面ステージ中央に本尊・釈迦如来像、右脇に道元禅師像、左脇に瑩山禅師像が奉安された祭壇。齋藤裕道副大会長が開会を宣すると天井から散華。舞い降りる華にライトが当たると、その輝きの美しさに会場から歓声が上がった。
 代表檀信徒により灯と花が供えられ宝前が荘厳されると福山管長、江川貫首両禅師が入堂、福山管長大導師による「第一部法要」の記念法要が開始となった。そのなかで大聖釈迦牟尼如来と「うちまかせ心も身をも永平寺 浮世のちりはあとかたもなし南無道元禅師」「ひたすらにかける願いはあらたかや玉の台に紫の雲南無瑩山禅師」と両禅師の徳を讃える詠歌が奉詠され記念法要の勤めを終えた。第二法要は江川貫首大導師による「東日本大震災被災物故者及び梅花講員物故者追悼法要」。大導師が拈香法語を奉読し、次いで追善供養御詠歌が奉詠された。
 法要厳修後、福山管長は「梅花流詠讃歌は道元禅師七百回大遠忌を期してより六十年の節目となった。梅花流が今日の隆昌を迎えられたのは先人のたゆまない努力の賜物で敬意と感謝の誠を捧げる。詠讃歌の唱えを通じ釈迦牟尼如来、道元禅師、瑩山禅師の教えを学び実践していく、これが講員の誓いである。この誓いを基に一人ひとりが姿勢を正し心に余念を挟まず詠道に徹する姿は仏道そのものであり誠に厳かで尊い。これこそ自身はもとより周囲の人々を安心に導く慈悲行に繋がっていく。この大会は東日本大震災で亡くなられた方々の供養と祈りの真心を捧げる集いである。詠唱の響きが十方世界に響くよう祈念する」と垂示、第一部法要を終えた。また本大会案内冊子に江川貫首の「調身、調息、調心を心掛けて自他を利する行に勤しむよう念願する。詠讃歌を唱え諸仏・諸菩薩の加護を願い共に新しい国造りの心の糧としてもらいたい」との挨拶文が掲載された。
 第二部「記念式典」。高野山真言宗(高野山金剛講総本部)、真言宗豊山派(豊山流大師講)、真言宗智山派(密厳流遍照講)、天台宗(叡山講福聚教会)ら各流派来賓が紹介された。佐々木宗務総長が大会長として「私は宗務総長就任時、・・・

 

<2面>

  • スンニ派とシーア派の衝突拡大
    中東各地で宗教戦争の様相

  • ワシントンでG8宗教指導者サミット
    主要国首脳会議に宣言文を提出

 

 

<3面>

  • 「宗教と環境」パネルディスカッション
    伝統宗教の力で自然との共生を
    超宗教の連携で環境問題に対応

  • 『平家物語』34
    九州で追い詰められる平家

<4面>

  • 「水晶殿」改修竣工式
    天与の景勝を一望に
    世界救世教

  • 浄土宗芸術家協会演奏会
    500人が和洋音楽を堪能
    増上寺

<5面>

  • 仏教伝来謝恩碑建立40年訪韓団
    百済の恩誼千載に忘るべからず
    国柱会

  • 築地本願寺仏教婦人会が研修旅行
    蘭華寺と西方寺を訪問

<6面>

  • 人・下谷神社宮司 阿部明徳師
    被災地に心の拠り所を
クョスコニョ    [1] 
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