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社説
  平成24年7月5日号
   

癌封じ夏祭りの「竹供養」
賑わう南都七大寺の大安寺
健康長寿の光仁天皇にちなみ


 

 

大安寺本堂で営まれたがん封じの祈祷=6月23日、奈良市

 

 光仁天皇は天智天皇の孫で、六十二歳で即位し七十一歳まで在位していた。当時としては健康で長寿の天皇である。その光仁天皇が白壁王と称した若い時代、在野の無聊を慰めるため、大安寺をたびたび訪れ、竹で酒を温めて飲む「林間酒を温める」風流を楽しんでいた。それが長寿につながったと考えられ、竹の酒の薬効で悪病、難病が封じられるという話が生まれたのである。
 光仁天皇の一周忌は桓武天皇によって大安寺で営まれていたが、中世以後、途絶えていたのを清晃師が復活させた。一月二十三日の御忌法要「光仁会」は別称「癌封じささ酒祭り」で、長寿の光仁天皇にあやかりたいとの人々の思いから、次第に今のような形になってきた。寺に伝わる物語に健康を願う人々の思いが合わさって生まれた行事と言えよう。
 同寺の境内には竹林がある。古来中国では、陰暦五月十三日(六月二十三日ごろ)を竹酔日あるいは竹迷日、竜生日、竹誕日、竹供養と称し、この日に竹を植えればよく育つとされる。その故事にちなみ、同寺では六月二十三日に「竹供養」と「癌封じ夏祭り」を行っている。
 当日、本堂では早朝からがん封じの祈祷が行われ、境内では、竹を切った杯を手にした参拝者に、天平時代の衣装や浴衣姿の笹娘が、大安寺名物の笹酒を振る舞っていた。竹のエキスがにじみ出た笹酒はうまいと参拝者に好評だ。同時に飲酒運転禁止のチラシも配られ、警官が安全運転を呼び掛けていた。

 

             境内では笹酒が振る舞われていた

 


 しめ縄が張られた竹林の前では竹供養の儀があり、参拝者は演奏会など多彩な催しを楽しみ、竹林を散策し、軒を並べた出店で土産物を買い、アジサイの咲く庭で憩いの時を過ごしていた。
 今では日本人の男性の二人に一人、女性の三人に一人ががんにかかる時代で、死亡原因の30%を占め第一位。それだけに、がん封じへの願いは強い。最近はがんを防ぐためというより、術後の順調な回復を願う参拝者も増えているという。
 大安寺は、聖徳太子が平群(現大和郡山市)に建てた熊凝精舎(くまごりしょうじゃ)がその草創とされる。大安寺の「資材帳」によれば、病床の聖徳太子が田村皇子(後の舒明天皇)に、熊凝精舎を本格的な寺院にするよう告げ、舒明天皇は百済川のほとりに百済大寺を建てた。その後、藤原京に遷され高市大寺となり、さらに大官大寺と改称され、平城京遷都で現在の地に遷り、大安寺となった。
 大安寺は南都七大寺の一つで、
・・・

 

以降は新聞をご覧ください

参拝者が増えた松尾大社
昨年発見の神像が人気
京 都


                   参詣者で賑わう松尾大社

 

 京都の名勝地、嵐山にほど近い松尾大社(同市西京区)は最近、時期を問わず参詣者が多くなったと注目されている。昨年発見された、京都最古の神社ならではの木製神像や豪快な石組みを配した庭園の拝観コースが人気の的だ。
 神像に関しては先ごろ、京都産業大学で開かれたシンポジウム「神々の京都」でも取り上げられ、伊東史朗・和歌山県立博物館長が講演。「現代まで続く敬いと畏れの心が神像の姿に反映している」などと論じた。
 昨夏、松尾大社で多量に発見された神像の中には、服装が唐装や和装で、笑う表情の像もあった。唐装は中国風の装束で、神像が仏教の吉祥天や弁財天などに見られる服装をしているかどうか、伊東氏は詳しく調べたという。
 女神像の像底にあった墨書は仏像の銘文に倣っており、仏像で使う言葉を援用したのでは、と同氏は見る。
 江戸時代の図面によれば、松尾大社の背後の松尾山にある神宮寺には、二つのお堂が並び、そこに神像と仏像が祀られていた。かつてこの仏像と並んで置かれていたのが、同大社の神像館に展示されている重要文化財の三神像(男神二体、女神一体)なのだろう。
 山頂にある巨岩に神が降臨すると、人間はその神を山の下へ移そうとし、迎えるために神宮寺を建て、まずは仏像を作った。次に神像を制作し、その上で両方を配置したというのが伊東氏の説だ。
 松尾大社は、古代の京都で活躍した渡来人の足跡を色濃く残すところでもある。京都・東山の八坂神社が八坂氏ゆかりの神社なら、西端の同大社は渡来グループの中でも特に大きな勢力を誇った秦氏の神社にほかならない。
 秦氏は四世紀から六世紀にかけて、韓半島から大挙して入植。畿内、山城葛野郡に住み付き、長岡京、平安京の造営に貢献した。その秦一族の氏神として祀られたのが松尾大社の起こりである。
 鎌倉、室町時代以降は、秦氏の技術に由来する醸造の祖神として崇敬を集めた。現在は洛西地域の総氏神として、約十万戸の氏子を擁する。五穀豊穣を祈って七月十五日に行われる「御田祭(おんださい)」は六百年以上前の・・・

 

<2面>

  • エジプト大統領にモルシ氏
    軍との関係が焦点に

  • WCC国際関係教会委員会
    中国の現状を把握

 

 

<3面>

  • 古事記ゆかりの飛鳥を歩く
    万葉の花研究家 片岡寧豊さん
    天武・持統天皇陵から飛鳥寺
    万葉の植物を愛でながら

<4面>

  • 古事記1300年紀記念イベント
    奈良の魅力再発見シンポ
    奈良市

  • 「妙好人」に関する企画展
    ヨーロッパの真宗信者も紹介
    龍谷大学

<5面>

  • 第10回建長寺法話スペシャル
    フレッシュ布教師平易に説く

  • 永代供養塔「ともし碑」
    現代人のニーズに応え評判
    南禅寺

<6面>

  • 映画・LIGHT UP NIPPON
    被災地を照らした花火の奇跡
クョスコニョ    [1] 
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