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社説
  平成24年9月5日号
   

第47回教誨師中央研修会
再犯防止の期待、教誨師に
「木戸に立て」で面接
全国教誨師連盟


 

 

 

開会式で挨拶する三浦守法務省矯正局長。左側椅子席一番奥が平野俊興全国教誨師連盟理事長=8月22日、東京・霞が関の法務省大会議室

 

 公益法人全国教誨師連盟(平野俊興理事長=浄土真宗本願寺派)主催、法務省協賛の第四十七回教誨師中央研修会が東京・霞が関の法務省大会議室で八月二十二日から二十四日までの三日間開催された。三年前よりA施設(犯罪傾向が進んでいない)、B施設(犯罪傾向が進んでいる)、少年院と集団編成別研修を行っており本年は十五の女子刑事施設に所属する教誨師六十五人、聴講者十一人が参加した。なお同連盟事業はオートレース公益資金の補助を受けている。

 開会式で平野理事長は「女性受刑者は窃盗、覚せい剤による犯罪が多い。覚せい剤は男性に利用される部分もあり罪悪感の希薄が生じる。女性は被害者でもあり加害者でもある。女性受刑者の精神的肉体的状況を十分把握した上で教誨することは決して容易ではない。私たちは教えを伝えるよりも相手の心情を聴き取ることが教誨師の役目ではないか」と研修開催の意義を述べた。
 三浦守法務省矯正局長は、矯正行政に尽力している教誨師に謝辞した上で再犯者の犯罪率増加に言及、「再犯者の社会に与える脅威、被害は大きい。再犯防止への取り組みは矯正行政において重要な課題だ。本年七月、犯罪対策閣僚会議で再犯防止に向けた総合対策が決定されたばかり。被収容者の個々の問題に応じた改善指導、矯正教育の強化、社会復帰支援の充実など諸施策を積極的に進めている」と法務省の取り組みを紹介した。
 次いで、鑑別技官、鑑別所長を長く務めてきた青木恒弘龍谷大学矯正保護課程講師が、教誨師が被収容者と信頼関係を構築し、更生に導く方法について、矯正心理学の立場から記念講演。青木講師は参加教誨師をカウンセラー(面接者)とクライエント(対象者、被面接者)に分け、実習を交えながら面接のポイント、技法、座り方などに、次のように語った。
 「相手の話を積極的に受け止めようとする聴き方・アクティブリスニングには七つのポイントがある。@相手に興味をもつA相手のペースに合わせるB相手を否定したり
・・・

 

以降は新聞をご覧ください

神社本庁第14回伝統文化セミナー
先人に学ぶ自然災害と復興



講演する佐伯啓思京都大学教授=8月28日、東京・渋谷区の神社本庁

 

 神社本庁主催の第14回伝統文化セミナー「自然災害と復興〜先人の叡智に学ぶ3〜」が八月二十八日、東京・渋谷区の本庁大講堂で開かれた。佐伯啓思京都大学教授が「東日本大震災と日本人の精神」と題し基調講演し、その後、岡田荘司國學院大學教授と滑C洋プランニングの熊谷航氏を交え、ジャーナリストの山村明義氏の司会で座談会が行われた。
 佐伯教授は、釜石市で被災した知人が、意外に早く届いた支援物資や、建物などの復興に、むしろ疑問を抱いていたことを紹介し、次のように語った。
 物が与えられて復興していくのは、日本の戦後復興と同じで、それはそれでありがたいのだが、肝心な魂、精神の問題が置き去りにされているように思う。復興が問いかけているもう一つの課題は、死者との関係だ。これを作り直さないと、前へ進めない。戦後復興では、経済を優先し、三百二十万人の死者のことを忘れてしまったのが、魂の喪失につながったのではないか。そうではないまちづくりをしたい。
 柳田国男の『遠野物語』に地震で妻を失った男の話がある。男の夢の中で、妻は彼の前に結婚するはずだった男と一緒に歩いていた。妻に「私は向こうでそれなりに幸せだ」と言われ、男は複雑な気持ちになったが、最後にはそれでよかったと思う。死者との和解は宗教の最大のテーマで、それなしに人は満足に生きられない。
 古来からの日本語の自然には、人に恵みを与える四季の移ろいという意味と共に、大災害をもたらす恐ろしいものとの意味があった。それらは本質的に同じもので、区別することはできないから、両方とも受け止めるしかない。そういう意味で、人間も自然の一つなのである。
 自然に対する国民性の違いでは、四川大地震に遭った中国人が泣き叫んでいたのに対して、東日本大震災の被災者は静かに悲しんでいた。石巻市を訪れたルース米大使は、「津波で人の命は奪われたが、魂は奪われていない」と語った。肉体と魂とを分けるのは、ユダヤ・キリスト教の思想である。リスボン大地震に啓発されてカントは、近代科学の基礎となる哲学を・・・

 

<2面>

  • モルシ政権にコプト教会失望
    イスラム指導者が宗教令を発令
    エジプト

  • 「繁栄の福音」に魅せられる
    アフリカのキリスト者

 

 

<3面>

  • 座談会
    鎮守の森で多重防御
    祭りが地域復興の力に

  • 佛教大学が開学100周年
    特別展など記念行事
    京 都

<4面>

  • 全国浄土宗青年会全国大会
    多様な価値認める社会を
    札幌市

  • 川崎大師で第45回夏期講座
    突っ張る私に祈る母の姿

<5面>


  • 第67回全国戦没者追悼式
    慰霊と震災復興の祈り

  • 人・韓国伝統舞踊家・徳島大日寺住職 金昴先さん
    舞踊と仏教で日韓の懸け橋に

<6面>

  • 映画・夢売るふたり
    男と女の夢と希望、そして謎
クョスコニョ    [1] 
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