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社説
  平成24年12月5日・20日号
   

21世紀高野山医療フォーラム
危機の今「生と死」の文化を
宗教者と医療者らが手を結び


 



講演する21世紀高野山医療フォーラムの柳田邦男理事長=11月17日、京都市の会場

 

 

 

 宗教者と医療者らが手を結ぶことにより「生と死」の文化を創ることを目指している二十一世紀高野山医療フォーラム(柳田邦男理事長)の第九回が、3・11東日本大震災で二万人近い犠牲者が発生し、多くの町が壊滅的な打撃を受けたことから「危機の時代のいのち」をテーマに十一月十七日、京都市左京区の京都勧業館で開かれた。宮城県南三陸町の公立病院内科医長の時に震災に遭遇した菅野武氏や被災地を訪れ長編エッセーを書いている作家の池澤夏樹氏らが講演し、シンポジウムが行われた。

 開会の挨拶をした松長有慶・高野山真言宗管長は「生老病死を四苦とする仏教の苦は、自分の思い通りにならないことを意味する。それをどう克服・順応していくかを医療と宗教のかかわりで探っていきたい」と語った。
 第一部は「震災後の日本〜生きなおす道を求めて〜」。最初に菅野氏が、三日間にわたる必死の患者救済の体験を次のように基調講演した。
 地震に遭遇したのは回診を終え、二階の医局に戻った時で、本棚が倒れ、照明が消えると、非常用電源が作動した。三、四階の入院患者を見回るとけが人はないが、防災無線で大津波警報が届く。チリ地震津波の経験から三階以上への避難が訓練されていたが、揺れの大きさからスタッフは五階への避難を急いだ。身重の妻に無事で五階にいるとメールする。
 津波が押し寄せてきたのは約四十分後。死ぬかもしれないと覚悟して、衛生上、いつもは外している結婚指輪をはめると、看護師らはマジックで腕に名前を書いていた。頭に浮かぶのは「津波てんでんこ」の言い伝え。自分のいのちは自分で守れというのは、そうしないと共倒れになるからで、過剰な悔いを持たせないためだ。
 入院患者百七人のうち救出できた四十二人とスタッフ七十六人、周辺の避難者百人の約二百五十人が五階で身を寄せ合う。医師として何もできない無力感に襲われるなか、思い出したのは、地域医療を始めた頃にで出会った言葉「時に癒やし、しばしば支え、常に慰む」だ。
 エコノミークラス症候群予防のため看護部長の音頭で足踏みし、体を動かして体温の低下も防ぐ。窓の外は、まさにこの世の終わりの光景だったが、五階には略奪や争いはなく、みな協調し合っていた。
 自衛隊のヘリによる救出が始まったのは二日目。私は三日目の朝、最後のヘリで石巻赤十字病院に到着した。後輩医師の車で
・・・

 

以降は新聞をご覧ください

第34回世界連邦宗教者・信仰者大会
施設に「臨床宗教師」派遣を
鎌 倉



 


右から川島秀一、小島美子、鈴木岩弓氏の3氏。左端はコーディネーターの田中恆清氏=11月28日、鎌倉・鶴岡八幡宮直会殿

 

 

 第三十四回世界連邦平和促進全国宗教者・信仰者鎌倉大会(主催・世界連邦日本宗教委員会、協賛・公益財団法人日本宗教連盟、大会長=吉田茂穗鶴岡八幡宮宮司)「歴史に学ぶ〜先人の叡智を未来につなぐ」が十一月二十八日、鎌倉・鶴岡八幡宮直会殿で神社、仏教、教派神道、新宗教、キリスト教各界代表、役員三百五十人あまりが参加して開催された。鎌倉は同地に大本山を置く臨済宗円覚寺派管長、故朝比奈宗源老師が共産主義の脅威から我が国を守らなければならないとの強い信念で宗旨・宗派を超えた平和運動組織、世界連邦運動を提唱・結成させた由緒ある地。本年結成四十五年を迎える。
 祈りの言葉奉唱、黙祷に続き黒住宗道黒住教副教主が開会宣言。吉田大会長が「危急の時にあって重要なことは、歩んだ道程を見つめ直し目指すべき針路を見定め、改めて次の一歩を踏み出すことではないか。その見据えた先にこそ本会の目指す恒久的な世界平和があると確信する」と挨拶した。
 田中恆清実行委員長(石清水八幡宮宮司)挨拶に続き、来賓の芳村正徳日本宗教連盟理事長(神習教教主)が「現在そのあり方が問われている原発とそれによって支えられてきたエネルギー諸問題について、歴史を紐解くことで解決への手掛かりを探すことができるのではないか」と大会に期待を寄せた。
 鈴木岩弓・東北大学大学院文学研究科教授(宗教民俗学、こころの相談室事務局長)が「震災からの復興にみる宗教の力」と題して基調講演。
 鈴木教授は「阪神淡路大震災と東日本大震災における宗教者の被災者への関わり合い方がボランティア、カウンセラー、精神科医のレベルの行動から物資援助のみならず傾聴、斎場での読経、宗教学者の宗教者へのバックアップなどと宗教者が顕在化した」と様変わりを指摘。さらに新概念「臨床宗教師」が創出されるまでの経緯を以下のように解説した。
 「家族・親類・地域から多くの死者を出した生者は位牌・墓・寺院の流出にも遭遇し死者との絆も断絶された。被災地における宗教的ニーズは、宗旨・宗派でなく慰霊・供養の儀礼であり・・・

 

以降は新聞をご覧ください

 

<2面>

  • イスラム色強い憲法草案を採決
    12月15日に国民投票の予定
    エジプト

  • サウジ国王主催の宗教者会議
    社会活動家交えウイーンで開催

 

<3面>

  • 神社本庁主催第15回伝統文化セミナー 岩手県
    東日本大震災の復興と神社
    祭りで人々の心が一つに

<4・5面>

  • 本紙講演会・宗教の自由と人権を考える〜世界を不幸にする中国との付き合い方〜
    ペマ・ギャルポ
    相次ぐチベット僧の焼身抗議
    信教自由の憲法下で宗教弾圧
    直接・間接に周辺国を侵略
    日印協力で中国に対抗する

<6面>

  • 真宗高田派専修寺関東別院で報恩講
    常磐井鸞猷法主が法話
  • 称讃寺で宗祖報恩講法要
    有馬朗人氏が講演

<7面>

  • 伊勢山皇大神宮で新嘗祭を斎行
    全国初の消防協力事業所に
  • 神奈川県神社庁神職大会で討議
    ネットは新教化手段となるか

<8面>

  • 映画・グッモーエビアン!
    Rockな親とまじめ娘
クョスコニョ    [1] 
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