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平成24年4月20日号[天地] |
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息子が卒業した小学校を定年退職した女性校長の講演会に、妻の誘いで行ってみた。彼女の家は農家で、父親はシベリア帰り。三人姉妹で農業の手伝いをしながら育つ。父親は子供たちを平等に愛し、イチゴなども三人にまず一個ずつ渡し、食べ終わるとまた一個ずつ渡したという▼先生になろうと思ったのは小学六年の時、花瓶を割った同級生を、校長先生が叱らず、「物はいつかは壊れるもの、それより君の体や命の方が大事だよ」と言ったのに感動したこと。校長先生は生長の家の信仰を持っていた▼ちなみに私は小学校四年の時、はしごを運んでいて教室の窓ガラスを割り、先生にひどく叱られた。別にそのために先生にならなかったわけではなく、その時慰めてくれた同級生の女子に、淡い初恋をしただけ▼女性校長は大学時代にバレーで知り合った学生と結婚。彼女の両親と同居したので、子供の世話を頼めた。仕事と家庭を両立させるために守ったのは朝食を作り、一緒に食べること。流産の危機を乗り越えて三人の子供に恵まれ、産休の時、生徒たちは家まで来てくれたという▼退職の日、娘さんからの手紙には「目標の女性が母親であることが本当に心強い」とあった。人は家族の中でつくられることを改めて教えられた。
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