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平成24年5月20日号[天地] |
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昨年夏、白壁に赤瓦の鶴ケ城(会津若松城)を見て、この城の雪景色を見てみたいと思い、一月に雪を被った城を見て、城内の桜が満開の城を見たいとの思いが込み上げてきた。満開予報と天気予報を確かめ、四月二十八日に新宿からのバスで会津若松へ。桜の雲に浮かぶ鶴ケ城は、予想に違わず息を呑む美しさだった▼初夏を思わせるさわやかな風を受け、レンタサイクルを走らせる。一月に雪をかき分けて登った松平家墓所も、軽やかに足を運べる。歴代藩主の墓の前に並ぶ大きな碑石が亀の台座に載っていることも分かった▼一月には私だけだった飯盛山も、白虎隊十九士の墓に花を供え、線香を焚いて手を合わせる人が続いていた。白虎隊自刃の地にある少年剣士の石像の上にも桜が満開で、ふもとにある六角三層の会津さざえ堂も、桜に彩られていた▼そこから会津藩の薬草園「御薬園」に向け走っていると、大きな枝垂桜の臨済宗大龍寺が目に留まった。桜を撮るつもりで山門を潜ると、山本家墓所とある。会津藩砲術師範だった山本権八らが眠っているのだ。来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公、新島襄の妻八重の父である。ここのところ八重のことを思い、史料を読んでいるので、導かれたのかもしれない。
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