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平成24年10月20日号[天地] |
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最近、宮内庁書陵部による三次元CGを用いた調査で、大阪府羽曳野市・藤井寺市を中心に広がる古市古墳群の北端にある津堂城山古墳から発掘された斜縁二神四獣鏡と、香川県さぬき市津田町にある岩崎山四号古墳から発掘された同じ銅鏡が、全く同じものであることが判明した。つまり、同じ粘土の型から製造されたものであるという。使われている漢字から、製造地は中国だ。さらに興味深いのは、同じ銅鏡が静岡市清水区にある三池平古墳からも発掘されていることである▼津堂城山古墳は河内平野に出現した最初の前方後円の大王墓で、四世紀後半の築造とされる。さぬき市津田町は瀬戸内海に面した港町で、岩崎山四号墳は、海を見下ろす小高い山の上にある。おそらく、この地方の王が、河内の前方後円墳をまねて築造したのであろう。また、香川県産の石材が畿内の古墳などに使われているという▼ここから見えてくるのは、瀬戸内海から東海に至る海上交通で、西は朝鮮半島から中国に通じていた。河内に築かれた巨大な墳墓には、先進国の中国や朝鮮から船で来訪する使節たちに、日本の力を示す意味合いもあったのだろう▼行基の史跡めぐりで堺を歩いて以来、足が大阪南部に向かうことが多くなった。次は古市古墳群を歩こう。
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