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平成24年12月5日・20日合併号[天地] |
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新島襄と八重が眠る同志社墓地は、京都・東山のふもとにある若王子神社から山を登った所にある。かなりの山道で、息を喘がせながら二十分、木立の中にたくさんの墓石が立っていた。十字架を彫ったキリスト教式の墓が多いが、普通の墓もある▼静養先の大磯で亡くなった上の遺体を、同志社の学生たちが京都に運び、ここに葬ったという。墓碑の字は勝海舟が書いた。近くに八重の兄・山本覚馬の墓もあった▼面白いことに、学生時代に八重を「鵺のようだ」と批判した徳富蘇峰の墓も並んでいる。同志社を中退した蘇峰だが、襄への尊敬の念は生涯変わらず、その最期を看取り、葬儀の日に、八重にかつての非礼を詫びたという▼来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」のせいか、墓には新しい花が供えられ、墓参者が絶えない。襄の墓に頭を垂れ、真剣に祈っている男性がいた。いい場面だと思い写真を撮って、山を下りようとしたところ、ふと見たことのある人だと思い、振り返ると京都の古い友人だった。八重が引き合わせてくれたのだろうか▼徒歩三十分で岡崎の金戒光明寺へ、さらに三十分歩いて新島襄旧邸へ。予約制だが定員に達していないので飛び込みで見ることができた。旅先では小さな好運がうれしい。
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