総計: 1451736  今日: 80  昨日: 301       Home Search SiteMap E-Mail
The Religion News
最新号案内
社説
天地
宗教新聞社講演会
お申し込み
宗教新聞に期待します
訂正記事
 平成26年案内 
 平成25年案内 
 平成24年案内 
 平成23年案内 
 平成22年案内 
 平成21年案内 
 平成20年案内 
 平成19年案内 
 平成18年案内 
 平成17年案内 
 平成16年案内 
 バックナンバ
社説
  平成25年1月1・20日号
   

亡国を知らざるは亡国の兆しなり
宗教者こそ国民啓蒙の先頭に


 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            本紙代表 前田外治

 

 昨年は世界各国が危機に直面し、大転換を余儀なくされた一年でした。
 日本の本質的危機は危機を自覚していないことではないでしょうか。
 一国の政治は、その国民の水準を乗り越える事は出来ないと言われます。
 国民の欲求に政治家が迎合し、衆愚政治に陥って久しい今日、宗教者は欲望だけが肥大化していく国民大衆の代理人であってはなりません。 
 私利私欲に翻弄される国民が権利ばかりを主張し、危機意識を欠いた国家の状態は亡国と言わざるを得ません。
 人道主義(ヒューマニズム)という一見耳触りの良い言葉の背後に唯物無神論的人間観があり、神仏とは相いれない考えであることを宗教者がはっきりと知らしめ、人間一人一人が本来持っている公徳心や思いやりの心、愛とか慈悲といわれる誰もが持ち合わせている人間の本心を引き出し、善悪をはっきりと教えなければなりません。そしてそれを教育に反映させ国民精神の主柱に据えなければなりません。国民大衆を教育するのは宗教者の使命です。
 国益や世界益のため、利己主義を排し、目先の事を犠牲にしても大義を貫いて行くという意志を宗教者が先頭に立って示し、国民を啓蒙していかなければなりません。
 今、日本はぎりぎりの所で踏みと止まっています。年末の政権交代によって、天はまだこの国を見放していないと感じさせられました。亡国の悲劇を思い、宗教者が率先して国家の安定と繁栄のため、また為政者のために祈り、政府、国民を善導するのが、その使命ではないでしょうか。
 多くの識者が日本は母性国家と言われますが、そうであるならば、世界平和実現の為に奉仕し、人類の為に尽くして名実ともに世界の母の国としての天命を果たすべきでないでしょうか。その事によって日本を天が守護するという王道を行く国であって欲しいと願わざるを得ません。その天命を果たす為にも日本は強い国家であらねばなりません。ゆめゆめ中国の覇権主義に騙され、共産主義国家の餌食になってはなりません。
 国から与えてもらう事ばかりを願う国民に対して、国の将来の為何をなすべきかを国民に啓蒙して行かなければなりません。安倍政権が立ったことが真に天佑となれるよう宗教者が国家再興の精神的支柱になって頂きたいと願いながら新年のあいさつにかえさせて頂きます。

 


年頭のご挨拶


神社本庁総長 田中恆清

 

 年頭にあたり、謹んで皇室の弥栄を寿ぎ奉り、新年の祝詞を申上げます。
 本年は愈々第六十二回神宮式年遷宮諸祭及び遷御の儀が斎行されます。日本人の心の故郷たる神宮に是非足をお運び戴き、千三百年続く歴史と伝統、神道の自然観を感じて戴きたいと存じます。
 さて、一昨年発生した東日本大震災による被災地の復興が各地で行われている中、人々が最初に取組んだことの一つに、まつりや伝統芸能の復活があります。未曾有の被害を受けながら、被災地の人々は、まつりを通して神への感謝や周りの人々の幸福を祈る心を忘れてはいませんでした。
 被災神社の復興は被災者の心の支えとなり、被災地復興のため、賑々しくまつりを行うことによって、人々がつながり、心がつながることを、日本人は感得しているのだろうと存じます。我々は、祖先より受け継いできた、地域毎の伝統や文化、また神を崇め感謝する日本人の精神を忘れることなく、次世代へ確実に伝えていかなければなりません。そして、そのための活動を継続して行っていかなければならないものと存じます。
 我国の益々の繁栄を期し、本年も神社界の役割を果たして参りたいと存じますとともに、各宗派宗教の発展と活躍を願い、年頭に当たりましての挨拶と致します。

 


癸巳歳を迎えて

 


法相宗大本山薬師寺 管主 山田法胤

 

 十干の「癸」は、測るという意味があり、種子の中に妊まれた生命体が帽子をかぶった形になり、ムクムクと動いて測れる状態を表し、芽を出す前兆という意味があります。
  十二支の「巳」は旧暦の四月(初夏)に当たり、陰気はすでにかくれ、万物が現れます。旧暦の四月は陽気一色で陰気は全くなく、万物が表面に現れ出るとき、蛇が地中から外に現れ、曲がって尾を垂れた姿に象る字が「巳」歳です。
  この二字を組み合わせて今年を考えると、長年かくれていた間違いの文明が一挙に噴き出る歳ということになります。
  世界の国の政治経済もくるところまで来て、他国のことを考えるゆとりもなく、自己主義になって勝手なことをする国が出てきたり、大自然がものすごいエネルギーを蓄えて、一挙に地上に噴き出すかもしれません。
  良いものが噴き出てくればいいのですが、いずれにしても蛇が冬眠から目覚め、地上に出て脱皮する時です。
  古代は蛇をみたてて山の信仰とし、三輪の神として崇めました。鼠をとることから、米倉を守り稲作民族の福神の宇賀神として崇められ、水上をなめらかに泳ぐなど水に縁があり、弁財天の信仰へもつながりました。
  強い蛇の攻撃する様は男根にも見たてられているし、蜷局を巻く形は堂々とした山や火の炎に見たてられ、生きるものに幸福を与えるという蛇信仰が根強い民間信仰となっています。
  一方では、西洋のアダムとイヴに禁断の実を教えた物語もあり、日本でも村人を困らせる八俣の大蛇の物語もあります。
  両方の意味合いのある巳歳は、何かが起こりそうな予感がする歳であることは、間違いありません。          合掌

クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: 平成25年2月5日号
 次のテキスト: 最後の掲示物です。
 特集
 社是
syaze1
syaze2
syaze3
rn1
space
 -宗教新聞社- The Religion News Copyright (C) 2004 All rights reserved.