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社説
  平成25年4月20日号
   

親鸞聖人の精神受け継ぐ
教如上人400回忌法要とシンポ
東本願寺で教如上人展
京都市

 

 

教如上人400回忌を記念して開かれたシンポジウム=4月4日、京都市の会場

 

 

 真宗大谷派(京都市下京区、本山・東本願寺)では四月一日から六日まで恒例の「春の法要」を行い、今年がちょうど同寺を創立した教如上人(一五五八〜一六一四)の四百回忌に当たることから、その法要も盛大に営んだ。

 関連行事として「教如上人展」や記念シンポジウムを開催し、戦国時代から江戸初期にかけて門信徒とともに各地で精力的に布教活動を展開した同上人の遺徳を偲んだ。
 教如上人は、本願寺十一世・顕如の長男。本拠の大坂・石山本願寺を攻略しようとした織田信長との徹底抗戦を唱えたが、その後、豊臣秀吉の命で宗主を退き、徳川家康から土地を寄進されて東本願寺を創立した。
 阿弥陀堂で史上初めて開かれたという教如展では、「教如上人と本願寺」「教如上人とその家族」「石山合戦」「本願寺退去・継職・退隠」「宗主活動の継続と関ケ原の戦い」「東本願寺創立」のテーマ別に、全国の寺院や門信徒が所有する書画など計約九十点を公開。
 上人を描いた「教如上人寿像」(滋賀県長浜市・五村別院蔵)、信長と和睦したことに悔しさをにじませた文書「教如上人消息」(大谷派蔵)、上人の母を描いた「如春尼影像」(大阪市・慧光寺蔵)などが並んだ。
 その中の「血判阿弥陀如来像」(方便法身尊像、愛知県半田市・浄顕寺蔵)は、阿弥陀如来像の表裏両面に、教如上人を支持した長浜の町衆のものと思われる三百四十二人の署名と血判が捺されている。身命を賭して法義の相続を誓った門徒の思いが伝わる。
 また、「伝教如上人所用蓑」は、上人が使っていたとされる蓑で、岐阜県揖斐川町坂内から滋賀県米原市・長浜市の大谷派二十二寺院によるお講「湯次方(ゆすきほう)」で保管されている貴重な品だ。
 四日に開かれたシンポジウムは、「大谷派なる宗教的精神」がテーマ。教学研究所の箕輪秀邦所長をコーディネーターとし、大谷大学の草野顕之学長、教学研究所の上場顕雄嘱託研究員、大谷大学の安冨信哉名誉教授の三人がパネリストを務めた。
 まず、里雄康意・宗務総長が「戦乱の世において、親鸞聖人から蓮如上人へと一貫する信心為本の伝統を引き継ぎ、宗門成立の根本精神として願われた教如上人の顕彰を行い、改めて東本願寺創立以来の歴史を学び、
・・・

浅草寺で仏生会 花まつり
仏教信仰を新たに


 

浅草寺幼稚園園児による花まつり行事。後方は宝蔵門=4月8日、東京・浅草の浅草寺本堂前

 

四月八日は釈尊誕生を祝う花まつりの日、全国の寺院では仏生会法要、花御堂に奉安された誕生仏に甘茶を灌ぐ灌仏会など多彩な行事が行われた。聖観音宗総本山金龍山浅草寺(浅草寺、清水谷孝尚貫首、東京・浅草)では浅草寺幼稚園園児による花まつり行事、本堂では仏誕図を内陣に奉安し法田光順・観智院住職導師による仏生会法要が厳修された。釈尊は紀元前五世紀の四月八日(旧暦)、現在のネパールのルンビニの花園で誕生した。花まつりは灌仏会、降誕会、浴仏会、龍華会、花会式の別称がある。
 陽光眩しくどこまでも澄み切った青空のもと、参詣者で賑わう同日午前十時の浅草寺境内。多くの外国人観光客が本堂、五重塔にカメラを盛んに向ける。浅草寺幼稚園年長組園児が引く誕生仏を背中に乗せた白象行列は雷門を進発し、仲見世通りを通過し宝蔵門をくぐる。誕生花を頭に飾った園児の愛くるしい行列に参詣者から熱い視線が注がれていた。
 行列は年中・年少組園児、母親、参詣者らが待つ花御堂前に到着。花御堂を囲み園児が花まつりの歌を元気に合唱するとルンビニの花園が再現された。園役員の次に代表園児が誕生仏に甘茶を灌ぎ釈尊の誕生を祝した。
 本堂、参道二カ所には花御堂が設けられ午後三時まで参詣者は甘茶かけをして、釈尊誕生を祝う。甘茶接待に合わせ生花が無料で配布され、長い行列ができていた。
 花まつりに因み清水谷貫首は、信徒向け機関誌「浅草寺」四月号で次のように述べている。
 「お釈迦様は生まれて間もなく『天上天下(てんげ)唯我独尊』、つまり『この世に生きるものにはそれぞれの価値があり、尊いものがある』と宣言されたのです。この宣言のなかにお釈迦様のご一代の教えが込められています。即ちわれわれは本来もっている恤ァになることができる揩ニいう性質、『仏性』を自覚させるためのものといわれているからです。間違っても『自分だけが尊い』などと誤って理解してはなりません。むしろ仏になるべき性質を与えられながら、自分は果して『仏への道』を歩んでいるだろうかと反省することがお釈迦様の宣言におこたえすることになるのではないでしょうか。自分の内面を見つめて人間としての自覚を深めるのがお釈迦様の教えであるからです。『花まつり』はこのような重要な意味をもった・・・

 

<2面>

  • 朝鮮半島の緊張終結を
    WCC総幹事が呼び掛け

  • コプト教徒が7人死亡
    イスラム政権下の宗教迫害か
    エジプト

<3面>

  • 中東史学者・水谷周氏に聞く
    平等な命、助け合いの宗教文化
    内側から考えるイスラームの民主化

<4面>

  • 横濱プロバス倶楽部会計監査 中村 實さんに聞く
    横浜中華街に見る日中近現代史
    中国近代革命の揺籃の地

 

<5面>


  • 真言宗南藏院で大曼荼羅供奉修
    漆芸画家・勝正弘氏が奉納
    東京・板橋

  • 人・「桜、ふたたびの加奈子」の栗村実監督
    いのちの循環を描く

<6面>

  • 美術・特別展「當麻寺─極楽浄土へのあこがれ─」
    當麻曼荼羅完成1250年記念

  • 映画・ハッシュパピー バスタブ島の少女
    世界を守る奇跡の少女
クョスコニョ    [1] 
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