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平成25年11月20日号[天地] |
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太宰府天満宮の北東にある宝満山の麓に鎮座する竈門(かまど)神社に、初めてお参りした。神武天皇の生母・玉依姫命が主祭神で、相殿に神功皇后・応神天皇を祀る。天智天皇三年(六六四)に大宰府が設置されたとき、鬼門に当たる宝満山で鬼門除けの祭祀が行われ、白鳳四年(六七三)に社殿が造られたというから、太宰府天満宮より二百年古い▼やがて九州の総鎮守とされ、天智天皇十二年(六七三)、心蓮という僧が山中で修行中に玉依姫が現れたことにより、朝廷によって山頂に上宮が建てられた。平安時代には唐に留学する最澄や円仁が、山頂から玄界灘を見ながら渡航の安全を祈ったという。空海にも縁があり、英彦山とつながる修験道の道場となって、竈門山寺、宝満大菩薩と称した。山麓には堂坊が建ち並んだが、室町時代に戦乱で衰退。明治の廃仏毀釈により竈門山寺は破壊され、わずかに一つの社殿が残るだけになったという▼そんな古い神社に、現代的なカフェテラスが造られ、コーヒーを味わいながら、沈む夕日を堪能した。紅葉のライトアップも始まるという。玉依姫のゆかりから縁結びの神様として信仰を集め、結婚式が行われている。若い二人が将来を誓い合うのにふさわしい、神聖な空間だった。
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